風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「梅雨の晴れ間にキキョウの花」

 

「青紫の花」と聞いて、僕の場合、真っ先に思い浮かぶのはキキョウです。
ヤグルマソウやアジサイなどと同様に、白やピンクのキキョウもありますが、「キキョウは青紫でなければ」と思ってしまいます。梅雨空にぽっかり青空ができた19日午後、名古屋市農業センタターの宿根草園を覗くと、青紫のキキョウが迎えてくれました。

万葉の時代から、多年草で育てやすく、美しい花として人々の暮らしの中に定着してきた、と思っていたのですが、現在は絶滅危惧種に指定されているそうです。里山など自然環境の変化や、家庭の花壇からも華やかな草花に追いやられたのでしょうか。

ところで、キキョウは「夏の花」「秋の花」のどちらなのでしょう。図鑑などには「開花期6~9(10)月」とあり、いま咲いてもおかしくないのですが、「秋の花」のイメージが強い僕は、6月になると咲くキキョウを見るたびに「まだ夏になったばかり。これじゃ夏の花じゃないか」と戸惑います。

子どものころから、キキョウは団子やススキとともに中秋の名月のお供えの定番だったような記憶があり、俳句では秋の季語、秋の七草のひとつ。僕には秋の花なのです。




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