”打ち出の小槌”と称される政府紙幣の発行案。おとぎ話の世界ではなく、現実の世界でもこの案は真剣に検討されているようです。ところで、もし、この”打ち出の小槌”を振ることが許されるならば、究極的には、税金は不要と言うことになるのではないでしょうか。
国民にとりましては、税を納めなくてもよくなるのですから、夢のようなお話しなのですが、これで、本当に経済は大丈夫なのでしょうか。政府紙幣の賛成論の根拠として、アメリカ政府が、通貨発行量を増加させている点も挙げられていますが、ドルは、国際基軸通貨ですので、ドルの国際的な流動性確保という意味において、特権的にそれが許されている側面があります。しかしながら、円は、ドルほど国際通貨化しておらず、インフレは必至となりましょう。しかも、政府による無尽蔵な紙幣の発行は、円という通貨の価値を根底から崩壊させるのみならず、経済活動そのものを無意味かするかもしれません。もし、政府から、たとえ仕事をしなくても、いくらでも給付を受けることができるならば、誰が、一生懸命に働こうとするでしょうか。
現在指摘されているデフレ・ギャップも、海外市場の落ち込みによる外因性である限り、国内における紙幣の”ばらまき”では、限界があります。もちろん、世界の全ての諸国が、政府紙幣を発行することも考えられますが、これでは、世界経済がさらなる混乱に見舞われるかもしれません。”打ち出の小槌”は、おとぎ話のままであってほしいと思うのです。
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国民にとりましては、税を納めなくてもよくなるのですから、夢のようなお話しなのですが、これで、本当に経済は大丈夫なのでしょうか。政府紙幣の賛成論の根拠として、アメリカ政府が、通貨発行量を増加させている点も挙げられていますが、ドルは、国際基軸通貨ですので、ドルの国際的な流動性確保という意味において、特権的にそれが許されている側面があります。しかしながら、円は、ドルほど国際通貨化しておらず、インフレは必至となりましょう。しかも、政府による無尽蔵な紙幣の発行は、円という通貨の価値を根底から崩壊させるのみならず、経済活動そのものを無意味かするかもしれません。もし、政府から、たとえ仕事をしなくても、いくらでも給付を受けることができるならば、誰が、一生懸命に働こうとするでしょうか。
現在指摘されているデフレ・ギャップも、海外市場の落ち込みによる外因性である限り、国内における紙幣の”ばらまき”では、限界があります。もちろん、世界の全ての諸国が、政府紙幣を発行することも考えられますが、これでは、世界経済がさらなる混乱に見舞われるかもしれません。”打ち出の小槌”は、おとぎ話のままであってほしいと思うのです。
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