SONYの往年の銘DAC DAS-703ESに手を加えたいのですが、大幅な改造をするとオリジナル性が失われるのと、元に戻すのも大変なので少し躊躇しています。
そんな中で、これ位ならと思いついたのが、DAC IC周りの抵抗へのシールドです。
使用されているDAC ICはマルチビットDACのPCM53PJなので、Digital→Analog変換は、このラダー抵抗群(R2R)が肝となります。
詳しくは書きませんが、I2Sの16bitの信号に基づいて、この16本のラダー抵抗で2の16乗=65,536ステップ(レベル)のアナログ信号に変換されます。
LchとRchの切り替えがLRCLKに同期して行われ、夫々のPCM53PJに送られます。
そのためラダー抵抗は合計32本有ります。
電磁シールドは、このラダー抵抗へのデジタルノイズの飛び込みを抑える目的として施します。
オリジナルでも銅箔テープが貼り付けられていますが、これと同サイズのファインメット・シートを重ね貼りします。
同サイズで重ね貼り後↓。
文献によると、銅は銀の次に電磁波の吸収・反射性能が優れており、さらにフィルムを重ね合わせるほどシールド効果が高いとなっています。
このファインメット・シートは、銅シートやアモルファス・シートよりもシールド効果が高く、特に低い周波数20kHz辺りから効果が有る事が特長だった様な。2014年頃に結構話題になり私もデジタル機器に沢山使いました。
私はAmazonで買いました。
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設置したところです。
変更後の音質は、デジタル臭さが取れて滑らかな音になった様な。。。一音一音がハッキリしたような。。。
気のせいかも知れません?。おそらく気のせいでしょう。
まあ、悪い方向には行っていないので、このままとします。