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ビーフスチューを頂く。
シチューじゃなくて
『ス』チュー。
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グッツグツでやってくる
すげえな。
人参がとても甘い。
野菜本来の甘さだ。
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そして何より美しい・・・。
スープがサラッサラ。
シチューというより
何かの煮汁のよう
酸味やや強め。
ご飯と合わせてガツガツ頂くのではなく
肉をメインで味わって
スープはたまたま出た
あくまでも添え物でございます。
といった趣。
スープには
マッシュポテトを浸して頂くとおいしい。
なぜならスープがサラサラすぎるから。
固形感とじゃがいもの甘みが加わって
実に丁度良い。
お肉がとても柔らかかく
スプーンの先端で軽くほじくると
どこまでもどこまでも細か砕けてゆく。
お、
一度使っただけのおしぼりを
さっと交換にきた。
これはすごい。
さすが高級店。
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とはいえあまりにも品の良い量だったもので
かえす刀で同じく人形町の
福そばで天ぷらそばを頂く。
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こちらの天ぷらちょと変っていて
いろいろと選べる様子。
「天ぷらはなに?」
と唐突に聞かれるも
当方予習不足にて
「かっ、かき揚げで!」
と発するのが精一杯だったが
余裕のある諸兄におかれましては
「今日は何がある?」
と聞いてみるのも一興だろう。
と、気になったのが
店主の発音。
どうも
大陸からやってきた方のように感じるのだが
蕎麦を湯がく姿勢、
天ぷらを上げる目線。
どれをとっても一介のバイト君のようには感じられない。
その堂々たる立ち居振る舞いたるや
一介の蕎麦職人にしか見えんのだ。
うーむ。
謎だ・・・。