残念。

2005-09-17 22:45:07 | Weblog
    
    昨日の記事が何処かへ消失・・確かに投稿したはずが。
    しかたない。


    今日は参加しているもう一つのIT句会のオフ会が
    長野の上山田温泉で開かれている。
    伊藤先生からもお会いしたいとのメールを頂いて
    何とか参加したかったが仕事の調整が出来なかった。
    残念でならない。今ごろは記念句会の最中だろう。

    全員でも30人ほどのIT句会でも兵庫や仙台からも
    参加者が有り,総勢14人ほどのオフ会になっているはず。
    明日は蔵元,姥捨て山のお寺へ行くと言う。
    次回はどんなことしても参加しよう。

     
      ころころの今日の俳句


       木の実降る民話の山に子を放つ


      ころころの独り言


     明日は十五夜・・どうぞ晴れますように。

 
      ころころのお気に入り


      田の神の低き鳥居やかきつばた  松嶋芳子


   


    
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結社のブランド

2005-09-15 23:14:30 | Weblog
手元に「俳壇抄」という冊子がある。
 地方の俳誌,結社を紹介する季間誌でそれこそ10人に満たない結社、
 地方に根付いた結社、師系を持たない結社など等とそれぞれの同人作品を
 紹介しているものである。

 現在のマスコミ化した俳壇では,テレビ,ラジオ,新聞雑誌に登場する俳人が
 着目され、それら俳人による選句、報道された句に一喜一憂する傾向にある。
 人に俳句の話をする時、無名の結社,無名の主宰で有るより、その名の知れた
 俳人の方が聞こえがいいこともあって、本当にその主宰の俳風なり作品を
 慕って参加している人も、ただそのブランドに憧れて参加している人も
 それはそれでいいのかも知れないが。やはり名取り制度のような俳壇には
 少し幻滅している。

 もともと俳人の師系は芭蕉だと思う。
 そのことに意義を唱える人はいないだろう。

 <奴凧>これが私の参加していた結社。 
  
  わが生はどっち向くのか初日の出   小桧山 遊生
  歩を止めてひとり佇む冬夕焼け      嶋 靖子
  一昨年も去年来し道も春の夢      萩 かをり
  薄氷に陶器の町の灯の鈍し       永田 忠義
  勝ち独楽のなほも大地を貫けり    宇佐美 野仏
  古都の屋の古い店あり福寿草      室井 正壮
  降り積る雪だんだんに怖くなる     湯浅 辰巳
  浅草に一月の声聞きに行く      宇佐美 寛歩
  耳なりのむこうの冬の怒涛音     小林 美加子
  切山椒八十路の母の大漁節      後藤 せつ子
  埠頭まで女引き摺る奴凧       田中 茶能行(主宰)

  主宰のほか10人の同人と五名ほどの客員の結社であった。

    ころころ今日の俳句

       灯を消して鏡をとじて小望月

ころころの独り言

      今参加している句会、みんなが元気になる句会を
      目指してがんばろう。時にはお茶会になっても愉快愉快!

   
     ころころのお気に入り

     
      朝日より夕日親しく秋の蝉   飯田蛇笏


  


      
 
 
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俳句とは? 飯田龍太に学ぶ

2005-09-14 22:09:02 | Weblog
  

 俳句とは?と聞かれたら・・まだ答えにたどり着かない。
 例え今その答えが出なくとも、飯田龍太の俳句に対する思いを
 純粋に信じることでいいような気がする。
 
 飯田龍太が芸術祭恩賜賞を受賞した60歳(句歴40年)
 その時の言葉「俳句とは清潔な肌着のようなもの」
 さらに「俳句は無名がいい」と残している。
 作品がよければそれがベストだと。

 父,蛇笏とは俳句の話はしたことが無かったそうだが、
 作風は一先輩として良いところはどん欲に吸収して自らの
 栄養にしていった。

 普段から昂ぶらず,淡々と話しをする龍太が唯一
 身を乗り出して自慢することが有る。

 戦後の食糧難の時代,百姓仕事に精をだした経験から
 <じゃがいもの量産法>という論文を専門誌に出し第一席を得たと言うのである。

 
 一芸に奢らず一瞬を輝く、そんな俳句人で有りたいと思う。
 たとえ今100人の選に入ろうと何十年後にその句を鮮明に
 思え出せなければ自薦の一句にはなりえない。そんな風に思う。

    ころころの今日の俳句

         浅草へ一月の声聞きにゆく

    ころころの独り言

    ころころの今日の俳句はいつも季節がばらばら。
    しかも,新旧一体、順不同。私らしいのかも・・・

    ころころのお気に入り

         芭蕉布の袖抜けていく夜風かな   宮内志乃
    

 
 


 
 
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トラウマの話

2005-09-13 21:02:44 | Weblog
  
 昨日はブログをおさぼり・・歳時記を見ていたら。いつのまにか
 
 そうそう!月の句を考えていた。
 なが~い間俳句をやってて月の句で誉められた事が無い。
 勿論たくさん詠んだ。観月会と言われて出かけたら,鍛錬会
 一晩中,月,月,月・・・月は一個しかないっちゅうに。
 一晩に100句詠めって?
 それが現在のトラウマになってるのかもしれない。アハハ
  
 昔々のお話
 我が家は,佃煮製造業・・毎朝5時には全員起床になっている。
 早朝から父母は工場へ、祖母は縫い物,張物、洗物、家事いっさい
 子供達にも当然のように家事の分担がある。
 姉は家の前の掃除,兄は父と倉庫から醤油樽や大袋の砂糖や粗目を出す。
 そして,自分は毎朝,豆腐屋へ買い物、毎朝である。
 父と祖母の好物の豆腐はちゃぶ台にかかせないもの。
 お使いは苦とも思ったことが無いが、あの大豆の蒸れた匂いは
 子供が美味しそう等とは思えない大人の匂い。
 いつしか豆腐嫌いになってしまった。 それもトラウマ?

 しかし,好きも嫌いも執着すれば見えてくるものがある。

      ころころの今日の俳句

       肘浸けて掬う豆腐屋水の春

      ころころの独り言

  前から文章は苦手だった。それがブログを始めてあらためて確信することとなる
  言いたいことを17文字ごとに書けばばなんとかなるのかなぁ・・

      ころころのお気に入り

       雫も小走りあかぎれの子の豆腐買   能村登四郎




 
      
 
 
 
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俳句は作るもの

2005-09-11 20:50:31 | Weblog
  

 田中茶能行師から口酸っぱく言われてきたことの一つに
 いつも俳句作家としての意識を強く持つという事がある。
 俳句を「作る」などと声を大きくすれば何処からかクレームが
 つく。人前では詠む,書く、授かると言うのだろうか?

 では日常,何も意識の無いところから俳句は授かるのだろうか?
 やはり大前提に有るものは、俳句を作る為の吟行であり、写生であり、
 旅である。作るという強い意志が必要なのだろう。
 
 前に個性って何ですか?と師に聞いたことがある。
 それは「どんな風に生きてきたか」と」言うことだよと。
 だから個性のない人なんていない。どんな風に表現するかだと・・

 祖母は9人の子供を産んだ。自分の母はその中で末っ子である。
 母は3人の子供を産み自分は末っ子である。
 親戚一同会した時も一番のバッチは自分だった。
 やはりこの環境を今後も詠んで行くだろう。
 自分の一生のテーマは「母」と「水」と決めている。
 
     ころころの今日の俳句

        鬱見舞ひ母の掌におく木の実かな

     ころころの独り言

   今日のブログは何となくまとまらない、思う事はいっぱい
   あるのに・・・・

     ころころのお気に入り

       鰯雲しずかにほろぶ刻の影   石原八束

  
     今日の写真  深川森下 「桜鍋 みの家」
     

     


 
 
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今日は深川

2005-09-10 17:58:28 | Weblog
  
 久しぶりに深川めしが食べたくなった。
 聞こえはいいがあさりの味噌汁がご飯に掛かったものを
 想像すればいい。違いといえばあさりの貝殻が入らず、
 臭み取りの牛蒡が少し刻まれている。 
 最近はあさりの炊き込み御飯も深川めしと言うとか・・・
 本所,深川はそんな気取ったところではない。
 もともと小名木川から江戸前の漁師町、漁を急ぐものや、
 舟の上で手軽に食べられていたのだろう。
 勿論目的は深川めし、とりあえず富岡の八幡様に参拝。
 ここが八幡様であることを再確認して二礼二拍一礼。
 今日は間違えなかった。
 いつか、お寺さんでやってしまった。トホホ
 お寺さんのご朱印帳を持って神社へ・・・
 がさつで,そそっかしいのは江戸っ子の特許みたいなものだが
 その場はさすがに恥ずかしい。
 まだ腹に若干の余裕があったので葛きりを所望・・うまい。
 暑い日中だからなおさら旨い。

 帰りはかっぱ橋へ立ち寄り、何が欲しいでもなく、食器屋さんを覗いて
 みる、何故か寸胴をながめてる。あれがいい。なんて思っても
 料理が出来るわけでもないのだから・・・
 お~あの暖簾いいぞ!藍染めの「ゆ」ってやつだ。
 いっいっ一万円。この辺の諦めのいいのも江戸っ子。
 満足な午後は俳句なんぞ考えられない。

      ころころの今日の俳句

      劇場の裏にて秋刀魚焼かれをり

       ころころの独り言

    ふるさとは無いけど本所,深川の風はいいなぁ
    路地からひょいと、知った顔がでてくるような。
    芭蕉さんも深川めし食べたはず。でもそんな句は無い。
    そうだ,杉風さんに世話になっているのに、もし食べた
    としても詠ったらばれちゃうし・・何だか愉快。

      ころころのお気に入り


         いつからの優しき母や熟し柿  宇佐美野仏


今日の写真 深川 富岡八幡宮
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体調不良のためブログもお休み

2005-09-09 23:46:03 | Weblog
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捨てられないものたち

2005-09-08 22:05:58 | Weblog
   台風一過とても暑い一日

 収集癖があるわけでもないのに捨てられないものの一つに
 本がある。それこそ純文学あり漫画あり雑誌類あり・・
 普通ならここら辺で終わるところが俳句作家はそうはいかない。
 季寄せ類、句集、辞書,事典,図鑑類、俳論集
 最近は電子手帳に全て網羅されているからといって、それらを
 捨てられない。あまりの手軽さを信じていなのかもしれない。
 (そこら辺は作家意識の現れ(^^ゞ・・・)
 季語を覚えるのにも,漢字や言葉を知るのにも、あの面倒臭ささに
 解決を得た時の少しの満足感があるからだろう。
 もっともこれは私だけだろうけど・・・
 
 兄が亡くなって兄の蔵書が我が家に引越しをしてきている。
 かなり処分をしたが200冊ほど加わった。
 最近は絵を教えていただいて、図鑑類が増えてきている。
 小学生のお魚図鑑,昆虫図鑑まである。眺めは壮観なのだが
 一度利用すると元の配列に戻るまで倍の時間を要する。
 もともと片付けられない症候群の私にとって収集は慢性疾患のように
 再発治癒の繰り返しとなる。
 私の夢である子供達に俳句を教えたいという前に、古本屋のおやじに
 なってしまう事を危惧する昨今である。

     ころころの今日の俳句

        啓蟄や軍手干されてよく動く 

     ころころの独り言

    先日の雷で故障したのはパソコンだけではなく・・
    台風一過の今日を扇風機で過ごす俳人ころころであった。

    ころころのお気に入り

       猫八が虫を鳴く夜の寄席を出る   永六輔
   


 
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手作りの句会報

2005-09-07 21:37:38 | Weblog
 

 またまたレッドポニー句会の話。
 月1回の句会が終わると編集会議、編集長は兄、野仏
 編集委員は谷矢須子さん、そして私。
 今思えばよくやったなぁ・・である。
 谷矢須子さんは私より一つ上の主婦で俳句を始めてから
 本当のライバルは彼女一人だったかもしれない。
 才能がありなお,勉強も熱心にされていた。
 句会の出席はだいたい8人~10人,投稿が5人くらい。
 ただ句会の結果を記するだけではなく、毎月持ちまわりの
 原稿を頂く。挿絵は私の担当だ。パソコンなどだれも持っていなかった
 ので編集も絵も表紙デザインまで手作りだった。
 そしてコピーと閉じこみとよく忙しい中に時間があったものだ。
 
 私の参加している句会も発足して1年に満たない。
 勿論データとしてPCに残すことは出来るが、句会報としてではなく
 記録に過ぎない。
 1年後には自分なりの記録を編集して何とか句会報を作るべく
 しているが、なかなかそこまで心をあわせる事は難しいだろう。
 30年近く経て手にする当時の句会報にはまだ温もりが残っている。
    
     
       ころころの今日の俳句

        工場の十二時らしや桜草

       ころころの独り言

     俳句や句会に色々な夢はあるが何処まで実現できる
     だろう。独り善がりにならないようにすこしづつやって行こう。

     ころころのお気に入り

         眠るためまぶたのありて梅雨の闇 谷矢須子


  
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台風またも上陸

2005-09-06 19:56:28 | Weblog
   
 大型の台風14号がまた九州に上陸した。
 またも土石流で亡くなった人がいるという。
 東京に生まれ住んで,今まで一度たりとも自然災害などで死を意識
 したことはない。あの大国アメリカのミシシッピ-での被害の多さ・・
 先進国と言えども被害を最小限度に抑えられる都市は少ないのだろう。
 防災の地域格差を無くすことは自然環境への影響は有るだろうけど、
 台風,地震,雷、自然火災、その被害によって死者が出ている事を考えれば
 仕方のないことなのだろうか?
 エコロジーとは生物全体に優しさが必要,主役は人間ばかりではないが・・
 自分も無責任に田舎がある人を羨ましがってばかりはならない。
 
 くしくも選挙になった日本列島。
 地方で一人住いの老人へ声をかけているのは郵便局員。
 金融機関の人間は用がなければ近寄りもしない、ましてや
 町へ出ないと金融機関さえない村があるという。
 裏腹な改革にならないように祈るばかりだ。

     ころころの今日の俳句

       台風過おそるおそると屋台の灯

     ころころの独り言
 
     人は自然の中では一つの命でしかない。
     天命とは仕方のないことだとは分かっていても
     子供が被災するニュースには本当に心を痛める。

    ころころのお気に入り

  台風やひとり娘に灯が鮮た 飯田龍太
  
  台風の生れたる地図日本小さし 右城暮石

  ひとりぶんの米研いでゐる台風裡 辻美奈子

     

     

 
 
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