風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「空き家に残された壁掛け鉢」

2024-01-10 06:56:10 | アート・文化

街歩きで目にした空き家の壁です。通りに面して格子状に木枠が張られた土塀の壁面に、大小の壁掛け鉢が4つ。鉢に花はありません。

この家にはどんな人が住み、この鉢にはどんな季節の花が植えられていたのだろう。高齢の夫婦、いや鉢の数からみるとお父さんを中心に4人家族だったのかも・・・・。水をやり、花殻を摘むのが朝の日課だったはずです。道を行く通勤者や通学生たちも心を和まされたことでしょう。

壁の鉢が残されたのは、引っ越しの際に積み込むのを忘れたからとは思えません。新しい入居者にも使ってもらえれば、の思いからに違いない。そんなことを思いつつ描きました。8号です。