負の連鎖とでも言おうか。良くない事や問題は続けて起きます。一難去ってまた一難です。
今度は、プリアンプで問題発生です。
レコードを聴こうと思ったら、全く音が出ない!!!
CDは普通に問題なく聴けのに、あれ~?
プレーヤの接触不良や接続を疑い、触ってみましたが、変化無し。
そもそもレコードを再生しなくても、プリアンプをPHONO MODEに切り替えただけでノイズが大きくなる筈なのに、他モードと同じノイズ量。
これはプリアンプに問題がありそう。さらに他のモードは問題ないので、EQ部に何か問題があると当たりを付けました。
さっそく開腹!
電源を入れ、EQ部に使用している真空管3本を触ってみると、冷たいままで温まりません。
こりゃぁ、ヒーターが点灯していない。
真空管を抜き、テスターで真空管のヒーターの導通を確認しましたが、問題なし。
回路か配線に問題がありそう。
このアンプのヒーターはDC点灯なのですが、バイアスを与えて嵩上げしたうえに、ちょっと特殊な接続をしているので、この際ついでに回路図展開をしました。
これ、結構時間が掛かりました。回路図上は問題無し。おかしいな~。
再度電源を入れてみるとヒーターが点灯。しかし、ちょっと振動を与えただけで消灯。おや?
半田付けを疑い、木製ピンセットによる触診検査を実施。その途中で、ある事を発見しました。
それは、ヒーター電源用に使ってある三端子レギュレーターの足の1本がグラグラしています。
この三端子レギュレーターは、モトローラ製のMetal CANタイプ MC7812CKです。年代物。
表から見たところ。
裏面の端子側。(因みに、配線材にはビンテージの単線が使ってあります。)
写真では分かりに難いかも知れませんが、ICから突き出ているピンに半田付け用の端子が抱き合わせて有ります。
この端子がグラグラしています。当該端子は一番奥の端子。こりゃ駄目だ。危ない、危ない。
年代ものなので経年変化で接合が外れた可能性があります。
対応としては、ピンと端子を半田付けでがっちりと接続しました。4端子とも実施。
以前動作していた時は、かろうじて点で接触していたと考えられるので、供給電流容量も足りなかったかも知れません。
修理後は、快調に元気な音が出ています。
年代物はやはりメンテが必要ですね。
年代物を購入する時は、完全メンテ品か、自分で内部までメンテ出来る事が前提条件でしょうね。