あぁあぁ~。今日、私のちょっとした不注意から、Tungsol 6550がその生涯を閉じた。
このTungsol、Reissueといっても、私のMC275では、良い音を聞かせてくれていて、お気に入りだった。
本日の事故の顛末は、こうである。
今日久々に、以前使っていてが暫くお休み状態だったKT88 PPのアンプを引き出してきて、MC275と音の比較をしていたのである。さらにMC275は12AX7をBrimarとMullard、Telefunkenを交換しながら行った。なんとこれだけでも豪華な面子である。そしたら、なんと以前使っていた写真左のKT88 PPの方が音が前に出てきて良く聞こえるではないか。今まで、マッキントッシュ信者の如く、マッキントッシュMC275が一番と思い込んでいたのに意外でちょっと残念な結果である。
MC275の12AX7をMullardに変えてから、ちょっと調子が変だなと思っていた。妻も音がわかる様になり、最近ちょっと変だと感じてるようだ。気のせいかも知れないが、音量にも大きな周期で波がある様にも思える。
それで、ふと思ったのが、ひょっとして、出力管の寿命?(プリ管より、出力管が寿命が短いのは知っていた)と思い、片方のアンプについているKT88 Gold Lion reissueと交換してみることに。この時、悲劇がーーー起きたーー。私の不注意で、真空管を落としてしまったのである。床は人口大理石なので、ものの見事に、ガラスが割れて、飛び散った。球の無惨な姿は下の写真。 年を取るとどうも注意散漫になってしまう。
ついでなので、内部の写真も取ってみた。ゲッター用の電極が綺麗だ。
MC275にこの球を取り付けてから約9ヶ月、いい音を聞かせてくれて有難う。私の不注意で、その生涯を終わらせてしまい、御免なさい。冥福を祈ります。
で、MC275の球をKT88に交換してから、どうなったかと言えば、音が蘇りました。
やっぱり、球の寿命だったのか? 家内も聞くので、毎日10時間は点けっ放し、時には12時間で、約3,000時間経過。こんなもんかな?プロは、1,000時間で交換するらしい?。 この球はreissue品なので、そんなに高価でもないが、それでも1万円以上はする。Running Costを考えると、、、まあ、こんなもんか。良い音で音楽を楽しむのに、投資を惜しんではいけない。
1万円なんて、飲みに行ったら、すぐに無くなるぞ。
この前の投稿で、システムの調子が良いと書いたけど、その時が最後の華だったのか?
真空管は、音が良いけど、やっぱり寿命がね~。と、こういうときに思う。だけど、これも別の球に変えるトリガーになるかな。
良い音を奏でる、良い仕事をするもの、美しいものは、やっぱり儚い命、短命か。
これで、次の球探しに走る踏ん切りがついた。これも、自分で壊してしまった後悔からの逃げか。
今は、とりあえず、このKT88 GoldLion reissueを使っているけど、次の球選びを始めたい。