風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「瀬戸窯業高校デザイン科の最後のデザイン展」

2018-12-22 07:47:48 | アート・文化

 

 

瀬戸物の里・愛知県瀬戸市で、優れた陶磁器製造の人材を輩出している県立瀬戸窯業高校デザイン科恒例の「デザイン展」が、名古屋市民ギャラリー矢田(地下鉄ナゴヤドーム前矢田)で開かれています。

瀬戸窯業高校ではすでにデザイン科を、陶磁器生産の新しい時代に対応して他の科と合併した工芸デザイン科として誕生させており、残っていたデザイン科3年生による今回の修了制作デザイン展(卒展)は今年が最後なのです。12月24日(月祝)まで。

デザイン科は高度の陶工技能者を育成するための表現力や創造力を養い、製品企画の構想から計画、意匠などを学び、即戦力も身につけています。

具体的には基礎教育のあと、コンピューターグラフィック、ウッドワーク、漫画など8つの分野にわけて学んできました。

展覧会はこれらの言わば集大成。会場には全国の郷土料理や名物のミニチュアを作って並べた日本列島、「白の世界」と題した化粧台を置いてアイシャドウなどさまざな色でメイクした顔は偽りの姿であると表現している作品などが並んでいます。

会場には、新しくスタートさせた工芸デザイン科の「5年間一貫教育」の案内も。「5年一貫教育」として、高校の3年間に続いて2年間の専攻科に進めば、より専門的な力をつけることができるというもので、大学と同様、高校も新しい時代に適応した教育の体制づくりを進めていることを改めて知りました。