
久しぶりに深川めしが食べたくなった。
聞こえはいいがあさりの味噌汁がご飯に掛かったものを
想像すればいい。違いといえばあさりの貝殻が入らず、
臭み取りの牛蒡が少し刻まれている。
最近はあさりの炊き込み御飯も深川めしと言うとか・・・
本所,深川はそんな気取ったところではない。
もともと小名木川から江戸前の漁師町、漁を急ぐものや、
舟の上で手軽に食べられていたのだろう。
勿論目的は深川めし、とりあえず富岡の八幡様に参拝。
ここが八幡様であることを再確認して二礼二拍一礼。
今日は間違えなかった。

いつか、お寺さんでやってしまった。トホホ
お寺さんのご朱印帳を持って神社へ・・・
がさつで,そそっかしいのは江戸っ子の特許みたいなものだが
その場はさすがに恥ずかしい。
まだ腹に若干の余裕があったので葛きりを所望・・うまい。
暑い日中だからなおさら旨い。
帰りはかっぱ橋へ立ち寄り、何が欲しいでもなく、食器屋さんを覗いて
みる、何故か寸胴をながめてる。あれがいい。なんて思っても
料理が出来るわけでもないのだから・・・
お~あの暖簾いいぞ!藍染めの「ゆ」ってやつだ。
いっいっ一万円。この辺の諦めのいいのも江戸っ子。
満足な午後は俳句なんぞ考えられない。


劇場の裏にて秋刀魚焼かれをり

ふるさとは無いけど本所,深川の風はいいなぁ
路地からひょいと、知った顔がでてくるような。
芭蕉さんも深川めし食べたはず。でもそんな句は無い。
そうだ,杉風さんに世話になっているのに、もし食べた
としても詠ったらばれちゃうし・・何だか愉快。

いつからの優しき母や熟し柿 宇佐美野仏
