風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

孫のアートⅡ「飛び出す妖怪ーー発想・制作をウォッチ」

2013-11-01 09:35:03 | アート・文化

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これは5歳になる孫が描いた「妖怪」たちの絵です。

僕は、その上手下手に関心を持った訳ではありません。僕では及びそうにない発想の豊かさと描くスピードに驚いたのです。
 
孫がこれらを描いたきっかけは、僕が学ぶ水彩画教室の講師・山田彊一先生が、11月5日から先生の自宅で開く「名古屋力『妖怪篇』出版記念展」の案内チラシを目にしたことからです。
「これ、オモシロー」というと、A4大の紙の束とクレパスを手にしていました。


僕は別の用事をしていたのですが、ほどなく「描いたよ」と持ってきました。

「これロケット妖怪。宇宙の外まで飛んで行くの」「これはカブトムシ妖怪。夜になると動き回るんだ」「このカメラ妖怪に写された人は、みんな妖怪になる」「矢印妖怪は矢印通りに行くと、会社に遅れてしまうんだ」

数えると全部で11枚あります。20分ほどしか経っていないはずなのに。
 「面白いね。もうないの」と仕向け、時計を手にして描く様子を見ることにしました。
速い。手が止まりません。一枚が1分20秒ぐらい。新しい作品にかかるまでの思考時間が10数秒。8枚描いたところで「きゅうけい」といって、作品解説です。

「コンサート妖怪。人を眠らせないの」「この妖怪は部屋を汚しまわる」「でも、この掃除機妖怪が片づけてしまう」「このケータイ妖怪には、油断すると中へ閉じ込められてしまうからね」「この傘妖怪も気をつけないと、骨の先がトゲだから刺されるよ」


解説が終わると、僕が作品を並べてこのような写真を撮ったことに気を良くして、また描き始めました。

 それまで一色の線だけで描いていたのに、色を重ねたり、空間を塗ったり、やや複雑化した作品も出てきました。

「これはね、町中に木を植えてまわるんだ」と緑が入った絵。

半円形を3つ重ねたような絵は「お腹をいっぱいにさせるお茶碗妖怪」
「このロボット妖怪は、ただのロボットじゃないよ。中でこのロボットを操縦しているのもロボット。その操縦するロボットを動かしているのもロボットだよ」
「じゃあロボロボロボット妖怪だね」と僕。
「そうだよ。ロボ、ロボ、ロボット」。小躍りしながら、新しい紙を数枚手にして描き始めました。
 
幼稚園やテレビアニメなどで、こんな速描き遊びみたいなものが流行っているのでしょうか。妖怪というより、漫画「ドラえもん」にありそうな夢の道具も出てきます。
れにしても速い、よく次々と飛び出してくるもんだと思います。絵が得意なママは「こう描いた方が・・・なんてことは言いませんし、手も出しません。気ままに描くことを楽しんでるようですから」と話します。
「何でも素早く描く『スケッチ妖怪』にでもなってみたいものだ」。これは「ばかじい」の発想。乏しいなあ。
 


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山田彊一先生の妖怪展「名古屋百鬼夜行」は、11月5日から12日まで名古屋市東区の妖怪屋敷(自宅)で開かれます。3m×2mの作品など100点を展示するそうです。興味のある方は
山田先生のブログ(
http://artistyamakyo.blog75.fc2.com/
を開かれ、メール、電話などで連絡を取られてはいかがですか。

 
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