珍しいポーランド映画「バトル・オブ・サブマリン」(原題:Orzeł. Ostatni patrol)を観てきました。
所謂ロードショー封切りでは無く、ごく一部の小規模なシネコンだけで短期間だけ上映されているようです。
東京都内であればヒューマントラストシネマ渋谷1館のみで、1月27日~2月2日の1週間だけです。
パンフレットも作られていないようで販売していませんでした。
昔の「名画座」みたいな感じです。
古い名作やマイナーな新作ばかり上映されています。
バトル・オブ・サブマリンの上映スケジュール・映画情報|映画の時間 (jorudan.co.jp)
内容は第二次大戦中にポーランド海軍に実在した潜水艦オジェウの実話をモチーフにしたものです。
実在のオジェウの戦歴は以下のサイトに詳しく出ています。(映画のストーリーとは少し違います)
オジェウ (潜水艦・初代) - Wikipedia
ネタバラシになるといけないのでストーリーの説明は省きますが、一言で言うと「非常に空しく遣る瀬ない、悲惨な反戦映画」です。(そういう意味ではDasBootsと良い勝負か、それ以上かも知れません)
108分の上映時間の最初から最後まで潜水艦内だけの展開で、敵対するドイツの船や飛行機は一瞬シルエットが出てくるだけです。
潜水艦映画特有の重苦しい緊張感は全編に渡って漂っていますが、魚雷も主砲も一発も撃ちませんし、機銃や小銃でドイツ艦と撃ち合ったり、爆雷攻撃を受けるシーン以外には派手な戦闘シーンは皆無です。
登場人物の中にヒーローも敵役も居ません。
それでも見応えは十分にありますし、108分はあっという間です。
もうひとつ驚いたのはカメラワークというか、独特の撮影手法や表現方法です。
海中を泳ぐクラゲからガラス越しに艦内を眺めたようなカットが多用されていたり、パラシュートを付けたまま海上を漂うパイロットの遺体が海中から撮影されたり、ハリウッド映画には無い表現方法を観ることができます。
潜水艦の知識が少しあって、潜水艦映画が好きな人にはお薦めです。
間違っても「観て楽しい映画」や「戦争アクション映画」ではありませんので、そのつもりで・・・。
因みにお客は中高年男性中心に30人程でガラガラでした。
<オマケ>
電車で渋谷へ行ったのは何年ぶりでしょうか?
もうはっきりとは憶えていませんが、多分20年振りくらいだと思います。
街の様子、景色がすっかり変わってしまっていて、私の記憶の中にある渋谷の街ではありませんでした。
そんな中で唯一、昔の景色が残っている路地がありました。
JRのガード下から明治通りの宮下公園に向う「のんべい横町」です。
僅か20m程だけですが、昔のまま残っていました。
柳の木も良いですね。
コロナが収まったら夜に来てみたいです。😁
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