リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コミュニティのためのイベントだって先立つものがないと

2022年07月17日 | 日々の風の吹くまま
7月16日(土曜日)。☁☂☁⛅。何とも静かな朝だこと。予報では午前中に小雨、午後に晴れ間、予想最高気温21度。7月半ばとしてはやや低い感じだけど、今日は我が家の外でUptown Liveという騒々しいライブイベントがあるので、窓を全部閉めておけるから助かるな。我が家のあるアップタウン地区はショッピングモールや商店街がある「ダウンタウン」なんだけど、草分け時代から長く市の中心地だった坂下の一帯の名前が今でもダウンタウン地区なので、実質的にダウンタウンでも「ダウンタウン」と呼べないから、坂の上ということでアップタウン。ちなみに、ダウンタウン地区も高層マンションが建ち並んでいて、電車の駅や市の多目的ホールがあり、結婚式に関するものは花婿以外は何でも揃うWedding Rowという一角もあるから、寂れたわけじゃなくて、単に日常的なショッピングエリアでなくなっただけの話。

イベントはパンデミックで2年休止していたもので、そのアップタウンの商業組合が主催者。南は我が家の窓の下の5番アベニューから北は7番アベニューまで、東は6番アベニューを5番ストリートから西の7番ストリートまで通行止めにして、目抜き通りの6番ストリートを中心に、正午から延々と午後9時までずんどこずんどこ。主催者と(イベント好きの)市議会は「コミュニティのため」と言うけど、商店街に並んでいるのは床屋、歯医者、ネイルサロン、銀行、コンビニ、ファストフード店などで、他市から何万人集めてもファストフード店以外の商売が潤うとは思えないし、隣接するマンションや賃貸アパートの住人には迷惑でしかないし、騒音を避けるのにどっかに1日出かければ不要な出費になるわけで、結局は誰のためなのかわからない。

そういうわけで、私たちもArts Clubのディナーパーティのオークションで落としたバンクーバー島トフィーノ行きのパッケージを利用して避難するつもりでいたんだけど、いつも我が家のリビングの窓の下(5番アベニュー)にできていた第2ステージが今年は6番ストリートの反対の端(7番アベニュー)に移って、窓の下はトラック屋台と露店と家族向けのゲーム設備だけということがわかって、騒音を遮るものがなくて床が振動するほどだったリビングとキッチンもステージがなければわりと静かだろうし、北の方はルーフデッキのパラペットが遮音壁の役目をしてくれるということで、トフィーノ行きはもうひとつの騒音イベントがある9月に延期。今日その日になって正午過ぎ、テントが並んだ道路の側のオフィスにいて聞こえて来たのは、騒音というほででもない遠いこもった低音で、マンションの窓は遮音性が高いから、閉め切っておけばそれほど気にならないレベル。断食の日でもあるし、音が気になり出したら、音源の反対側にあってまったく聞こえないレクルームにラップトップを持ち込んで1日籠りっ放しでもいいかな。

でも、ローカルのバンドによるライブを目玉にしているイベントなのに、3つのステージを会場の端に移して、トラック屋台と露店を中心部に並べるというのは異例じゃないかな。郵便箱に入っていた広報によると、トラック屋台が25台、露店が50店参加するそうで、イベントの焦点が本来のライブコンサートからマーケットにシフトした感じ。察するに、ステージに出るバンドには出演料が払われるのに対して、ベンダーと呼ばれる露店は参加料(ショバ代)を払ってテント屋台を出すので、2年連続の中止で懐が寂しくなっている主催者側としては、ステージを隅に押しのけてでも参加料を払うベンダーを増やすことを優先したんだろうな。来年もこうだとうれしいけど、コミュニティのためなんて気取ってみても、主催者にしてみれば(非営利でも)ビジネスなわけで、収入を確保しないことには、へたをすると来年、再来年がなくなってしまいかねないものね。始まってから6時間後、ルーフデッキに出てみたら、音量はすごいけど拍手はまばらだし、第2ステージ側のトラック屋台が並んだ辺りはわりと人がいるけど、縁日みたいに両側に露店が並んだ窓下の道路は気の毒なくらいで、ちっとも賑わっていないじゃないの。ダウンタウン地区でやるトラック屋台フェスティバルなんか道路いっぱいに人がぎっしりで歩くのもままならないけどね。まあ、9時の日暮れまで続くから、これから三々五々人が集まって来るのかもしれないけど・・・。

メインステージの辺り
第2ステージの前

トラック屋台が並んでいる辺り
露店が並ぶ我が家の窓の下



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