Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Meri Kits Alfa Romeo GTV Rally Montecalo 1973

2014-08-26 22:37:11 | 最近手に入れたキットのご紹介
少し先なのですがアルファロメオGTAのエンジン付きモデルをご依頼頂いております。
ベースはレジンキットの予定だったのですがヤフオクでメタルのアルファロメオが出品されているのを見てついつい落札してしまいました。
今まで余り見た事が無かったメタルキットのアルファロメオですが・・・
出来るなら段付きと言われた初期型の物がよかったのですがこのキットは残念ながら1750GTV以降の段無しと言われるタイプのボディでした。
まあ無いなら無いで作れば良いのでその作業が行ないやすいのがメタルの良い所ですね。
まあレジンでもパテを盛って作り直しておいて真空で再キャストすれば何とでもなりますが・・・

ところが商品が届いてみると途中で運送屋さんが落としたらしくルーフがつぶれてしまっていました。
まあ不注意で落下と言う事はたまには有るのですが・・・
落下してピラーが歪んだボディはこんな感じです
普通の方がご覧になったらちょっとガッカリされるかもしれませんが、私は余り気にしません。

そこで・・・・・・・・・クイクイっと!
直っちゃいました!!!
こんな場合はフロントウインドの対角線で寸法を測って同じ数値になる様にしますとだいたいOKですね。

画像とは反対側のサイドウインドウの中央部の細いピラーは無くなってしまいましたがそんな物は後で作れば良いですね。
AピラーからCピラーにつながるレインドリップの一部が少し変形していますがこれは製作時に真鍮か洋白で作り直しますので問題にはならないでしょう。

真上から見ても・・・大丈夫そうです。

ルーフがつぶれた時には注意深く観察をします。
どちらから力がかかったのか良く観察しないといけません・・・
力がかかった方向と反対に力を掛ければだいたい上手く直ります、ただ一度曲がった部分は柔らかくなりますので曲がりやすくなりますから注意が必要ですね。
これで製作が決まってメタルのボディを使う事が出来そうですね。

はい!・・・4日目です(笑)

2014-08-25 17:31:05 | Vincent Black Shadow
今日も一日中雨が降っていましたね、強く降ったのは30分程だったでしょうか・・・。
道路に水が溢れていましたが建物の中には浸水は無しでした。
もうそろそろ秋植えのジャガイモを植えなくては冬に間に合わなくなってしまうのですが雨が多くてね~植えられませんよ。
そろそろ雨は要らないんだけど・・・

さてそんなボヤキも聞こえてきそうですが、制作をしなくてはいけません。
現在製作中のビンセントブラックシャドウですが、この手のキット(ガレージキットという意味で)にはもうずいぶん慣れている私ですが、このキットは部品がかなり足らないですね。
インストを見ながら部品を探しますがどうも部品点数がかなり少なそうですね。
ガレージキットには良く有る事なんですが、それにしても今回はちょっと酷いな~。
多分有ってもシャープな部品じゃないので使わないかもしれないけど・・・無いと寸法も採れないですしね。
今日はメーターまわりからやっつけてゆきましょう。
メーターはフロントフォークと一体の鋳物でしたがメーターを支えているパネルの下側で少し折れ曲がっていました、これを元に戻すとポロッと折れてしまいました。
まあホワイトメタルの部品では良く有る事なんでそう驚いたりはしませんよ。
この部品を裏から見るとセンターが少しずれているのがわかりますね。

この穴から修正してゆきましょうか、フロントフォークに付いたままですとハンダも盛る事は出来ても削るのに力をかけると折れてしまいます。また削る場合にも正確に削る事が出来ないでしょう。
まあ折れてくれて丁度良かったかも・・・折れてしまったステーはおおまかにハサミで切り取りましてね。

メタルを盛ったメーターボディを少し大きめの真鍮の丸棒に瞬間接着剤で接着しまして、後は旋盤に固定してペーパーを当てて削りましょう、これなら奇麗に削る事が出来ますね。

次は折れてしまったステーを真鍮板から削り出します。
先に固定用のビスを通す為の穴をあけましょう。
そして外形を削ってゆきますよ、良い感じじゃないですか。

ステーをフロントフォークの上側に瞬間接着剤で固定します。
そしてボルトを通す為の穴を開けます、仮組をしてから穴をあければずれる事も無いですね。

穴を開けたステーとフォークに固定用の六角ボルトを差し込んで接着します。
ボルトはアドラーズネストの六角ボルトです。

次はメーターの取付け・・・これもまたアドラーズネストのボルトを使用します。
良い感じじゃないですか??

メーターにはメーターリングを装着したいのですが部品が無いので旋盤で洋白の丸棒を削って作ります。
内側に少しだけ段が付いていますがあれはアニメセル製のメーターのガラスを填める為の段ですね。

最後に突っ切りでカットすればメーターリングが完成ですね。
薄くて小さな部品なので旋盤で削り出すのはかなり面倒な作業です。
左右のフロントフォークをつなげているのがこのパネルとビスですね。
モールドのボルトの頭に凹みを付けておいて0.5mmの穴をあけましょう。
ここにまた例のボルトを接着したいのです。

ライトを支えるステーを作ります。
このステーはキットに部品がは入っていなかった物でしてその形状も大きさも全くわからないのですが・・・インストを見るとUの字型のステーと支えを組み合わせて作られている様なのですが・・・

実車の画像ではU字型では無くV型の様でして・・・どのみち作り直しになりそうですね。
0.6mmの真鍮線を使って何とか作っています。

ライトケース本体の穴はメタルの鋳物製のステーを差し込む様になっていますので穴が大き過ぎます。
外径が1.0mm内径が0.6mmの真鍮パイプを差し込んで内側からハンダ付けしました外側の余分な部分はカットして内側をダイヤモンドビットで仕上げます。

ステーとライトケースの位置関係はこんな感じですね。
まだ固定はしていませんが、最終的にはアドラーズネストの六角ボルトで固定する事になります。

次はフロントフォーク側からステーを延ばしてライトを支えます。
固定はライトを止めるボルトで共締めする様にしておきます。

いきなり現れたリングですがこれはライトケースの取り付けられたスピードメーターのリングです。
キットではライトケースにモールドとして再現してありますが立体感とか臨場感を考えるとやはり作り直しておいた方がより良いのではないかと考えるのです。

その金属リングをライトケースの所定の位置に取り付けました。
大きな物はタコメーターなのですがその陰でスピードメーターが見えたのかどうか疑問ですね・・・。

雰囲気を確認するのにハンドルを乗せてみました・・・如何でしょうか?格好良いですか?

ビンセントブラックシャドウ・・・怒濤の3日目!

2014-08-24 21:14:13 | Vincent Black Shadow
広島の大雨の被害は今日になっても行方不明の方が全部見つからない様で如何に被害が大きかったのかわかりますね~。
それなのに島根県はまだ雨が降っています、雨を見る度に広島は大丈夫か?と心配になって来ます。

雨が降ると外仕事が出来ないので製作はスムーズに進める事が出来ますね・・・(笑)
昨日はフロントフェンダーを作り外側を仕上げましたが内側はまだこの通り凸凹なんですね。
この様な場合はまずリューターで大まかに削ります大きめのビットを使うのは部分的に削ってしまうのを避けるため・・・つまり必要な部分だけを滑らかに削りたいからですね。
このビットで全てを削るのは無理ですからあくまでもざっと削るだけですよ。

残りはダイヤモンドビットで丸い物を使いまして削ってゆきます。
これはそう難しい物ではありませんが時間をかけて心ゆくまで削って下さい、ただし穴が開かない様にね(笑)
最後は砂消しゴムの様なシリコンポイントで磨きますときれいになりますよ。但し画像はダイヤモンドビットデ削った部分までです・・・(写すのを忘れていました)

一昨日作ったドラムブレーキですが外周部分がフロントフォークに干渉して余り具合が良く有りません、仕方ないので中心のシャフトの部分にパイプを通してスペーサーをプラスします。
外形が2.0mmない径が1.5mmのパイプを使っています。

フロントフォークのシャフトが通る穴の部分をよく見るとどうも切れてしまいそうなくらい薄く見えますね。
このままでは確実に破断しそうなので何とか手を打ちましょう!

外形が2.1mmで内径が1.5mmの真鍮パイプが有りましたのでシャフトの受けの部分を切り飛ばしてヤスリで整えてからハンダ付けをします。
溶かし過ぎない様に気をつけなければね。
この後パイプをカットしてからヤスリで整えます、パイプが長いままでハンダ付けをしたのは左右の位置関係がズレてしまうとホイールを固定するピンが上手く収まらないからですね。
一体でハンダ付けをする事でラインを出す事が出来るのです。

これで元通りになりました、スペーサーのお陰でフロントフォークとの間も僅かにクリアランスが空いていますので良い感じではないでしょうか。

ホイールの位置関係が良い感じになればまた他の事が気になります。
フロントフォークの後ろ側についているダンパーがメリハリが効かない形状になっているのがどうも許せませんね~。
早速カットしました!!

真鍮パイプと洋白線でダンパーを自作!!しました。
これでフロント/リアとも自作ダンパーになりましたね(笑)

元通りに組み立ててみましたよ・・・部品が少しずつ真鍮に変わってくるとその分自分の作品になった様な気がします・・・気のせいか?


明日もビンセントブラックシャドウを進めたいですね・・・。

ビンセントブラックシャドウ・・・2日目!

2014-08-23 23:19:45 | Vincent Black Shadow
今日の島根は午前中は天気が良く青空も見えていましたが午後からは少し雲が出まして重苦しい!?天気でしたね。
そんな中TVをご覧になった方からメールを頂いたり電話を頂いたりと・・・なかなか忙しかったですね。
TVの放送時間にはもちろんTVの前にはいませんでした、当然ですがアトリエに出掛けていまして畑で秋植えジャガイモの為に堆肥を畑に運んでいました。余りにも暑かったので汗をかきかき途中何度も休憩を取りながら一輪車に20配分は運んだでしょうか・・・。
今もまだ録画を見ていないので何とも言えないのですが・・・(笑)

またたまたま名古屋方面から島根に来ていて、たまたま放送をご覧になっていてご訪問頂いた若いご夫婦はご主人がミニカーの趣味を持っていらっしゃった様でご来店頂きました。
また元安来にいらっしゃったUさんもご来店頂き久々に元気な顔を見せて頂きました、少しスマートになられた様な印象が有りましたが・・・錯覚だったでしょうか!?(笑)相変わらず若くて(うちの娘と同じ年ですから当然なんですが)可愛い方ですね。
今夜東京にお帰りになったはずですが元気に頑張って頂きたいですね。

以前TVに出た時もでしたが普段なかなかお会い出来ない同級生の訪問を頂いたりしてこれがなかなか楽しいのです、仕事的には直接結びつく物ではないのですが・・・。
TVのお陰で色々な方にお会い出来た1日でした。

さて今日もビンセントブラックシャドウですね。
このバイクの製作が思ったよりも進まないのは多分バイクを最近作っていないからですね、やはり勘所というのが有りまして慣れていないから手間がかかってしまうんでしょうね。
と言う事で今日も始めましょう!
今日制作したのはバイクのリアダンパーからです。
どの様な作り方をするのか少し悩んだのです。
このバイクはリアのスイングアームからガソリンタンクの後ろ側に向かってダンパーが2本取り付けられています、本来はそのダンパーにはスプリングとダンパーが仕込まれていまして伸び縮みするのですが模型の場合ここはリジットになっていた方が都合が良いと判断しました。
なのでダンパーのシリンダーとカバーを一体で旋盤にて挽き出しました。

パイプを使ってハンダで2本のダンパーを固定してリアのスイングアームに取り付けます。

前側は本当に申し訳程度のフレームの後ろ側に差し込んで固定しますとこんな感じになりますね。

バイクの場合全体を組みながら大きめのパーツを自作パーツに交換して自分のカラーを入れてゆきたいですね。
次に製作するパーツはフロントフェンダーですね。
このパーツもキットオリジナルではリアと同じくメタルの鋳物にメッキを施した物でまずは厚みが厚過ぎる事、またメタル製のタイヤを止められる様な構造ですからちょっとそのままでは使えないですね。
なので真鍮板を叩いて作りましょう。

凹型はリアのフェンダーと同じく木の板を削って凹めたもの叩くのは金槌で直接では無く矢坊主の少し小さめの物を使います。
さらに縁の部分を叩いて滑らかに(なるべくね)しますとこんな感じになります。

多少の凹凸は削って修正します、まずは目の粗いヤスリを使いますね。
削らないといけないので最初から少し厚めの板を使っているのです0.5mmかな叩く事で薄くもなりますしね・・・

さらにペーパーを細かな物に変更して400番くらいまで落とします。
ここではまだ仮組ですからバフ掛けは必要有りませんね。

やっとここまで整形を進められました。
少し先の行程まで考えながらなのでとにかく時間がかかるんですよ~。

久しぶりのビンセントブラックシャドウ!!

2014-08-22 19:33:36 | Vincent Black Shadow
250TRも一段落しましたので次の制作を始めないといけません、予定ではクラシックカーを2台始めたいと思っています。
1台はショップ経由のご依頼ですのですぐに初めても何ら問題が無いと思います。
もう一台は個人の方からのご相談なので近日中に制作開始のご確認をしようと思っています、自分のオーダー品だと思われる方は楽しみにお待ち頂けたらと思います。

現在製作中のものはビンセントブラックシャドウと308レインボウですがレインボウはボディの型取り中なので今日はビンセントブラックシャドウを引っ張り出してみました。
ずいぶん久しぶりなんですが・・・問題点はしっかり覚えていますので再開は実にスムーズです(笑)
問題点は数々有りますが現在の一番はリアのホイールの位置ですね。
リアのスイングアームの長さが少し短いのでフェンダーの中心とホイールの中心が合わないんですね。
バイクの場合この位置関係が狂っていると真横から見た場合によく目立ってしまいます。
1.5mm程スイングアームを延ばして後にホイールを寄せたいですね。

延ばす方法はいくつか有ります例えば真鍮線で作り直せば思った様に延ばす事も出来ますが少し複雑な形状をしていますので全部真鍮に直せばかなりの時間とお金がかかってしまいます。
お客様のご予算も有りますのでここはなるべくお金のかからない方法で・・・下側のアームを一旦カットして後に延ばします。
この場合上側はカットせずに残しておくのがポイントですね。

次はカットして隙間が出来た部分にメタルを盛ります。
このメタルですがキットに同梱されている余剰部品を使いますと後でヒケが出てしまう様な事も無いですね。
フラックスは使っても大丈夫ですがしっかりと過熱してフラックスを蒸発させる事ですね。
この後盛り上がった部分を削って整形しますと元通り・・・いやアームが少し伸びていますね。

バイクのブレーキってわかりますか?
普通はディスクブレーキが付いている事が多いですねホイールのセンターにディスクを取付けられていますからよくわかりますね。ドラムブレーキはホイールの中心のハブの部分が大きくなっていましてそのハブの中にブレーキが仕込まれています。
今回のビンセントブラックシャドウはそれのどれでもないのです。
まあ形式的にはドラムブレーキなんですが・・・
ホイールハブの左右に小さく薄いドラムブレーキが取付けられています。
今日はこの部品をつくりましょう、モデルの実寸が厚み2.1mm直径が10.5mmでないと自作ホイールとキットのフロントフォークを使う限り入らないのです。
ブレーキ本体を旋盤で真鍮素材から削ります。

ブレーキの円周上には冷却フィンが有るのか無いのかわかりませんがキットの部品にはフィンらしき物が有りますので私の自作する部品にもフィンを刻んでおきます。

右の2つがキットの物、左の真鍮製の物が今回削り出したもの・・・。

フロントフォークにブレーキを装着したのがこの画像です。

ブレーキドラムには何やらメッキのリングが付けられます。
キットにもこの部品は有りますが鋳造品にメッキをかけてありますので少々形状がダルなんです。
ならばこの部品も旋盤で削り出した方が良い・・・はずです。
ちなみに右側がキットの部品、左側が自作部品ですね・・・
あまり変わらないかも・・・。

削り出した部品を装着・・・
たったこれだけで一日の仕事になってしまいました。
まあ思い出すのに時間がかかったというのも有りますが、実際に使った部品以外にも削っています。
ただ寸法が良く無かったので実際に使う事が出来なかった部品も有ります、まあこれは仕方が無いかな~。


明日は朝9:30より日本海テレビの「スパイス」で私のアトリエとCafeの様子が放映になります。
若干オーバーな表現と脚色が有るかもしれませんがまあこれは面白くご紹介をする為と言う事で・・・本人はもっと堅い性格!?です(笑)
まあ興味を持たれた方で日本海テレビをご覧になれる方はご覧頂きたいと思います。
放送の中で製作中だった250TRとF355をご依頼頂いた方々には放送の中に作品が映っているはず(映像は撮っていましたがその画像が入るのかはわかりませんが)自宅で録画したDVDをお送りする予定でおります。
作品と合わせてお楽しみ頂けたらと思います。