今年も12月の声を聞いて年末年始の帰省を思い始めた
年末に奥さんの実家に家族を送っていこうかと考えているが、こちらの勝手ばかりで都合はまだ聞いていない
子供たちが従兄妹たちに会いたがっているし、奥さんも母親に会いたいのだろうかと思い、動議は出すものの話は進展していかない
実のところ、父はそんなにこだわっていないのでそれぞれ楽しくすればそれでいい
父の正月休みはせいぜい5日程度だが、子供たちは24日にはすべての行事から解放されるようなので退屈する前に、たくさんおもちゃがあって従兄妹と過ごせる奥さんの実家に行った方がよいだろう
小姑にならないように気をつけて実家に詣でてほしいだけだ
質のところ、父の興味は12月17日から臨時運行される「ムーンライトながら」だ
23時10分に東京を出て翌朝5時すぎに名古屋に到着する電車
昨年3月のダイヤ改正で姿を消したが、今年も臨時ダイヤで復活している
この列車に乗って幾多のひとが東京と行き来したという伝説の夜行列車だ
父はこの列車に乗ったことがないので、是非一度経験してみたい
できれば大垣ら乗り継いで在来線で明石まで帰ってみたいと思っている
明石に帰れば、少しゆっくりさせてもらって故郷の知己と旧交を温めたい
進む道は大きく別れ、それぞれの道に生きる友ではあるが、すでに齢50に届くようになってしまったのだから年の瀬には懐かしい酒で心を暖めたいものだ
電話するには用事もないし、メールしてみても長くは続かない
中年男の交友は世間か思うほどに簡単ではない
少々酔うてこそ胸襟が開かれるというものだ
いずれにせよ、もう12月だ