僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

徳川家康(山岡荘八)

2023年12月04日 | よむ
なんとか年内に読了したーっ!
全26巻の旅は実に長かった。
特に同タイミングで読み進めていると思われる読者と
図書館で次巻の争奪戦を繰り広げていることに気づいた後は
保有冊数の多い巻を急ぎで読み進め
延長・予約を繰り返して
デッドヒートを繰り広げたものだ。
しかし家康ほど有名な武将はなく
書き手によって表情の異なる武将も少なかろう。
今年の大河ドラマどうする家康は
山岡家康がベースになっていると思われる描写が多いが
本家山岡家康では
世界平和のためなら全てを犠牲にする。
という考えが根底にあり
それは第1巻から完結の26巻まで
揺るぎのない本流となっている。
さすがに26巻もあるので
家康出生時の三河・尾張事情や
今川家との交わり、
武田との境界戦と
細かい事情がふんだんにページを割いて描かれている。
特に関ケ原後の
宗教戦争、忠輝・伊達処遇、大久保事件等は
並の資料では触れられることも少ないので
実に今日深かった。
家康を知るうえでの必読書、
バイブルと言って差し支えない一冊。