わが愛する俳人 飯田龍太

2005-09-04 18:44:03 | Weblog
   

  紺絣春月重く出でしかな  

 なんて綺麗な句だろう。あの大きな黄ばんだ春の月を詠んだ句である。
 人との出会いも,佳句との出会いも一目惚れ、何となくではなく、
 が~んと衝撃的がいい。
 私が俳句を始めた頃、飯田龍太は50代後半にさしかかって、俳句の
 活動も活発だった。雲母の主宰であり、俳句関係以外の色々な雑誌や
 新聞などの俳句欄の選者も多くつとめめていた。
 
 この句に出会って以来「飯田龍太」と活字に見れば切り抜き,スクラップ
 ブックに貼り付け、選者と知ればそれごとに投句を続けた。
 「東京新聞」「小説新潮」「婦人誌」その他、地方紙の選者もしていたが
 そこまでは追っかけられない。
 入選して句の下に自分の名前が載るたびに、龍太との距離が近づいていく。
 (あの飯田龍太が選んでくれたんだ。私の句を見てくれたんだ。)
 そして,もう少し欲がでる。誌友となって投句を1年半続けた。
 その間ずっと1句欄でしかなかったが、満足な期間だった。
 大げさに言えば飯田龍太と俳句をしたことになる。

     ころころの今日の俳句

      五月雨をくぐりて心海にあり

     ころころの独り言

   今年の1月結社「ひいらぎ」に入会、3ヶ月投句をする。
   何か違和感がある。目的意識が薄いまま入会をしたのが
   原因だろう。

    ころころのお気に入り

         露草も露のちからの花ひらく   飯田龍太



 
  
  

 
コメント
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