万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

第二次朝鮮戦争の備えを

2010年04月30日 18時14分35秒 | アジア
韓国艦沈没で政策見直しも=「6カ国」再開困難に-米(時事通信) - goo ニュース
 戦争など、起きない方がよいに決まっています。しかしながら、自ら戦争を仕掛けなくとも、他国の戦争に巻き込まれてしまったり、自国の安全が脅かされることは、よくあることなのです。

 将来発生する可能性の高いリスクを敏感にキャッチし、それに備えることができるのは、政治家しかいません。国民は、その危険性にうすうす気づいていたとしても、組織的な防衛や不測の事態への準備を行うことはできないのです。朝鮮半島では、韓国艦沈没に続いて、5月には、北朝鮮によるノドンの発射実験を行うとする憶測が飛び交っています。これらの事件が、第二次朝鮮戦争に繋がる可能性はゼロ%とは言い切れないように思います。さらには、我が国までも、北朝鮮から直接、ミサイル攻撃を受けるかもしれないのです。万が一に備えて、同盟国であるアメリカとの協議が必要ですし、パトリオットの配備や自衛隊の出動をも検討しなければなりません。

 鳩山政権は、普天間基地問題で日米同盟を揺るがしていますが、時間は、待ってはくれないかもしれません。北朝鮮にとりましては、日米同盟の弱体化は、またとない好機かもしれないのですから。現実の脅威を取り除き、リスクに備えることにこそ、政府は、全力を尽くすべきと思うのです。

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コメント (7)
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