風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋で第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会の美術・文芸作品展始まる」

2016-12-06 14:09:37 | 日記・エッセイ・コラム





 

厚生労働省などが主催する第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会のプログラムのひとつ、美術・文芸作品展が6日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。
全国の障害者自身や障害者を含むグーループなどから公募した作品で、絵画・写真・書道・陶芸・オブジェ・刺繍など美術作品と、短歌・俳句・川柳などの文芸作品合わせて約800点が、市民ギャラリー7階の全室を使って展示されています。会期は11日(日)まで。

会場に入って、それぞれの作品から伝わる豊かな感性と創作への意気込み、懸命さに圧倒される思いでした。
手のひらで大きな魚、指先で小さな魚を描いた絵。絵筆を口にくわえて創作した作品。色紙と糊だけで描いた絵・・・。教室の仲間たちや、大好きな犬とアンパンマンを描いた作品も。

「手のふるえを我慢して描きました」「色の仕組みを一から勉強して・・・」「電車に乗ってサッカーを見に行きたい気持ちを絵にしました」。コメントからも、思い思いに描き、楽しんだ様子がうかがえます。

力強い筆致の書道、粘って撮った写真、土を懸命に練り形にした陶芸、色とりどりのオブジェなども目を引きます。
大きなロボットや怪獣、美濃和紙で作った光アート、大漁旗、手編みのぞうり、食べたいものを詰め込んだお弁当。
仕事で出たゴミを丸めて作りました」というゴミたくさんのボール状に丸めたアートには、発想と出来栄えに驚くばかりでした。

ヘルパーさんや看護のみなさんも一緒に創作を楽しんだ数々。「笑いを創り、人と人のつながりを大切にしたい」「障害がある人もない人も、共に生きる社会を」。この思いが詰まった会場でした。