今回は小型整流管6X4を紹介します。整流管の中でも最も小型と言われています。
この球は私のプリアンプで使われています。試聴結果もこのプリアンプでの印象となります。
私が持っているのは、全部で5種類。
左から、①東芝製6X4、②Tesla製6Z31、③Osram製U78、④Tungsam製CV493、⑤GEC製CV4005です。
①東芝製6X4
日本製である。通信機用と書いてある。他のものに比べるとLongPlateである。GrayPlate。
秋葉原のアンティーク・オーディオを買ったと思う。
音の印象:
何だか線の細い音になる。高音寄りかな。やはりオーディオ用では無い?少し使って止め。
②Tesla製6Z31
印刷が消えてしまったが、チェコソロバキア製である。JJ製では無い。
ブラックプレートで管自体は他のものに比べて短い。
音の印象:
音はクリアーで、ちょっと賑やかな感じ。音に深みが無い。
③Osram製U78
初めはU78が何か解らなかったが結構な年代物である。ラベルが年代を感じさせる。かの有名なOsram製のBlackPlate、SquareGetter仕様である。Vintageの価値があるかも。プレートを良く見ると、手作りの感じを受ける。Osramは今でも電球を作っている。そう言えば、我が家の電球も一部Osram製を使っていた。
音の印象:
このプリアンプを買った時に店主が、この球にすると音が全然違うと言って付けてくれた球だけあって、結構骨太のしっかりした深みのある真空管らしい音を聞かせてくれる。
④Tungsam製CV493
KB/Tの印刷がある。これもBlackPlate、SquareGetterである。Vintage品。
Plateは③のOsramよりも綺麗。
音の印象:
音は③と良く似ていて骨太で深みのある音。⑤を手に入れるまでは、暫くの間、気に入って使っていた。
⑤GEC製CV4005
良く行く現地の真空管屋で手に入れた。
KB/Zの印刷がある。BlackPlate、ΦGetter。これはNOS品を購入したので値段は高かった。整流管如きで1万円オーバー。
音の印象:
大枚を叩いただけあった。
音は③④に、さらに繊細さを兼備えている。表現力も充分ある。今までのものとは一味違う。
これは良い、これで決まり。もうあれこれ迷う事は無いかも。
ここで使われている整流管は、どれもかなり発熱するので、寿命が心配である。確かに①~④は3ヶ月位しか使ってないが、どれもガラスの下のほうが、少し黒ずんでいる。
⑤は、まだ大丈夫そうだ。
しかし、整流管だけでも、これだけ音が変わるんですね。