日本経済、年20兆円の需要不足=デフレ懸念で財政出動圧力-内閣府(時事通信) - goo ニュース
日本国では、現在、20兆円の需要が不足していると報じられ、財政支出拡大への圧力となっているようです。しかしながら、本当に、政府が20兆円分の国債発行で資金を調達し、20兆円分の”お買い物”をすれば、このギャップは埋まるのでしょうか。
もしかしますと、政府支出の拡大では、デフレ・ギャップは埋まらないかもしれないのです。何故ならば、・・・
(1)政府の消費の内容は、公共事業といった”箱もの”プロジェクトが想定されます。現在、デフレを起こしているのは、自動車や電化製品など、これまで輸出に依存してきた製品市場の分野ですので、両者の間にはミス・マッチがあるのです。
(2)不景気にあっては、国民の行動は、消費よりも貯蓄にむかう傾向があります。国民の貯蓄の増加分が、銀行の国債購入によって政府支出に使われますと、結局、製品分野の需要不足はそのまま残ってしまいます。しかも、将来に増税が予測されますと、この傾向は、さらに強くなります。
(3)もし、20兆円の予算を、薄く広く”ばらまく”としましても(国民一人当たり10万円?)、外国での需要の落ち込みをカバーできるほど需要が増加するとは思えません(自動車購入にはほど遠い・・・)。また、安価な輸入品が増加する可能性もあります。
不足している需要の内容を吟味しませんと、ミス・マッチによって、大いなる無駄をしてしまうかもしれません。デフレ・ギャップを理由に財政拡大を行いますと、さらなる不況が待ち構えているかもしれないと思うのです。
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日本国では、現在、20兆円の需要が不足していると報じられ、財政支出拡大への圧力となっているようです。しかしながら、本当に、政府が20兆円分の国債発行で資金を調達し、20兆円分の”お買い物”をすれば、このギャップは埋まるのでしょうか。
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(1)政府の消費の内容は、公共事業といった”箱もの”プロジェクトが想定されます。現在、デフレを起こしているのは、自動車や電化製品など、これまで輸出に依存してきた製品市場の分野ですので、両者の間にはミス・マッチがあるのです。
(2)不景気にあっては、国民の行動は、消費よりも貯蓄にむかう傾向があります。国民の貯蓄の増加分が、銀行の国債購入によって政府支出に使われますと、結局、製品分野の需要不足はそのまま残ってしまいます。しかも、将来に増税が予測されますと、この傾向は、さらに強くなります。
(3)もし、20兆円の予算を、薄く広く”ばらまく”としましても(国民一人当たり10万円?)、外国での需要の落ち込みをカバーできるほど需要が増加するとは思えません(自動車購入にはほど遠い・・・)。また、安価な輸入品が増加する可能性もあります。
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