リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

すべて世は春めいて・・・

2016年02月12日 | 日々の風の吹くまま
何となく疲れていたのか、今朝は8時半まで寝てしまった。まあ、別にこれといってすること
があるわけじゃないからいいんだけど、外はすごい雨で、日の出から1時間も経っているの
にまだ夜明け前のような暗さ。だけど、おおっ、クロッカスの鉢に1個だけ青いつぼみ!

週末の置きみやげにまた小さい仕事をひとつ。でも、OPECが減産するとかいう話で原油
価格が跳ね上がったおかげで、カナダドルが上がって実入りが減るからやる気を殺がれる
感じ。郊外のどこかで新しいガソリンスタンドが宣伝のためにガソリンを時間限定で半額に
したら、給油しに来た車の列が2キロに及んだそうだけど、何かずれてるという感じ。だって
、遠くまで車を走らせて、順番が来るまでエンジンをふかしていたら、節約したガソリン代が
排気ガスになってしまいそう。100円安く買うのに100円のコストと余分な時間をかけたら
意味がないような気がするけど。でも、並んでいる人たちはみんなうれしそうな顔・・・。

小町横町を散歩していたら、共稼ぎで夫婦共に激務で掃除の時間がないので掃除サービ
スを頼もうという話になったけど、他人に散らかっている家の中や汚れた風呂場を見られる
のが恥ずかしいし、近所にわかってしまうし、と悩んでいる人がいた。これもどこかで思考が
ずれている感じがするんだけど。忙しくて掃除をする時間がないから、家の中は散らかるし、
あちこちが汚れるわけで、だから掃除のプロに来てもうんだし、ビジネスの世界ではそういう
のを「外注」というんだけどな。見られるのが恥ずかしいから片付けた方がいいのかって、
自分で片付けるなら人を雇う必要はないだろうに。掃除サービスの人たちは汚れた家をき
れいにするのが仕事なんだから、恥ずかしいも何もないだろうに、何ともヘンな悩み・・・。

午後になって、予報ではずっと雨のはずだったのに、想定外の青空が広がった。山並みの
向こうから真っ白な雲がむくむく。風はちょっと冷たいけど、気温は2桁。東のトロントはマイ
ナス10何度とかの寒波だそうで、こっちだけこんなに春めいちゃって悪いなあ、なんてのは
ないけど、まあ、時は春なら、神、空に知ろしめす、すべて世はことも無し・・・じゃないところ
がおもしろい。もっとも、近頃は何につけてもおもしろがっていいものかどうかよくわからな
いけど・・・。

初めて作ったミートボールスパゲッティ

2016年02月11日 | 日々の風の吹くまま
きのうの今日で、肩の関節が痛いし、両腕の力こぶがコチコチ。昔カレシパパがよく「スズメ
の膝頭みたいなもんだ」と笑っていたけど、ワタシの力こぶは小さくたってけっこう逞しくて、
パワーがあるんだから。カレシが英語教室に出かけた後でシーラが来て、まずバスルーム
の掃除。カレシの目に見えない汚れは存在しないことになっているらしいけど、シーラに言
わせると「男の掃除はそんなもんよ」。まあ、寝室の本棚の上にある小物ケースの上の埃を
指摘されて、だっておチビのワタシの目線より上だから見えないのと言い訳するワタシの掃
除とあんまり変わらないかも。

シーラが掃除している間にワタシも床を掃いて、モップかけ。「カーペットじゃないから、埃が
目立つわね」とシーラ。「でもカーペットだと強力な掃除機がないと埃がけばにもぐり込んで
しまうのよね」。なるほど、旧居のカーペットは惨憺たる状態だったろうな。外は雨だから埃
は入って来ないと踏んで、しばらく窓を開けて、外の空気と換気してすっきり。シーラと入れ
替わりにカレシが帰って来て、ランチをして昼寝。ワタシも仕事はあるんだけど納期までたっ
ぷり時間があるからと余裕でサボっているところで、しばしダラダラ・・・。

目を覚ましたカレシに何を食べたいか聞いたら、「ミートボールスパゲッティ、作れる?」 え、
イタリアンレストランの定番メニューになっていた、あれ?「何十年も食べてないから、ふと
食べたくなったんだ」。ケチャップ味のスパゲッティナポリタンがイタリア人もびっくりのれっき
とした日本の料理なのと同じで、ミートボールスパゲッティはれっきとしたアメリカ料理。北米
の子供は大きなミートボールが乗っているスパゲティが大好き・・・。

とりあえずググって見つけたレシピを印刷して、材料を買いに走った。味のあるシチュー用
の牛肉にフリーザーにあった豚肉を少し合わせてチョッパーで即席のひき肉を作り、たまね
ぎとにんにくもチョッパーで処理して、パンの端切れをトーストして作ったパン粉やパセリ、
卵黄、チーズと混ぜ合わせて作ったミートボールをフライパンで転がしながら焼いて、カレシ
の2014年産のトマトソースを解凍して加えて煮て、ワインとトリュフオイルで味を調えて、
茹で上がったパスタにかけたら、できあがり。ミートボールがふんわりしていて、カレシは美
食家の探偵ネロ・ウルフを気取って「満足である」・・・。

     

何となくヨーヨーの気持

2016年02月10日 | 日々の風の吹くまま
最高気温がその日の新記録だったきのうと打って変わって、雨。春は一進一退というところ
かな。管理会社から地下駐車場の居住者区画のパワーウォッシュをするので午前9時まで
に車を退かすようにとのお達しが出ていて、今日は私たちのP2レベルが対象なので、起き
てまず車とトラックを外へ避難させる作業。マンションのすぐ外は有料駐車場だし、商業区
域だから路駐はメーター制で、クィーンズパーク地区の住宅地も6番ストリートに近い地域
は2時間まで。そこで朝食後に使う予定の車は2時間ゾーン、トラックはその先の制限のな
いところに駐車。歩いてせいぜい10分足らずなのに、遠すぎると思う人もいるらしい。

朝食後、セルフストレージに行って「引越し」。残っているのはダンボール箱が5、6個と棚板
が20枚くらいと細い角材の束と折りたたみ工作テーブルと電動丸のこ2個。今までの半分
近い3平方メートル弱のユニットが同じ建物に空いていたのを予約してあったので、えっちら
おっちらと30分ほどかかって移動。オフィスの人が、マンションに住み替えるのに捨てられ
ない家財道具を保管する人が多くて、小さいユニットはほとんど空きがないと言っていたけ
ど、たしかに南京錠のぶら下がったドアがずらり。天井までフルの高さのが空いていたのは
ほんとにラッキーだった。

帰って来て駐車場まで乗り入れてみたら、私たちの区画は清掃が終わっていたので、その
まま駐車。その足でトラックを取りに行って来て元の場所に駐車。通知を見なかったのか、
無視したのか知らないけど、車を動かさなかった人もいるみたい。私たちの区画の周りはい
つもベンツとかアウディとか高そうな車ばかりで、水圧をかけて床を洗うだけだから車が傷
つく心配はあまりないとしても、通知には「万が一の事故には責任を持たない」って書いて
あったけどな。でも、白いアルファロメオのスポーツカーは姿がなかった。この雨の中、どこ
へ持って行ったのか、よけいなお世話だけどちょっと気になった。

今日はランチの前に車を外に持って行って、ストレージの引越しに行って、トラックを取りに
行って来て、食材を買いに行っての出たり入ったり。ついでに午後にはウォルマートにシー
ラからリストをもらっていた清掃用品を買いに行って、いったい何回エレベーターで上がった
り下がったりしたのやら。ヨーヨーの気持が(あれば)何となくわかったような・・・。

ショッピングモールに出かけた

2016年02月09日 | 日々の風の吹くまま
いい天気。日の出の位置が東に移って、寝室に日が差すようになった。まだ朝日にブライン
ドの隙間から直撃されるところまで行ってないけど、ブラインドは夜景が透けて見えるくらい
で、まったく光を遮らないから、そろそろ日よけの衝立を作らないといけないな。ウォルマー
トで適当なカーテン生地を買って来て、ストレージに保管してある細い角材を使って移動で
きる衝立を作るつもりでいるんだけど、「やる気」がねえ。起き出してブラインドを巻き上げた
ら、窓の外でクロッカスが一斉に開花。球根はミックスカラーのはずなんだけど、み~んな
黄色系かあ。結局のところ、「ミックスカラー」と言うのは「何色の花が咲くかわからない」っ
てことなんだろうな。

     

今日は仕事を放り出して、切らしかけている化粧品を買いにメトロタウンへ。スカイトレイン
の駅まで歩いて15分、メトロタウン駅まで11分。駅は大々的な改装工事中のせいか改札
口がなくて、ぽつぽつと立っている臨時のターミナルでCompassカードをタップアウト。歩
道橋を渡ると2つのモールをつなぐ広場のようなところに出る。メトロタウン地区には元から
あるBC州最大のモール(3レベルのメトロポリス)の他に中華系のクリスタルモール、娯楽
系シルヴァーシティ、真新しいステーションスクエアの4つのショッピングセンターがあって、
周りの一帯は超高層マンションが林立している。歩いている人たちの顔はいろいろだけど、
アジア系と中東系が目立って多い。

モールの近くにある多文化協会のオフィスで英語教室をやっているカレシと何とかすれ違
わずにモールの中で落ち合って、何でもありの大きなフードコートでギリシャサラダとスヴラ
キのランチ。ハンバーガーショップやモールのフードコートは30年くらい縁がなかったけど、
生活時間が変わったおかげで、昼時に利用する機会が増えたかな。メトロポリスには20軒
前後のファストフードカウンターがテーブルのあるエリアを囲んでいて、きっと週末は家族連
れやティーンで混み合うんだろうな。ちなみにラムとビーフのスヴラキはけっこうおいしかっ
た。

モールではかなり歩くし、ひとりで電車に乗って帰れば急な坂道が待っているし、バスターミ
ナルから10分毎に出ているバスならマンションのすぐ近くまで行けるけど40分はかかる。
でも、カレシの英語教室の日に合わせれば、買い物をしすぎても帰りは楽々。頭はちゃっか
り使うもの・・・

仕事が終わった、ばんざい!

2016年02月08日 | 日々の風の吹くまま
いい天気。ファミリーデイの三連休の最終日でたまたま旧正月。早くから広東人が移住して
来ていたバンクーバーでは昔から「Chinese New Year(中国正月)」と呼んでいたけど、今
はいろいろなアジア人がいるからメディアが率先して「Lunar New Year(旧正月)」と呼ぶよ
うになっている。今年は申年だそうだけど、サルはモンキーで、monkey business(いたず
ら、いんちき)とか、monkey around(ふざけ回る)とか、monkey wrench(じゃまもの、妨害)
とか、いろいろあって、どれも「猿」のイメージとつながっていておもしろい。干支の順番があ
やふやになってしまっているけど、申年が来たら子年が回って来るのもそんなに遠くないこ
とは確か。旧正月の元旦だから、新正月に立て損ねた1年の計を立ててみようかな。

今日は仕事の期限が午後4時。きのうのうちに何とか終わらせてあったので、今日は朝食
もそこそこに見直し。しょぼしょぼする目をこすりながら、コチコチになって来る肩を揉みなが
ら、カックンカックンとなる指をほぐしながら、とにかく仕事、仕事と自分の背中を押しまくる。
こんなに集中するのってほんとに久しぶりという感じだけど、近頃は早く終わらせてせいせ
いして遊びたい気持がどんどん強くなるな。やっぱり「8割隠居」の方が板について来たとい
うことかな。うん、今年からは本腰を入れて遊びモードに磨きをかけたいもんだ。

ランチは簡単サンドイッチで済ませて、ひたすらキーを叩いて、午後3時40分、やったぁ~。
肩も首もコチコチだけど、終わった、終わった。最後のスペルチェックをして、圧縮して、さっ
と送信。所定の納品処理を済ませたところで、カレシがサラダを作り始めたので、ジャケット
のポケットにお財布とレジ袋を突っ込んで、Buy-Lowへひとっ走り。格安スーパーなのに最
近は何となく「高級化」しつつある感じで、今日は手ごろな大きさのヒレステーキがあった。
がんばっておなかが空いたんだもん、ご褒美として今夜は牛ヒレのグリルに決まり。

まだ肩が凝ったままだけど、うまい具合にミディアムレアに焼けたステーキのご馳走を食べ
て、ワインを飲んで、塩キャラメルをデザート代わりに食べて、さあ遊びモード満開!と思っ
たら、あらまあ、別のところから仕事。あ~あ、また仕事かぁ。でも、今度のはわりと小さいし、
納期は余裕たっぷりだからいいか。ま、今年はぜひとも「1.5割現役」を達成したいし、やっ
と事業者登録から外れたんだから、稼ぎ過ぎないように気をつけなくちゃ・・・。


まだ古くない豪邸を壊すなという人たち

2016年02月07日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。今ごろ気づいたんだけど、今日は三連休の中日で、月曜日は「Family Day(家族
の日)」とか言うどうでもいいようなBC州の祝日。だけど、自営業のワタシには進行中の大
きな仕事の納期が月曜日の午後4時なので、「何が何でもやるっきゃない」仕事日。カレシ
はきのうの夜、テレビのホッケーの試合を横目で見ながら、弟のデイヴィッドと電話で声が
枯れて来るまで延々3時間もしゃべっていたもので、ちょっとばかり無口。この2人の電話は
いつも呆れるくらい長いんだけど、おかげさまでワタシの仕事のはかどり具合がすこぶるよ
ろしいようで・・・。

いつものようにニュース専門のラジオ局を聞き流していたら、高級住宅地ショーネシーにあ
る時価6億円の邸宅の取り壊しに抗議して数十人のデモがあったというニュース。築20年
で、わずか3年前に3千万円以上かけて大改装して、室内プールまである「豪邸」らしく、所
有者が取り壊して新築することにして、最近バンクーバー市から解体許可が出たという話。
それを聞いた「住宅問題活動家」がバンクーバーの不動産が高騰しているおかげで庶民は
「住宅難」に悩んでいるというのに、そんな築浅の家を壊すなんて許せないと立ち上がった
らしい。はて、その論理、何だかヘンじゃない?

問題の家があるのは、住所からすると由緒あるショーネシー地区のずっと南。どっちかとい
うと後発の高級住宅地で、香港返還の頃から大きな家が建ち始めたところだから、別に保
護すべき建築様式や由緒があるとは思えない。豪邸だろうが何だろうが、「普通」の住宅地
の一戸建て区画に建っている私有の一戸建ての家を取り壊して別の一戸建てを建てるの
に何の問題があるってんだろうな。所有者が一対一で建て替えるんだから住宅の数が減る
わけじゃないし、元から庶民には夢のまた夢でしかない豪邸なんだから、取り壊しを阻止し
たところで(手ごろな価格の)住宅不足が解消されるわけがないし、集まった活動家たちは
いったい何を考えてるんだろう。

要は、庶民にはマイホームが遠のくばかりなのに、まだ傷んでもいない邸宅を無造作に壊
してさらなる豪邸を建てる人間がいるということが気に入らないんだろうな。しまいには環境
活動家が世界一エコな都市を目指すバンクーバーで家を取り壊せば廃棄物が大量に出る
からよろしくないというヘンな理屈まで持ち出したりして、ほんと、最近の「活動家」って何が
目的なのか、よくわかんない・・・。

門前に市が立つ日

2016年02月06日 | 日々の風の吹くまま
土曜日。ちょっと曇っているけど晴れそうな気配。今日はマンション前の道路でファーマーズ
マーケットが開かれる日で、長い付き合いの友達のイアンとバーバラがランチタイムに遊び
に来る。(ついでに仕事にも精を出さなきゃならない日だけど・・・。)朝食を済ませて、まじめ
掃除で汗をかいて、2人が到着する前にちょこっと急いでマーケットへ。目当てはThe Salt
Dispensaryの塩キャラメル。とろっと柔らかくて、ひと口であぁぁぁ~となってしまいそうなお
いしさなんだけど、海塩の燻製や加工をしている小さな作業所でほんの少量を手作りして
いるものなので、すぐに売り切れてしまう。

     

今日のフレーバーはいつもの「天日塩」の他にBourbon Bacon(バーボンウィスキーとりん
ごの木でスモークしたベーコン入り)とLondon Fog(アールグレイティー入り)、そして新作
のChocolate Chili(チョコレートとカイエンペッパー入り)。一緒にローストガーリック風味の
粗い海塩も買ってしまった。正午ちょっと過ぎにイアンとバーバラが到着して、6番ストリート
のKojima Sushiでランチ。6番アベニューにはHi, dozo Sushiというのがあって、興味は
あるけど、やっぱり「はい、どうぞ」って名前が??な感じでパス・・・。

家族ぐるみでの付き合いが始まった頃には小学校に入ったばかりだった息子のロバートは
もう40歳でモントリオールの大病院の救急センター医長。ひとつ違いの娘のアンは薬学博
士。ロバートの長男が生まれて2週間後にアンに双子の息子が生まれ、その後ロバートに
は双子の娘が生まれて、どちらの双子も二卵性。おかげでイアンとバーバラにはあっという
間に5人も孫ができてしまったわけだけど、兄妹揃って双子が生まれて、しかも揃って二卵
性なんてのはかなり珍しいだろうな。それにしても、2人ともそんな年かあ・・・。

スカイプレッスンがあるカレシを先に帰らせて、ワタシは2人と一緒にマーケット見物。天気
に恵まれたせいでかなりの人が集まっていて、売り切れのテントもある。人気の塩キャラメ
ルはもちろんみごとに売り切れ。今日のフードトラック(食べ物の屋台)のひとつはpierogi。
ロシアのピロシキに似たギョーザの東ヨーロッパ版と言ったところかな。バーバラは「ieと綴
るのはポーランド語だけど、中身がチェダーチーズとポテトって何なのよ」。でも、トラックの
おっちゃんは正真正銘のポーランド人で、さっそくイアンとポーランド語で楽しそうにおしゃべ
り。いやぁ、いい1日だったなぁ。さて、仕事に戻らないと・・・。

低気圧が通過中・・・

2016年02月05日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。カレシは遊びモード、ワタシは仕事モード。訳上がりがだいたい7千ワードと目して
いるから、残りはあと4千ワードくらい。でも、内容が退屈すぎてすいすいと進まないのが悩
みかな。まあ、税金の話が退屈じゃなかった例はないんだけど、一応ワタシの「得意分野」
ということになっているから、あくびしながらでもやるっきゃないな。我ながらぜいたくなことを
言ってると思うけど・・・。

それでもカレシに付き合ってガーデンセンターに行く予定だったけど、ロッカーをチェックした
らプラスチックのポットがたくさん見つかったので、行き先は酒屋とスーパーだけ。ついでだ
からしばらく行っていないセルフストレージが雨漏りしていないかどうか見に行くことにした。
雨漏りといってもたまたま何も置いていない床に水溜りができていた程度だったので、前回
は念のためにバケツを置いて来てあった。今回は雨漏りの形跡なしで安心したけど、引越
し前に一時保管したものをほとんど取り出してしまったのでがら空きの感じ。その場で半分
の広さのユニットに借り替えることにして、来週水曜日に移動する手はずを整えて帰って来
たら、レンタル料値上げの通知が来ていた。タイミング、良すぎ・・・。

午後から前線が通過するということで、急に風が強くなって荒れ模様の気配。今夜は冷え
込むはずだったのに、なぜか夜になって気温はうなぎ上り。やっぱり高層階は地上より格段
に風が強い。吹き飛ばされるといけないのでバルコニーのドアの外に敷いてある靴拭きマッ
トを取り込んだり、鉢物を風上の壁の隅に避難させたり、内廊下の換気口から吹き出して来
る冷たい風が玄関ドアの下から家の中に吹き込んで来るので、古いタオルをくるくる巻いて
輪ゴムで止めた即席のドアスネーク(隙間風ストッパー)を当てたりで、てんてこ舞い。マン
ション暮らしには戸建て暮らしとはまた違った「雑用」がいろいろ・・・。

夜遅くなって、強風警報発令。ラジオを聞いていると、またあちこちで木が倒れたりして停電
しているところがある。交通信号が消えているところでは自動的に「4-way stop」に切り替え
ることになっていて、交差点で一旦停止した順に1台ずつ通過するしくみなんだけど、ほぼ
同時に止まった2台が自分が先だと思って発進することがよくあって、慣れないとタイミング
を計るのが難しい。荒れ模様のときは気が立って譲り合い精神どころじゃなくなったりする
から、ご用心・・・。

舞台演劇は想像力がいる

2016年02月04日 | 日々の風の吹くまま
きのうの夜はジェーン・オースティンの現代でも現実味のある「婚活」小説を脚色した『Price
and Prejudice』(『高慢と偏見』)のオープニングナイト。大学1年の必修英語に必ず入って
いる作品。ワタシもコリン・ファースがミスター・ダーシーを演じたBBCのテレビ映画を一気
に5時間ぶっ通しで見て、通信大学のエッセイを書いたっけ。朝からまじめに仕事をして、午
後3時半に出発。ラッシュ時は劇場まで1時間近くかかるし、レセプション会場への送迎バ
スの始発が5時15分なので、早めに出て劇場近くのマクドナルドで腹ごしらえ。長いことご
無沙汰している間にメニューの内容も質もわりと良くなったという印象だった。

レセプションは新しい劇場のロビーで、デイヴィッドとイーディスの夫妻とワインを片手にし
ばし文学談義。ふと見たらパルミーダとおしゃべりしているのはどこかで見覚えのある青年。
名札がないところをみるとメンバーじゃないらしい。でも見覚えがあるはずで、前シーズンの
『4000 Miles』でニューヨークのおばあちゃんのところに転がり込んで来るレオを演じた俳優。
『4000 Miles』は今郊外を巡演中で、来週の土曜日はメープルリッジ。マリルーとロバート、
ジムとドナと6人で連れ立って見に行くことになっているんだった。巡演キャストに加わって
いるのか聞いてみたら、また「レオ」をやっている、と。おお、楽しみ。

レセプションから劇場に戻って、前から3列目の真ん中の席について、いよいよ開演。5人
のベネット姉妹役は白人、黒人、アジア人、ハーフ。最近のArts Clubはよくこういう人種混
成のキャスティングをやっている。前シーズンの『Godspell』ではイエス役が女優だった。で
もなぜかまったく違和感がないのは、舞台劇はストーリーテリングだからかな。ビジュアルな
リアリズムが命のハリウッド映画はこういう芸当ができないから何かとポリティカリーコレクト
の問題が起きるんだと思う。舞台劇では役者はストーリーの語り手だから、登場人物の人
種やジェンダーと一致していなくても不都合はない。日本人の役者がチェホフの『三姉妹』を
やってちっともヘンじゃないのと同じかな。

アメリカで『ミカド』のキャストが全員白人なのはオカシイ、日本人をバカにしていると抗議し
た日本人がいて上演中止になったけど、たぶん想像力のない人だろうな。PC系は概して
想像力がないけど、そんなことを言ったら日本では外国の芝居を上演できなくなっちゃうの
と違う?チェホフもシェークスピアも・・・。

おうちが(高くて)だんだん遠くなる

2016年02月02日 | 日々の風の吹くまま
寒いけど雨は降っていない。仕事の算段をして、予約の5分前に出てヘアカットに。引っ越
してから一度もカットしていないので、髪は伸び放題。サロンはマンション前の道路の真ん
中をJウォークで突っ切って、角を曲がって少し行ったところで、担当はシャンデルというま
だ20代のかわいい美容師さん。この人もニューウェストの生まれ育ちで、今住んでいる隣
のバーナビーから戻りたくてアパートを探している最中。こんな風にと言った通りのスタイル
に手早く上手にカットしてくれて2500円。気に入ったからチップを弾んだけど、やっすぅ!

仕事をしながらラジオのニュース専門局を流しっぱなしにしていたら、メトロバンクーバーの
戸建て住宅のベンチマーク価格が1月に前年同月比23%上昇したというニュース速報。普
通はせいぜい数%のマンションも19%以上の値上がりだそうで、もしかしたら我が家も億
ションのレベルか。もうmind-boggling(気が遠くなる)と言う以外に形容詞が浮かばないけ
ど、戸建て住宅の需要は一向に減らないのに供給の方はこの数年で最低のレベルだから
だとか。そりゃそうだろうな。バンクーバーなんか高密度化で子育て世代に手頃な価格の住
宅を供給する、なんて言って集合住宅の開発を推奨して来たもので、戸建てのストックが減
るばかり。おまけに地価や開発費の高騰でせっかく立てたマンションもファミリーサイズとさ
れる3寝室のユニットはファミリーには手が届かない・・・。

ニューウェストでは今年から新規開発の集合住宅の総床面積の30%を3寝室ユニットに充
てることを義務付けたけど、それだと総販売戸数が減って開発業者は儲からないから、結
局は子育て世代には手の届かない価格になるんじゃないかな。同じようにマイホームが買
い難いトロント市が3寝室ユニットの供給を増やそうとしたら、2寝室の間取りを変えただけ
のようなきちきちの狭小ユニットばかりになって、買ったのは賃貸収入を狙う投資家ばかり
で、若い独身者のシェアハウスになってしまったとか。

でも、若い世代の間でも「子育ては庭付きの一戸建てでなければ」と言う観念はまだ根強い
から、戸建ての需要はこれからも高まりこそすれ低下することはないだろうな。そのときに
供給が減る一方だと値上がりするのはあたりまえ。それでも、何にでも限度ってものがある
から、狂気の値上がりだっていずれ行き詰まるのもあたりまえのはずなんだけど、はて・・・。

便利すぎていい加減になるのかな

2016年02月01日 | 日々の風の吹くまま
今日から2月。早いねえ。ちょっと冷え込んだ感じがするけど、実は平年並みらしい。まあ、
鉢植えのクロッカスがつぼみを伸ばしたり、街角の生垣の下でマツユキソウが可憐な白い
花を開いていたり、春の到来を感じさせるからこそ、ちょっと寒く感じると去り行く冬の最後
の悪あがきみたいに思うのかもしれないな。

今日は気合を入れての仕事日。まずは客先指定の用語を拾い出して、ざっと変換してしま
う。原稿について来た資料に並んでいる用語は何かヘンな表現だったり、スペルミスがあっ
たり。必ず使用すべしと言われるとちょっと悩んじゃうな。まあ、生粋の英語人でさえ最近は
スペリングが怪しかったりするご時世だからしょうがないか。オートコレクトと言う便利な機
能もあるし、今どきは誰もスペルチェックをしないらしい。でも、最近は日本語原稿の漢字変
換ミスもかなり増えて来て、きのう片付けた小さい仕事なんか変換ミスのオンパレードだっ
た。もっとも、日本語にはよく似た同音異義語がやたらとあるから気づかないのかもしれな
いし、英語のようなスペルチェック機能がないからチェックのしようがないのかもしれない。
でも、sloppyには違いないけど・・・。

アメリカやカナダにはスペリングビーという「競技」があるくらい、スペリングは英語の神髄。
タイプライターの全盛時代には正確なスペリングは秘書の必須スキルだった。正確なつづ
りだけじゃなくて、行末で単語を(ハイフンで)分割するために音節の正しい区切りを知って
いる必要もあった。その上で猛スピードでタイプミスをせずに手紙やメモを打ち上げるのが
秘書のプライドだった。何しろコピー機が普及する前は一度に何枚もカーボン紙を挟んでタ
イプしていたから、タイプミスを修正液で一枚一枚ていねいに修正して、きっちり位置を合わ
せ直すのは至難の業だったな。タイプライターも「タイピスト」と言う職業も今ではmuseum
piece(過去のもの)だろうな。そういう職業があったことすら知らない人が多いかも・・・。

ある人材会社の人が「タイピングスキルが低下した」と嘆いていたのは電動タイプライター
がメモリ付きの電子タイプライターに取って代わられつつあった頃だった。だって、紙に打ち
出す前にミスを修正できるようになったんだもの、タイプミスなんか気にしない、気にしない。
今になって考えると、人間というのは便利になればなるほどやることがいい加減(sloppy)
になるってことかな。