リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の終わり~ただいまぁ~終わりよければすべてよし

2021年11月01日 | 日々の風の吹くまま
10月31日(日曜日)。☁(バルセロナ)。起床は午前3時。目覚ましをかけて置いたけど、ヨーロッパは今日から時計の針を1時間戻して標準時間。スマホを見たら、時刻は「ヨーロッパ中央夏時間」の2時半。目覚ましの時計は1時半。午前2時を過ぎてもまだ「夏時間」とはどういうことかいなとググってみたら、ヨーロッパでは午前3時に1時間戻ると書いてある。北アメリカは午前2時に変わるのにと寝ぼけ頭で考えるに、イギリスと大陸ヨーロッパでは1時間違うので、グリニッジ標準時(GMT)を基準にしているのかもしれない。つまり、イギリスで午前2時に時計の針を動かすと、その時大陸では午前3時になっているというわけ。まあ、ところ変わると何とやらで、ヨーロッパは何かにつけてややこしい。不思議だったのは、泊まったホテルのどこも部屋に時計を備え付けていなかったこと。何でだろうな。

午前4時10分前に荷物をロビーに運んでもらって、勘定の精算が終わったところでダニエルが迎えに来た。仕事とはいえ、1時間もかからない仕事のために日曜日の朝の3時に起きなくちゃならないなんて気の毒。とってもいい人で、高校生の息子が2人いると言っていたから、40歳くらいかな。日曜日の朝の4時だというのに、あちこちに人がいて、「夜通しパーティをして、これから帰るんだよ」とダニエル。空港で荷物を降ろしてもらって、別れるときに、チップをたっぷり弾んでうんとお礼。今回のようなプライベートツアーは初めてだったけど、ガイドさんたちもとってもいい人たちだった。コロナで仕事がほとんどなかった1年半は辛かったと口を揃えて言っていたけど、知識と経験が豊かなプロのおかげで、私たちは「物見遊山」以上に得られるものが多かったと思う。

バルセロナ空港はとにかくだだっ広くて、チェックインのカウンターを探すのにひと苦労。まだ5時前なのにどこも長蛇の列で、コロナって何?みたいな感じ。やっとエールフランスのビジネスクラスのカウンターにたどり着いたら、後はすいすい。ワクチンの接種記録を出すのに手間取っていたら、「全部見せて」というのでクリアフォルダーごと出したら、さっと必要な書類を選んで、さっと見て、さっと返してくれた。スーツケースを預けて、バンクーバーまで通しの搭乗券をもらって、荷物も通しでバンクーバーまで行くのか聞いたら、「パリで積み替えてバンクーバーまでお届けしますから、後はリラックスしてくださいね」。

☁(パリ)。定刻の午前6時20分出発。空から見る夜明け前のバルセロナは宝石をちりばめたような美しさ。パリまでは2時間ほどなんだけど、定刻より30分も早い7時55分に着陸。強烈な追い風だったのか、(ハロウィンだから)魔女の箒に乗せてもらったのか、時間を4分の1も短縮するなんてすごい。おかげで、これまたややこしいドゴール空港で余裕で乗継便のゲートを探せた。乗継客用のゲートでPCR検査の陰性証明をチェックされて、バスにぎゅうぎゅう詰めにされて出発ゲートまで。ソーシャルディスタンスも何もあったもんじゃないけど、考えたらみんなワクチン接種済みだし、PCR検査で陰性だったわけで、心配ないってことか。エールフランスのビジネスクラスの座席はエアカナダとよく似た余裕たっぷりの1―2―1(英国航空のは窮屈な2―4-2)で、私たちは「2」の部分。CAさんが席の間の仕切りを外してくれたので、互いに顔が見える「お二人様」席になった。ざっと見渡したところ20人もいるかいないか。定刻10時10分にドゴール空港を飛び立って、バンクーバーまで10時間10分の旅。

窓際
真ん中


   

エールフランスの4コースランチ

英国航空のワントレーディナーと比べると・・・

🌤(バンクーバー)。しっかり4コースのランチはディナーなみのボリュームで、満腹になって席をフラットにして3時間くらい仮眠。ビジネスクラスの最大の価値はここにありで、他の便宜は二の次、三の次。バンクーバーには定刻より20分早い正午に到着。空港内の勝手がコロナ前とは大きく違っていてまごまご。それでもキオスクと呼んでいる機械でパスポートをスキャンして、ほとんど見慣れた質問にまとめて「ノー」と答えて、最後に前にはなかったコロナ関連の質問に答えて、マスクを外した写真を撮ったら、2人の写真とステータスを印刷したレシートが出て来て、「ラインBにどうぞ」。言われるまま進んで行ったら、ラインAはコロナの検査場に入り、ラインBはまだ動いていない手荷物のカルーセルへ。留守番サービスのシーラに帰って来たよぉとテキストして、やり取りしているうちにカルーセルが動き始めて、間もなく出て来たスーツケースを取ったら、後は出口近くで入国管理の人にレシートを渡して、そのまま迎えの人たちがぎっしりのロビーへ。誰もArriveCANのQRコードや検査の証明を見せろと言わなかったなあ。苦労して印刷して来たのに、何だったんだろう。でも、14日間の隔離を免除されて、爽やかな青空の下に出たら、ああ、無事に帰って来れたぁと実感。ただいまぁ~。