これは結論から言うと、どちらが大事ということではなく「10代で予防接種、20代から検診」と両方受けていくことが大切です。
HPVワクチンは16型と18型というがんを起こしやすい2つの型に対するものですが、悪性化しやすい型は100種類のHPVのうち15種類が知られており、この2つの型だけで100%予防できるわけではありません。また、検診ではがん化する前の異形成の段階から発見でき、ごく初期に発見すれば子宮を温存して負担の少ない手術でほぼ全例完治することができます。HPVワクチン+検診のセットを全員が受ければ、子宮頸がんを激減させることができるのです。
なお、子宮頸がんは喫煙でも2倍以上リスクが高くなり、喫煙+HPVで相乗的に高まることがわかっています。依然として若い女性の喫煙率が高く、20~30代の子宮頸がんが急増していることの大きな要因になっているのです。
(院内報 2009年12月・2010年1月号より)
HPVワクチンは16型と18型というがんを起こしやすい2つの型に対するものですが、悪性化しやすい型は100種類のHPVのうち15種類が知られており、この2つの型だけで100%予防できるわけではありません。また、検診ではがん化する前の異形成の段階から発見でき、ごく初期に発見すれば子宮を温存して負担の少ない手術でほぼ全例完治することができます。HPVワクチン+検診のセットを全員が受ければ、子宮頸がんを激減させることができるのです。
なお、子宮頸がんは喫煙でも2倍以上リスクが高くなり、喫煙+HPVで相乗的に高まることがわかっています。依然として若い女性の喫煙率が高く、20~30代の子宮頸がんが急増していることの大きな要因になっているのです。
(院内報 2009年12月・2010年1月号より)