Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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いよいよ完成です。

2012-05-24 15:12:32 | Honda NSX 1/12
本日は5月24日ですからNSXの締め切り日ですね。
おかげさまをもちまして昨日の夕方時点で完成して即納品をさせて頂きました。
本日は朝から散らかったアトリエの掃除をして次の制作に備えました。
片付けと掃除が一段落しましたので最後のNSXの記事をアップして次の制作に進みましょう。

NSXの最後の制作はドアノブ付近に付くNSXのエンブレムとフロントフード内に有るメーカーズプレートですね。
キットではどちらもそのままボディに貼って終わりなのですが、ドアのエンブレムはきちんとした記憶が無いのですがメーカーズプレートはアルミプレートに印刷されていたと思いますので極薄(0.2mm位かな?)のアルミ板を準備してそれにデカールを貼っています拡大してみると型式はきちんとNA-1と入っているのがわかりますね。


大きめのアルミ板に貼ってからデカールの大きさに合わせてアルミ板をカットします。
これくらい薄いとハサミを使わずにステンレス定規とデザインナイフを使って簡単にカット出来ます。
全体のバランスを見ながら切り出せば良い感じになりますね。
爪楊枝にマスキングテープを巻いてカットしたアルミ板を留めておいてラッカーシンナーを多めに入れたラッカークリアーを軽く塗って様子を見ます。画像はここの時点での画像です。
膨らんだ部分は無いのでこのままクリアコートが出来そうです。


クリアーを塗ってみました。
少し厚くなりましたのでペーパーを掛けてもう一度軽くクリアーをかけて仕上げます。
クリアーコートはボディを塗るのと全く替わらない行程を踏んで作ります。


作品を展示ベースに留めてボディの隅々までクリーニングをします。
最終的にはワックスまでかけて仕上げます。ここまで来るとさすがに奇麗になりますね。
仕上げは先ほど作ったメーカーズプレートをラジエターコアガード上側に取り付けて完成です。


これで完成致しました、既に画像はギャラリーにアップしておりますのでゆっくりとご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/kphng827/MYBLOG/yblog.html




いよいよ時間が無くなって来ました(笑)

2012-05-23 20:48:26 | Honda NSX 1/12
本日は水曜日なので本来は定休日なのですが、時間が無いので出勤です。
この作品はご依頼人の息子さんの二十歳の誕生日だった5月24日に間に合わなかったら意味が無いのです。
でもまだドアを磨いています。
チリ合わせの最終確認をしていたら再塗装の必要が出て来ましたので修正して塗りました、もう磨ける強度に達しておりますので磨いております。
磨きは途中を飛ばして・・・と言う訳にはいきませんので順序よく磨いてコンパウンドを細かな物にしてゆきます。


磨いたドアを取り付けると一気に完成に近づきます・・・机の上が狭いですかね~!?


ホイールは実車と同じくスタッドボルトにメッキの化粧ナットを使って取り付ける構造ですね、素晴らしくバブリーな構造ですね。


そしてセンターキャップを取り付けると化粧ナットの頭の部分が見えて実車の様ですね。


最終組み立てを始めるとドアの部分も有りましたがチリが合わなくなって来ます。
塗装の厚みを十分逃げているはずなのですが・・・フロントフードのこんな部分をこの段になって削っております。
削らないとフードを少し持ち上げてしまいますのでここは修正をしなければなりません、難しいのは持ち上がっている部分が当たっている訳ではない場合も有ると言う事です。小人になってフードの中に入って確認したくなるのは私だけでしょうか・・・?


フロントスクリーンを接着致します。
キットのオリジナルでは両面テープで貼付けるようになっていますが、両面テープでは耐久性がどこまであるのかわかりません、幸いにして接着代が十分に有りますからエポキシ接着剤を使って接着する事にいたしました。
マスキングテープで仮止めしておきます。


1/43の場合はホイールにはたいていエアバルブを取り付けますが1/12にはエアバルブが付属しておりません。
旋盤で挽けば簡単に作れますがアルミで作るには細か過ぎて最終段階で曲がってしまいます。
仕方ないから洋白線とアルミパイプを組み合わせて作ってみます。
まずリューターに0.8mm洋白線を固定してエアバルブの首の細い部分を削ります。


次に内径0.8mm外径1.2mmのアルミパイプでホイールに取り付ける座の部分を作り接着しますとこんな感じになります。座の部分が少し厚いですがこれを取り付け方法で解消致します。


ホイールに穴を開けました。
穴をあける前にエアバルブの付いている位置を実車画像から確認しますとスポークの付いていないリムの部分の中央に付いている様ですね。
穴を良く見て頂くとわかりますがエアバルブの取り付ける為に0.9mmの穴を開けます。
座の部分を少し奥に追い込む為に1.3mmのドリルで0.9mmの穴の周りを0.5mm程度ザグります。


エアバルブを取り付けるとこんな感じ・・・


明日は完成編をアップ出来るでしょうか・・・・
作品は本日完成して無事に納品されましたのでご安心下さい(笑)

締め切りの有る仕事は久しぶりでしたが余裕が無くてハラハラドキドキしますね・・・。
明日は完成編をお届け出来ると思います。

最後の追い込みか・・・!・・・ところが「ン??」

2012-05-22 17:42:47 | Honda NSX 1/12
いよいよ締め切りの日が近くなって来ましたね。
今日も集中的にNSXを進めておりまして夕方近くなってブログを更新しようとPCを開いてみて唖然としました、なんと昨日更新を忘れている~!
正確には「書いたのですが公開せずに閉じてしまった・・・」様なんです。
がっかりするやらそんなに集中していたのか・・・!?いや焦っていたのでしょうね。
gooブログの場合は自動的に保存をしてくれているので文章は無くなってしまった訳じゃないのですがさすがにそのままアップしてしまう訳にもいかずに幻のブログになってしまいました。

さて改めましてご紹介をしておきましょう。
ヘッドライトの部分を組み立てておりますがこのリトラクタブルライトはかなりしつこく仮組をしたにもかかわらずどうもうまくいかない。
この最終組立ての終盤になって開口部の内側を削って合わせなければいけないのです・・・幸いにしてボディの表側には影響が出なかったのでラッキーでしたね。


インストに従うと次はフロントのマーカー類の組み立てになります。
こんな場合はレンズの断面の部分にシルバーを塗っておきます、これは取り付けた場合にレンズの断面の部分にボディカラーが見えてしまうとレンズの輪郭がボケてしまってシャープな印象になりません。
なのでそれを防ぐ為に断面の部分にシルバーを塗っておくのです。
もしも表面に出たら綿棒にシンナー(クレオスのプラに優しいもの)を含ませて拭くだけで奇麗になります。


インストには何も記載は有りませんがレンズの奥にもシルバーを塗っておきます。
このキットの場合はレンズの奥のアンバーの部分をオレンジ色のプラスチックで再現出来る様になっていますのでオレンジ色の奥側をシルバーに塗っておきます。


レンズと取り付ければ良い雰囲気になりますね。少し余分に塗装はしていますがキットの部品だけでこれだけの再現力が有るのは嬉しい設計ですね。


エンジンのカバーを取り付けてみます。
特徴的なミッドシップのエンジンカバーを取り付けてみますこの部分は4本のビスドメになっていますので何の問題も無く強度も十分な取り付けが考えられていますね。


テールランプもキットのままに取り付けますが、レンズが付くボディの部分にはシルバーを塗っておくのは当然なのですが、質感を変える為に両サイドのストップランプの部分だけは裏にメタルックを貼ってみました。
これは平坦な表現になるのを防ぐ為の処置ですね。


リアのガラスハッチの塗装を致します。
リアのガラスハッチはキット標準では黒いシールが準備してありこれを貼る様になっていますが、恐らくこれを奇麗に貼られる方はいないのではないかと・・・いくらカットしてあっても形状が100%合う事は無いですしシール自体が結構硬い物でしてこれは塗装による表現がベストと思います。早速マスキングを致します。

表側には凸モールドが有りますのでここにもブラックを塗る様にマスキングをしています。


さて、ランチアストラトスサファリの納品が完了しましたので後ほどギャラリーにアップしておきましょう。


やっと行事完了?

2012-05-20 11:56:39 | Honda NSX 1/12
昨日、夜10時半頃静岡から帰ってまいりました。
18日の朝から静岡に向かって出発した訳ですがお昼前に静岡に到着致しました。
まずは業者招待日の会場で新しいキットや模型全般について情報収集です。
気になった物は大型完成品の1/6?1/8だったかのカワサキのバイクですね。複合素材を使ってリアルな完成品を目指していらっしゃる様で社長さん自ら説明をして頂きました。焼き直しの多い会場内で唯一の本物を見た気がします気合いの入った1台でしたね。メーカーさんは初めて見た会社でして詳しくはわかりませんが・・・。
お世話になっているメイクアップのブースにも表敬訪問です(笑)
このブースでは今度出るフェラーリ156/85の試作品を拝見しました、敢えて粗捜しをするならカウルの後部に有るスリットが不均等である事また少し奥まっていて面一感が無い事でしょうか。
私個人で一番気になったのはアストンマーチンDB4ザガートでしょうか。
今まで良い物を見続けて来られた植本社長さんの鶴の一声で制作が進められている(?)作品で昨年だったか!?ついつい偉そうに言ってしまった『塗装が厚いな~』という失礼な一言を今年は見事に解決されていましたね。あの時は失礼致しました。
これを期待しての事なんでお許しを頂きたい・・・
でもそう思った後でまたもや植本社長さんに要らぬ事を言ってしまった・・・でもこれについては植本社長さんも同感だった様で少し安心しました(汗)
来年は解決している事を切に願いますね。
恐らく簡単な事なので多分若い力で解決してくれると思うよ。
まずは高価なシリーズ『アイドロンコレクション』からやってみたらどうかな~それとも同じアイドロンでも2種類作ってみてどちらが好評か模索してみるのはいかがかな!?もちろん一手間掛けた物は値段は2~3千円上がってもそちらが支持されるのであれば徐々にそれをスタンダードにして行けば良い訳ですし・・・。

18日の夜はLさんやKさんSさんYさん(Sさんの方がわかりやすいか??)などなど8人が集まってプチオフ!?でしたホテルに帰ったのは随分遅かった様な気がします。後で聞いた所ではSさんは真っすぐに焼津に帰られず寄り道をされていたそうな・・・なんともよく飲まれますね(笑)

翌日は朝寝坊をしてしまい会場入りした時には凄い混み様でした。
待ち合わせをしていたIさんと Oさんに無事に出会えました。
しばらく会場の見学をしていよいよIさんにストラトスの納品です。
午後からは某お店でお話をしながら次回制作の打ち合わせ・・・Oさんのご依頼です・・・はっきりとはわかりませんが2年くらい先になりそうです。Oさん大変お待たせ致しますがよろしくお願い致します。

やっとここに来て本日の制作です。
カーボンデカールを貼ったセンターパネルを取り付けてみました。
事前に擦り合わせを十分にしておりますし少し余分目に削っておりますのでスッキリと落ち着きました。


センターコンソールの上のエンブレムやシフトレバーのブーツやサイドブレーキなどを取り付けてみるとなかなか良いじゃないですか、ずっと前に作っていたのをもう忘れていたのですが・・・思い出しました。


最後の仕上げに洋白丸棒からシフトレバーをひねり出してみます。
最初にアップした時からシフトレバーを付けた画像に変更しました。







ちょっと残念なお知らせ・・・!?

2012-05-17 19:22:56 | その他
と言っても私の事じゃないのですが、隣町の同業者『M君の模型制作日記』のM君ことokiさんが制作作業並びにブログの更新を休止される様です。この事についてはまあ人事じゃない部分もございますので後ほどダイアリーの部分に少々書こうかなと思っております。

ともあれ私は私です、期待をして頂く方の為により良い作品をお届けする事を目標に頑張ってゆきましょう。
さて本日は予告しておりました通りミネルバ43とフェニックスのフェラーリ250TR57の比較を行ないたいと思います。
まずはボディですが、当初の感じではミネルバ43の方が少し小さいのではないかと感じておりましたがこうして並べてみますと大きさは同じと言っていいですね。画像ではレンズの変形も有り少し解り難いですが何となくミネルバ43の方がぽってり感が少なくてスマートな感じは受けますが目を凝らせばと言う感じなので変わりはないと思って頂ければ良いと思います。
画像では注意書きの無い物は左がフェニックス、右がミネルバ43です。


ではシャーシはどうなのか?と言う事になりますが形状は室内側は両車同じ形状ですね。と言うかミネルバ43はフェニックスのシャーシをそのまま使っていますこれなら間違えて入れ替えても使えます。


シャーシの裏側はこんな感じです。
これを見るとフェニックスのシャーシの使い回しである事がよくわかりますね。発売を焦っていたのかミネルバ43の文字も入っていないですね。
難癖をつけるなら他のミネルバ43にはきちんと文字が入れられていましたが使い回しで気が引けたのか??
原型師の名前も無いし・・・


フロント側のアクスルシャフトの取り付け部分の形状もほとんど変わっていないですね、変形やバリは有りますが基本形が同じである事はご理解頂けると思います。
(上がフェニックス、下がミネルバ43です)


リアのアクスルシャフトの取り付け部分はもっとわかりやすいかも・・・。


ボディのサイドのエアのアウトレットは少し形状が違います。
上がフェニックス下がミネルバ43ですがミネルバ43は少し角張っておりますので実車画像を確認して直さないといけないかもしれませんが削る方向ですのでまだ楽ですね。そしてもう少し違うのが穴の上側の形状です、ポンツーンフェンダーの下側に少しパネルが残っているのがフェニックスフェンダーの部分からすぐに穴になっているのがミネルバ43です、どっちが正解なのかわかりませんが・・・少し調べないとわかりませんね。


エキゾーストの取り出しの穴形状は全く違っていますまあこれも実車に合わせて削り直しと言う事になりますから場所がわかればどっちでもいいかもしれませんね。


最後に作る上で少し残念な部分です
下の画像をご覧になればわかりますが左側のフェニックスではセンター部分のスイッチパネルの上下寸法が十分にとられていますが、右側のミネルバ43では上下寸法が無くスイッチが取り付けられませんしかもこの部分は確かボディと一体になっているのでメタルを盛るか真鍮で作り直してボディにハンダ付けをしないといけなくなりますね、修正は少し困難を伴います。削る方向の修正だと楽なのですが・・・。
それにメーターパネルの部分も上下寸法が不足気味ですね、確かここはエッチングパーツが有るので何とかなるかもしれませんが、それにしても接着面は少なくなりますから少し困るかもしれませんね。

この2種類のキットを購入し損なった方には大切な追加情報です
ミネルバ43で250TRのLHDモデルが発売される様です。
詳細は下記の通りです。

1) ref.003.1 Ferrari 250TR 1958(左ハンドル) 6バージョン、すべてLM仕様。

a) Ferrari 250 TR # 17 Tavano Gomez Mena / Drogo Le Mans 1958
b) Ferrari 250 TR # 19 N.A.R.T Martin / Tavano Le Mans 1958
c) Ferrari 250 TR # 20 Los Amigos Picard / Juhan Le Mans 1958
d) Ferrari 250 TR # 21 E.N.B Beurlys / de Changy Le Mans 1958
e) Ferrari 250 TR # 22 Hugus Hugus / Erickson Le Mans 1958
f) Ferrari 250 TR # 58 Ecurie Francorchamps Bianchi / Mairesse Le Mans 1958

2) ref.003.2 Ferrari 250TR 1958(左ハンドル) 2バージョン、すべてSEBRING仕様。

a) Ferrari 250 TR # 15 Works Hawthorn / Von Trips Sebring 1958
b) Ferrari 250 TR # 16 Works Musso / Gendebien Sebring 1958

以上で、ref.003.1が限定125台、叉、ref003.2が限定25台になり、合計150台の
限定になります。
叉、これらのバージョンのファクトリー完成品の予定は御座いません。
キットの発売予定は2012年7月の予定となっております。
6バージョンのキットですのでフェニッスのキットをお持ちの方も残ったデカールを使う事が可能と思われます。

また
Ref.004 Ferrari 250P LM 1963 Winner

過去にはBAM/AMRが同車のキットを発売しており、中々構成がユニークなキットでし
たが、それ以外で良いホワイトメタル・キットは今まで存在しておりませんでした。
どういうプロポーション、叉、構成になるか、とても楽しみです。

こちらは今の所生産数がアナウンスされておりません。

ご興味の有る方は下記までご連絡ください。

studio_rosso2004@yahoo.co.jp