Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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まずは分解編です。

2012-11-23 22:15:01 | LEXUS LF-A 1/18 No1
先日、急な連絡で加工のご依頼が入って来ました、事情はブルーバードの所にも書きましたのでもうここでは触れません。
ミニカーの加工というのは何時も私がしている製作とは少し違った部分が有ります、それはミニカーは分解を前提としていない事ですね。
私の作る作品では後々修理とかで帰って来る事も想定して決して分解出来ない構造にはしてありません。
話しが脱線してしまいましたが今回のご依頼のミニカーはオートアート製の1/18レクサスLF-Aのホワイトになります。
ご依頼者のご希望を少し書いてみますと
1.LHDからRHDに変更
2.内装をエルメスオレンジと言う特注の内装色に塗り替え
3.ドアミラーとリアウイングをカーボン製に変更
4.ホイールの塗色をブラッククロームからクロームに変更
5.実車と同じナンバープレートと同じ物を取り付ける
6.ブレーキキャリパーのカラーも塗り直し
7.キャリパーのロゴをホワイトからブラックに変更
と言う所でしょうか。

この中で一番大変なのは(1)のハンドル位置の変更でしょうか、このミニカーはタイヤを指で動かすとステアリングホイールまでステアする様になっておりますのでこの辺りの連動も何とかしたい所ですね。
しかし一見LHDからRHDに変更するのはそう難しくない様に思いますがダッシュボードの加工はなかなか大変でしてお預かりしたミニカーを分解して直すのはもしもの事を考えれば避けておいた方が良いかもしれない・・・と考えましたので同じミニカーを入手しておきました。
転ばぬ先の杖と言う所でしょうか、昨日ミニカーが送られて来ましたので早速作業を始めようと思います。

まずは分解をしなければなりません、何度も書きますがミニカーは分解を前提としておりませんのでドア下の両サイドに有るビスに2本はすぐにわかりましたが他はどこにビスが有るのか全くわかりません。
よく見るとこんなフロントタイヤの奥側にビスが見えました。

後ろ側は全く見えません・・・
リアウイングのギミックの後ろ側に有るのかとここのパネルを外してみましたが・・・ここじゃないですね。

20分以上見回してもビスは見つからず・・・。
タイヤを外してみました・・・タイヤの陰にビスが見えました。

これを外してやっと上下が分解出来ました!

部品の多くは組み立て作業の合理化で手間をかけない様に焼き止めという方法で部品が取り付けられております。
この方法は一見合理的ですが焼き止めをしてある部分を丁寧にリューターで削り取って部品を分離致しますが細かな部分は折れない様に注意が必要です。

ボディの裏側にも塗らないといけない部品が有りますがここはちょっと面倒な事になっています。
ここは焼き止めではなくボディの一部をカシメて天井の内装を取り付けてあります。
ドリルで丁寧に揉んで外します。
リューターで削れば早いと思われるかもしれませんが熱が発生しますので天井の内装を溶かしたり表側の塗料を焦がしたり致しますのでここは回り道が必要です。

これでやっと制作作業に移る事が出来ますが外した部品を加工する物としない物に分けておかないとわからなくなってしまいます。
下の画像の部品は加工を必要とし無い物、それとボディは加工をしない予定です。

こちらが塗り直しや加工が必要な物になります。




本日もフロントサスペンションです

2012-11-23 17:25:09 | Bluebird 1933
本日は新しいカテゴリーを追加する事をご報告致します。
先日、1/18トヨタレクサスLF-Aの加工の仕事が入りましたと書きました、本来ならば制作順の一番後に並んで頂く事になりますが全てを書く訳にはいきませんが少々訳ありと言う事を私が理解致しましたので本日から時間外の残業をして制作を始める事に致しました。
時間外のサービス残業(!?笑)と言う事でご理解頂きたく思います。
こんな状態ですので更新は毎日という訳にもいかないかもしれませんが内容的には現実に有る車の仕様という事でLHDをRHDに変更など盛り沢山の内様になっていますこちらも楽しんで頂きたいと思います。
本日更新が出来るとしたらLF-Aについては11時前後となる予定です。

ブルーバードは本日もフロントサスペンションを作っております。
かなかな構造が複雑でして難しいですね、普通のクラシックカーならもうとっくの昔に完成しているのですが・・・。

さて本日も旋盤で挽く場面からですが、今日挽いているのはちょっと小さな部品です。
ですが結構大切な部品でして・・・フロントアクスルの位置決めをする為に前から引っ張っている部品なのです。
太さは3.0mm程でしょうか・・・まだ荒削りなので形状はわからないですね。


さきほどの3.0mmの真鍮線の先側を太さ1.0mm長さ5mm程に致しました。
この細い部分が先日制作したブラケットに入り前からナットで締め付けられます、割ピン入りなら緩み難くて良いですね(笑)私が設計者ならそうしますね~。
細い部分から太い部分にさしかかる部分を丸く整形します・・・つまり玉の様にする訳です。
その玉の部分をフライスで削って薄くします。
本来はこの辺りの部品は強度が必要なので鉄のかたまりを潰して鍛造して作ると思いますが模型ですから・・・やりやすい様に加工を致しますが、いかにも如何にも鍛造した様に見えれば成功です(笑)

平たく削った部分の真ん中に1.0mmの穴を開けますがこれは後ろ側から来るステーを固定する為の物です。
この薄い板の部分の厚みは1.0mm程になりますが、この厚みは後ろ側のアクスルの部分のセンター部分と合わせなければならないのです・・・良く覚えておきましょう(笑)
完成した小さな部品はこんな部品です。
下側のマス目は方眼紙ですからどれだけ小さいのかご理解頂けるでしょう。

続いてアクスルも削り出します。
アクスルは少し特殊な形状です。
いつもなら1本物で作るのですが今回は左右と中央の3分割で制作致しました。
そうでした、一段太くなっている部分はリーフスプリングの上に留める為のマウントになります、アクスルの高さによってはこの太い部分を少し削る事になります。

中央の接続部も削って合わせてみました、中央の部品はパイプの様になっていまして左右から来るアクスルをがたつかない様に固定しています。
この中央部分のフランジの厚みが先程書いた1.0mmの厚みになります。
後々これが非常に大切になります。


そしてカメラのトラブルで途中の画像が有りませんがいきなりステーの完成です。
このステーはアクスルと先ほど制作した小さな部品とを結ぶ為のステーですが私の想像によるとバネ鋼で出来ていてアクスルの動きを撓りながら押さえてくれるはずです。
しかも何枚か重ねて有ってお互いの力を打ち消し合っているのかもしれません。
明日は組めるかな~。

フロントのリーフスプリングを作ります

2012-11-22 11:41:46 | Bluebird 1933
11月の11日にホビーフォーラムが開催されたのはまだ記憶に新しいですが、フォーラ前は模型関係のブログも頻繁に更新しておられて楽しく拝見する事が出来ましたがフォーラムが終わった途端に更新が少なくなってしまいましたね。
寒くなって来る季節も有りますが少し寂しく思う今日この頃ですね(笑)
まあ普通は趣味での制作ですから制作時間などの事も有りますから無理は言えないっすよね、まあブロガーの皆さん頑張りましょう~!
今日は少しキットの事も書いてみましょうか、今、メタルキットというとエスプリ43が有りますが、次の新製品のフェラーリ375S/N0378は27個しか作らないんですね。
世界で27個なんてもう商売にならない数字でしょう。
しかも日本に何個入荷して来るのでしょうか??
その次のS/N0358パナメリカーナは67個、S/N0472は27個、S/N0490は67個となっています。
どの車も少しずつボディが違うのか細かな部分が違うのか・・・分けて発売をされる様ですね。
全部でも200個以下の生産になりますのでメタルキットファンの方は予約が必要かもしれませんね。
いずれにしてもこの数ではキット販売が続けられる限界の数を下回っていますのでこのままでは絶滅が心配になってしまいます。
1個あたりの単価を上げるかキットの制作を諦めるかの判断をしないといけない時期が近づきつつ有る事だけは確かの様ですね。

ヒロさんの1/43キットは売れているのでしょうか・・・!?

さてブルーバードはフロントのサスペンションの制作を進めておりますが順番的にはこの辺りでリーフスプリングを作っておいてアクスル位置を決めておきたいですね。
ここで再登場するのがあの治具です
と言っても板に穴を開けただけの物ですけどね。
穴を1.2mmに拡大して外径1.2mm内径0.8mmのパイプを通しましてリーフスプリングの素材にハンダ付けをすればボディ側のステーの位置とリーフスプリングの長さを奇麗に揃える事が出来ます。

リーフスプリングは板状のスプリングが何枚か重なっていますが透し図をよく見るとその端が全て丸く削ってある様な形状である事がわかります。
これは何かスプリング自体の性能に関わる処理なのかわかりませんけども取り敢えず一つずつ削っております。

重ねてハンダ付けをしておきますがこれはメインのスプリングの上側の物だけです、下側にはまだ沢山のスプリングが重ねられていますのでこれからまだまだ同じ様な作業が続きます。


こちらが下側のスプリングになります。
いかにも重量級の車らしくリーフの枚数が段違いに多いですね。

リアのスプリングと同様に個々のリーフスプリングをボルトナットで連結していますので、重ねたリーフの側面に糸鋸で溝を切ります、この溝に0.3mmか0.4mmの金属線を入れて表現しますと実車に近い感じが出せると思います。

上下のスプリングを一体化してリーフスプリングの完成です。

シャーシにスプリングを取り付けて・・・


これで目出たく終わりじゃないのです。
フロントアクスルの制作はここから採寸して寸法を検討し制作開始となります、それだけ複雑な形状をしています。
これからですよ~!

バイク・・・入院しました(笑)

2012-11-22 10:57:01 | その他
昨日は週に一度の定休日でして普通ならバイクいじりをして楽しむのですが、どうもアイドリングの問題が解決しないのです。
キャブは交換、点火時期も正規のタイミング、点火コイルも交換、ガソリンも新しい物に交換・・・したのにアイドリングが出来ない。
アクセルを開いていれば回転するので敷地の中を走行する事が出来ます。
加速も減速も全く普通です。
ただアイドリングが無い・・・。
と言う事で近くのショップに入院させました。
このバイク屋さんは古い物も結構やられる様なので・・・。

私のバイクはバラバラですので色々とやらなければならない事が沢山有ります。
本日はまず割れたカウルを修理しておきます。

私のマグナムには幸いな事にAR50の初期型タンクとサイドカバーが付けてありますが左側のカバーに少し割れが有ります。
なぜ全くストレスのかからないここが割れているのか、想像がつきませんが直さないと再塗装も出来ません。
割れた部分の塗装を剥いてみるとポリパテが沢山盛ってあります、結構いい加減な修理をしたのがわかりますね。
このカウルの素材はP.Pの様なのでどうやって修理するのが良いでしょうね~。
ちなみにこのカウルの後ろ側はホットグルーガンで盛ってありますが盛ったもの自体が割れて来ていますのでこの方法は良くないみたいですね。
P.Pの修理というと裏からハンダゴテで溶かしながら補修していく方法が一般的ですかね~?
裏はこの方法で、表はプラリペアを盛ってみましたが密着は少し弱そうですね。
それにしてもこのパテは剥がさないといけませんね。

裏にはこんな注意書きが貼って有りますが、これは塗装時に塗られてしまいますから今のうちに画像を撮っておいて後で復元しましょう。
新品部品が出てくればそれを貼るのが一番良いですが、今も出て来るかどうかわかりません。
また国内版のAR50には日本語の注意書きが貼って有るのでしょうか?この注意書きは英語と日本語の表記が両方付いていますね。

裏側はホットグルーガンの樹脂が盛ってありましたのでまずは欠き取る事が必要でしたがリューターで削るとこの樹脂がビットに巻き付いて大変始末の悪い物でして苦労致しました。
最後は彫刻刀で削ったりしました。


画像が飛んでしまいますが下の画像は盛り付けたプラリペアーを削ってポリパテを盛った所です。
どっさりと盛ってあった当初のポリパテはサンディングで剥がしましたが本当に凹んでいる部分はパテが残っています。
この凹みを取るだけならこんなにもパテを盛る必要は無かったと思いますね。


サイドカバーはもうパテまで付けてしまいましたからプラリペアーのリペアーを説明するのに何か無いかな~と見渡しましたら先日壊れてしまったドアの郵便ポストのプラ製のカバーが有りました。
時間の経過で変質してしまい硬くなった所に無理な力がかかった様で割れていますね。
幸いにもバラバラにはなっていないのでこれで補修の説明を致しましょう。
まず亀裂が入っている亀裂の一番先の部分に2.5mm程の穴を開けます、これは切れ間類穴を開ける事で亀裂がそれより先に延びない様にする為です。

接着面積を稼ぐ為に割れの部分を厚みの半分くらい削って溝を掘ります。
つまり接着面積を増やす訳ですね。

溝に樹脂を盛ります・・・硬化は結構早いですが完全に硬化するまで動かさない方が良いですね。

ペーパーをかけて表面を均しますが樹脂は結構硬いですから結構時間がかかりますね。

ペーパーをかけて100%均す事は出来ないかもしれませんが良いのです。
ポリパテを使って細かな凹みを無くします。

バイクのサイドカバーは結構柔らかいP.Pですので力をかけると曲がってしまい面出しが結構難しいかもしれませんね。

今日も更新が遅くなりました

2012-11-20 23:48:48 | Bluebird 1933
本日は思ったよりも製作が進まなかったのですが、一応頭の中で描いた制作方法で思い通り進みましたので納得の製作になりました。

では製作を開始致します。
本日の製作は結構大切な作業なんですよ(笑)
本日最初の作業はフロントのアクスルを支えるリーフスプリングのマウント部分を取り付けなくてはいけませんがこの取り付け位置はなかなかシビアなものなのです。
リーフスプリングは左右で長さが同じなのですがシビアな寸法を要求されます。
理由はわかりますよね、止めの為のピンと言うかボルトナットが精度0.05mm程度でなければきれいに決まらないのです。
まずは昨日削り出したマウントステーを取り付けます。

このステーですがフレームの外側と内側に同じ形状の物を付けますが外側には取り付けに為のボルトが目立ちますが模型ではメタル製のボディがかぶりますのでボルトは取り付ける隙間が有りませんからオミットになります。
但し内側は外にかぶるボディの影響を受けませんのでステーまで再現する事になります。

さらっと書きますが昨日制作したアクスルを支えるメンバーはこんな感じにフレームに取り付けられる事になります。なかなか良い感じじゃないですか!?

今取り付けたのは前側のリーフスプリングとメンバーの取り付けステーですが今度は後ろ側のステーを作ります。
実車の画像は有りませんが形状はほとんど同じと思って良い様です。
前側と同じ方法で削り出します。

削りが終わった部品です、これで4枚重ねになっていますので1.6mmも有ります。

ハンダゴテを当てて分解致しますと同じ部品が4枚出て来ます(笑)

これを取り付けるのが結構大変かな~
左右でリーフスプリングの長さが違うとまずいので。
治具を作りました真鍮の帯金に穴を開けた物ですが・・・こんな物でも簡易的にハンダ付けをしておいて寸法が狂わない様に穴を開けます。

こんな風に使いますが・・・画像から判断出来ますでしょうか??