ラスト何ページかのためにある本。
そこに至るまでの過程がそれはもう
暇で暇で暇でしょうがない。
同じ題材ならアイランドの方がよっぽどおもしろいや。
イギリスの寄宿学校という古めかしい雰囲気でこの題材を扱うという
ギャップというか、
霧に包まれたような不思議な世界を作り出した手法は面白いけど
霧を抜けた最後にあるものは
例えようもないくらい真っ暗でどこまでもつづくような絶望。
一面の霧の中を手探りで進むかの如く話が進むため
二周目でようやく
ああ、そういうことか!
という楽しみ方ができる。
ちなみに読んでる最中から村上春樹ににてるなぁ
と感じていたが
村上春樹のファンでもある長崎生まれの
日系イギリス人の著書であったようす。
キーラナイトレイで映画化もしたのだとか。
なっとく。