松戸市市民俳句大会のこと

2005-09-02 20:13:34 | Weblog

  1982年11月3日もう23年もまえのこと。
 千葉県松戸市はかなり前から俳句人口の多い町だとみえる。
 毎年この文化の日に市民俳句大会が開かれていて、市民会館の
 和室100席は当日申し込み先着であっという間に満席になる。
 私たちレッドポニー句会から田中茶能行師匠、湯浅辰巳(沖)
 大政我人(河)そして私、期待の新人???寛歩である。
 招待選者は八木絵馬、吉田鴻司,山口寒甫、の三氏。
 はっきり言って全く知らない俳人である。(実は凄い俳人だった)
 当日10時申し込み、席題と持ち込みの2句の計3句の投句。11時頃から
 互選に入る。100人の互選、結果発表となるとかなりの
 時間を要することになる。そして係から互選結果の発表、
 1位25票 一人来て一日ひとり冬の耕    湯浅辰巳さん
  ・・・3位 落人の墓の裏より草刈女    大政我人さん
  ・・・4位・・・呼ばれない・・・6位呼ばれない・・・
  やはり、手ばたき要員か?
7位 木の実拾うその手で廻す車椅子  宇佐美寛歩さん
  正直,諦めていた私は飛び上がらんばかりの驚きをぐっと抑えて
  ハイと立ち上がる。・・別に手を上げれば良いものを・・立ち上がる。
  ぐっと抑えられなかったのである。場内クスクス笑ってる。
  もうその後は,師匠が何位であったかなんぞは聞こえもしない。
  関心もない。夢のひとときとはこのことだろう。
  最後に選者の選と講評
  八木絵馬選・・・ぜんぜん聞いてない。有頂天状態がまだ続いている。
  ・・・・・・・宇佐美寛歩さん・・・えっ?
  隣で師匠が「お前さんだよ」と脇をこずく。
  佐渡今日は見へし弥彦の菊日和  寛歩さん  (うひゃ~呼ばれた)
  吉田鴻司選・・・木の実拾うその手で廻す車椅子(うひゃひゃまた呼ばれた)
  さっきまで何でもない選者が神様に見える。
  お盆と正月が一緒にきて、その上初夢宝くじに当たった。そんな目出度さが
  団体でやってきた気分である。
  レッドポニー句会からの成績は凄い。
  こうして私の俳句の最良の一日は午後3時半に終わった。
  その後今日までその日を越える一日はやってこない。
  私は運命論者ではないけれど,事俳句に関してはツキは使い切って
  しまったようだ。

        ころころの今日の俳句

       出番まで孫のことなど里神楽

        ころころの独り言
  
  最近の自分の句が面白くない。やはり吟行が足りないのだろう。
  10月は一人旅を計画しよう。

    ころころのお気に入り

       秋草に路地せまくして佃島  坂井良一

    
コメント
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