結社のブランド

2005-09-15 23:14:30 | Weblog
手元に「俳壇抄」という冊子がある。
 地方の俳誌,結社を紹介する季間誌でそれこそ10人に満たない結社、
 地方に根付いた結社、師系を持たない結社など等とそれぞれの同人作品を
 紹介しているものである。

 現在のマスコミ化した俳壇では,テレビ,ラジオ,新聞雑誌に登場する俳人が
 着目され、それら俳人による選句、報道された句に一喜一憂する傾向にある。
 人に俳句の話をする時、無名の結社,無名の主宰で有るより、その名の知れた
 俳人の方が聞こえがいいこともあって、本当にその主宰の俳風なり作品を
 慕って参加している人も、ただそのブランドに憧れて参加している人も
 それはそれでいいのかも知れないが。やはり名取り制度のような俳壇には
 少し幻滅している。

 もともと俳人の師系は芭蕉だと思う。
 そのことに意義を唱える人はいないだろう。

 <奴凧>これが私の参加していた結社。 
  
  わが生はどっち向くのか初日の出   小桧山 遊生
  歩を止めてひとり佇む冬夕焼け      嶋 靖子
  一昨年も去年来し道も春の夢      萩 かをり
  薄氷に陶器の町の灯の鈍し       永田 忠義
  勝ち独楽のなほも大地を貫けり    宇佐美 野仏
  古都の屋の古い店あり福寿草      室井 正壮
  降り積る雪だんだんに怖くなる     湯浅 辰巳
  浅草に一月の声聞きに行く      宇佐美 寛歩
  耳なりのむこうの冬の怒涛音     小林 美加子
  切山椒八十路の母の大漁節      後藤 せつ子
  埠頭まで女引き摺る奴凧       田中 茶能行(主宰)

  主宰のほか10人の同人と五名ほどの客員の結社であった。

    ころころ今日の俳句

       灯を消して鏡をとじて小望月

ころころの独り言

      今参加している句会、みんなが元気になる句会を
      目指してがんばろう。時にはお茶会になっても愉快愉快!

   
     ころころのお気に入り

     
      朝日より夕日親しく秋の蝉   飯田蛇笏


  


      
 
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする