風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「雑木林の散歩道で野生化した花たちに出会いました」

2020-06-09 06:22:13 | 日記・エッセイ・コラム



 

雑木林を行く散歩コースで、かつて農家や民家の庭を飾っていただろう花たちと出会いました。いまや家屋などは跡形もありませんが、野生化して今年もひと昔前と変わらぬ花を咲かせています。

この日最初に出会ったのは、道端の雑木や雑草の中で咲くピンクのバラ。花茎5㌢ほどの蔓バラのようです。
バラ園で見るような華やかさはありませんが、他の植物に囲まれて咲く姿には逞しさを感じます。

強い独特の匂いが漂ってきました。見上げる木から細い尻尾のようなクリーム色の花房が何本も垂れ下がっています。

クリの花です。子どものころ住んでいた家の裏山にもクリの木があり、秋の台風通過後の楽しみだったものです。

再び強い匂い。数カ所で白い花をびっしり咲かせていますが、何度も見かけながら名前を知りませんでした。
ネットで調べると筒状の花で雄しべ、雌しべが花弁から突き出ていることなどから、庭木にも使われるモクセイ科のハシドイ、漢字では丁香花と書く花のようです。

さらに白い花。ナンテンがびっしり生えていました。広さは幅が6~7㍍、奥行きは3~4㍍はあるでしょう。
ナンテンは背丈こそ3㍍以上あっても、幹の直径は大きいのでもせいぜい2~3㌢。果たして何本生えているのか見当もつきません。植木用苗畑があったのだろうか、それとも民家の庭にあったナンテンがここまで増えたのでしょうか。

近くには小路に沿って15㍍ほどアジサイの列も。民家の生垣、それとも近くの小公園に続く植え込みだったのか、色・品種さまざまなアジサイが開花を始めていました。

バラ

 

クリの花

 

ハシドイ

 

ナンテン

 

アジサイ