コンデンサをスプラグ製ビタミンQに交換してから約2週間が過ぎた。
交換直後は、前にも書いた様に、高音が荒々しく賑やで、少し薄っぺらい感じになっていた。
2週間後はどうか。毎日平均5時間使用で70時間くらい経過かな。
荒々しさは少し落ち着いては来たようだが、まだ艶っぽいとまではいかない。高音もちょっと耳に突き刺さり煩く感じる。
そこで思いついたのは、パワーアンプMC275の初段12AX7の交換。
この部分は音質への影響が大きい。
そこで、今のSEIMENS ECC83 3Micaをコンデンサのエージングが終わり音が落ち着くまで、他のものへの交換してみることに。
手持ちの12AX7系で、まずMullardCV4004に交換してみたが、音が柔らかくなりすぎ中域がはっきりしない。
次にBrimarのCV4004に交換。こちらも柔らかめだが、MullardとSeimensの中間あたり。
久々にこれらの球を引っ張り出し載せて見たが、いずれもSEIMENSに比べ音場が後退し曇り気味になり鮮明度が落ちる。音の広がりも減少する。以前に評価したときと同じ印象。
この今載せてるSEIMENSが如何にクリアーで優秀な球であるかが改めてわかった。3Micaであるが故の音か。
この球の音を聴くともうTelefunkenだろうが他の球には戻れない。
ということで、やっぱり元のSEIMENSに戻し、このまま引き続きエージングする事にした。
折角なので、このSEIMENS 3Micaの写真を載せておきます。