11月5日(金曜日)。☔☁🌤☁。ゆうべの就寝は11時で、目が覚めたら7時。カレシはすでに起きていて、「5時半に目が覚めて、全然眠くなかったから起きたんだ」。へえ、ゆうべは帰って来て初めて少しだけ寝酒をやったんだけど、カレシには効き目がなかったのかな。外は朝からすごい雨。先月は平均より30%くらい雨が多かったそうだけど、今月もそうなるのかな。まあ、バンクーバー(圏)では(映画『Sleepless in Seattle(めぐり逢えたら)』の中のセリフをもじらせてもらうと)1年のうち8ヵ月も雨が降るんだからね。
ニューウェストミンスター警察によると、コロナウィルスの存在を否定していた陰謀論者の男が自宅で急死して、検視官が死因を調べているところだって。この男、地球は丸くないという「地球平面説」の信者のようで、去年アメリカでの「地球平面協会」の会合に参加した後、カナダに帰って来て隔離しなかったために検疫法に引っかかったり、ウィルスは高温で死滅すると宣伝して自分が経営していたホットヨガスタジオの営業許可を取り消されたり、アンチマスク派の集会で演説したりして、ソーシャルメディアではかなり知られた存在だったらしい。最近ビデオで咳や寒気があるけど(コロナは存在しないから)コロナじゃないと言った上で、イベルメクチンをのんだら症状が改善したと言っていたそうだけど、もしかしたらその副作用で死んじゃったのかもしれないな。それにしても、コロナの存在を否定する人がその特効薬と言われる薬を飲むってところが何とも矛盾していると思うんだけどね。
そのコロナ、BC州では新規感染数は目立って減ってはいないんだけど、コンピューターの予測モデルによると、感染は減少傾向にあるらしい。現在の入院患者と死亡者の大半はワクチン未接種だっただそうで、特に接種率の低い州北部や内陸部でそれが目立っているとか。新学年が始まると同時にワクチンを接種できない12歳以下の子供の感染が増えていたのが、校内でのマスク着用を義務化したところ、それが目に見えて減ったというのはグッドニュースだな。これから5歳から11歳を対象にワクチン接種が始まるけど、そうでなくても心配性の塊みたいなミレニアルママたちは副作用や後遺症が心配で、受けさせるかどうか頭を悩ましているらしい。でも、職場でのワクチン義務化については、教師や職員に接種を義務付けないことを決めた教育委員会が出て来て、ミレニアルママの心配は膨らむばかり。でも、自分の子供にはさせたくないけど他人にはしてもらいたいというのは、何だかなあと思ってしまう。
でも、ファイザーが開発した治療薬が臨床試験で重症化や死亡のリスクを90%減らせたと発表したことで、メルクが開発した薬と合わせてコロナ治療薬がパンデミックの行方を大きく変えそうな雲行き。常々サプリだのなんだのと、とにかく「薬」を飲んで安心するみたいな文化があるから、ワクチンを危険視して拒否している人でも飲み薬にはあまり疑問を持たずに飛び付くんじゃないかと思うな。何かにつけてめんどうなことにはThere’s an app for that(そのためのアプリがあるよ)というデジタル思考の延長線のようなもので、こと体に関することではthere’s a pill for that(それには飲み薬があるよ)ってね。でも、ワタシは薬とはあんまり相性が良くない性質なので、ワクチンのブースターの順番が回って来るのを待つことにしよう。どっちにしても、楽観は早いかもしれなくても、トンネルの出口が見えて来ているような気はするな。