俳句と書と絵

2005-09-23 20:21:32 | Weblog
   何となく蒸し暑かった。

 義父が帰ってきたのは,今朝6時過ぎ・・怪我も無くなにより。
 本人の記憶の曖昧のまま,一日眠りこけている。
        
 仕事場なり,友人からリタイヤ後の過ごし方など羨まれる事があるが、
 まだ俳句というものに少し煙ったさがあるようだ。
 「私にはそう言う才能も無いし・・定年したら田舎で野菜作り
 でもして・・」そう言う答えが多い、何でもそうだが野菜作りが
 それほど甘いものだと思わない。都会の区民農園みたいなものとは
 違うはず。

 姉に出した絵手紙を店に飾っているらし・・何とも恥ずかしい
 姉からもっと絵を描いて欲しいと言われた。
 そして,絵に文字も書いて欲しいと・・
 
 俳句と書と絵  それが1枚の葉書に揃うことなど100枚描いても1枚
 有るか無か、なのに。
 いい絵が描けた日に書を乗せないと,なんとも落ち着きの無いものになる
 俳句は自然と詠むことが出来るが、絵と書の関係はそうはいかない。
 例えば純白の絹地の上に墨で書くような,失敗は許されない緊張がある。
 同じ滲み,彩の絵は二度と描けないし、同じ書は二度と書けない。
 
 また、絵も書も揃ったところで今度は真剣に考えると俳句が無い。
 絵も書も揃っているから、尚更拙句ばかりで気に掛かる。
 まあ、それほど大したことないのだが・・・
 小心者がやることだから。とりあえず姉には断ることとなる。


        ころころ今日の俳句


         桃井かおりは斜めのをんな烏瓜


        ころころの独り言


      俳句も絵も書も一生懸命。そのエネルギーを
      仕事に生かせないのが最大の欠点かも・・・

        日雇いの列の最後の懐手  なんてことも

    
      ころころのお気に入り


        往診の大き鞄や夏終わる    みつこ

 

 
 
 
 
コメント (2)
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老いと向き合う

2005-09-23 00:23:02 | Weblog
    涼しい一日
  
  「ご両親健在でなによりですね」「御蔭様で」
  この会話で今まで過ごしてきた。
  しかし、何時までも元気でとは行かないもの・・
  私の両親はすでに介護認定、要介護5を受け在宅で診療、
  看護を受けている。
  先日、いよいよ妻の実家の認定申し込みをして来た。
  義父はまだらの認知症(アルツハイマー)義母は鬱で
  外見からは見分けにくく,従って認定も中々思い通りに
  進んではくれない。
  まだらと言うのは普段は何でもなく,突如としてでるから
  手のつけようもなく、その都度の解決となる。

  今夜も今年4回目の捜索願を出した。
  夕方5時に薬局を出てから今だ戻っていない。
  私も夕飯のあと2時間ほど駅周辺を歩いて探してみたものの
  目的が分からないので手がかりもなく,妻の兄弟も同じ結果で  
  、警察にお願いしたが・・今だ連絡も無く時間の過ぎるばかり

  4人の親の愛情を一杯に受けてきた。恩返しでもなく,使命でもなく
  今度は私たちが愛情いっぱいに親の老いを看取ることを
  したいと考えている。親子だから・・・

   
        ころころ今日の俳句

     
         リハビリの胡桃に母の温みかな


        ころころの独り言

     
        事故も怪我も無く早く戻ってくることを祈って・・


         ころころのお気に入り


      親と子の宿世かなしき蚊やりかな   久保田万太郎


 
  
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