朝もやに 草刈の音 こだまして
早朝、4時の村の様子。朝もやが空気をひんやりと保っています。
さあ、今日も頑張るぞ・・という気持ちにさせてくれます。
起きぬけの一番にやる仕事は、花や盆栽に
水をあげること。
みんな、水がほしいよ~と言ってるのが聞こえます。
今あげるからね。
今日は休み。朝仕事で汗をかいたので、朝食後に近くの温泉に行った。
温泉のそばに、農家の人たちの手作りのものや野菜や花を、売っている直売所がある。
覘いてみたら、先客が二人いた。70歳をすぎたろうか。初老のおばさんたち。
バーベナがきれいなので、赤とピンクと、肌色のに手を伸ばした。
おばさんたちが「花も最初はいいけど、長くなってくると、みっともないから、直ぐコイで捨ててしまうよ」と話していたので、つい「切り戻せばまた下から株が出てきて、花が咲きますよ。」と言ってしまった。
おばさんたちなら知ってるはずだな・・・と思って、言ってしまったことを、恥ずかしく思った。
そしたら、「あっ!そうなの?」と言う。さらに「よかったね。いい事を教えてもらった。」
とも。
良かった。私でも、先輩たちに教えられることがあるんだ・・・・。
愉快な会社のお客様。奥様に「どっかに行って、暇をつぶして来たら?」と家をおいだされてきたらしい。昔は一緒になれなければ死ぬなどといった仲だったのに・・・と寂しそう。
その昔・・・とここで、話は始まった。
その時、彼女は17歳。結婚を親が許すはずもない。そこで、彼氏は、駆け落ちをしようと、愛用のバイクに彼女を乗せ、旅に出た。ところが50ccのバイクでは隣県との峠越えでつまづいた。仕方がないので、とぼとぼと家に帰った。
また後日、二人で死のうと湖にボートを出した。湖の真ん中に出たところで下を見たら、真っ青で深そうだ。水に手を入れてみたら、びっくりするほど冷たかった。こんなところに落ちたらたいへんだと、早々に逃げ帰った。・・・・・・という話。