万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

カジノ・パチンコ合法化―国民の堕落への道

2010年04月15日 18時20分39秒 | 社会
日本でカジノ合法化なら…3地域が有力候補に浮上(産経新聞) - goo ニュース
 何時の時代にあっても、賭博は、法律で禁止されたり、厳重な規制の下に置かれてきました。たとえ、合法化されていても、賭博に出かけることは、決して誉められたものではなかったのです。

 何故かといえば、賭博には、自己破滅というリスクが伴うと共に(家族がいる場合には、家族も路頭に迷うことに…)、運に任せた金品の獲得には、勤労の軽視という反社会性があるからです。麻薬と同じく、賭博には、個人の自由や責任の範囲を越えた、社会モラルの問題が付随しているのです。にもかかわらず、「カジノ議員連」は、モラルの問題を国民に問うことなく、合法化を目指しているようです。この方針には、危惧を覚えざるを得ません。

 「カジノ議員連」では、カジノの合法化に加えて、パチンコの換金化まで合法化の対象に含める方針のようです。賭博に加えて、パチンコは、北朝鮮への送金問題もあります。不況からの脱出を目指して、国民が勤勉さを取り戻さなければならず、また、北朝鮮への経済制裁を強めねばならない時期に、「カジノ合法化」は、国民を堕落させる方向に向かっているように思えるのです。

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コメント (19)
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