Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 スローグッドバイ 石田衣良

2009年08月18日 | 読書

ひさびさに帰省していた奥さんと子供たちが帰ってきた
帰り道、東名高速牧ノ原付近の復旧現場を通ってきたが
通り過ぎてみると一瞬の間だった
24時間ぶっとおしの突貫工事、ご苦労様でしたといいたい

独りで通勤している間に呼んだのが掲題の作品

一言でいうなら、世間の人はそんなにセックスしてたのかという感じ
裏表紙には男女の抱き合う姿もなく、「普通の人たちの少しだけ特別な
恋を綴った10篇。・・・・傑作短編集。」とある

こういう小説を4TEENな少年たちが読んで「夏休み読書感想文」を
書いたらセンセイたちはどう評価するのだろう
「**文庫の100冊」なんかには選ばれないのだろうか

父が学生時代に教育実習生として母校に通ったとき
何の因果か学卒2年目の「女の子」につけられてしまった
恐らく彼女は処女だったろう、机に飾った卒業式の袴姿をみても
子供まるだし、そのくせ父に対して必死につっぱっていた
生徒たち(といっても父にとっては近所のガキンチョ)にも
なめられっぱなしで、ヒステリックな声でのみ話してもらえているようだった
願わくば彼女がその後結婚退職していてほしいのだが
結婚しても出産しても退職する女性教師は少ないらしい
一般の職場に比べて楽なのだろうか、いやモチベーションが高いのだろう
そういうことにしておこう

小説としては、
うまいのだけれど、ちょっとまとまっていない感じが気になるものでした
非日常でもなく、決して読者一般の日常でもない
微妙なところを突くのだが、どうやら突き切れていないような・・・



コメント
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