ここ数週間の安レコの収穫。 暑い中、よく頑張った。
安レコは回転が速いので、こうやってキャッチできるものは流通しているブツの中のごく一部に過ぎない。 買い切れずに一旦は見逃して、やっぱり買っておこうと
再度訪れてみても、もう無いということも多い。 このあたりの匙加減はなかなか難しい。
キング・プレジャーは好きなヴォーカリスト。 このアルバムは傑作。 United Artists のグレイサックスのステレオプレスだけど、これがとてもいい音場感。
1つ1つの音の艶やかさもモノラル盤を上回る。 コンテンポラリーのレコードと同じパターンだ。 こうなると、アンダーカレントのステレオ盤も聴いてみたいなあ。
East Wind オリジナルのライヴらしい寛いだ雰囲気が好ましい作品。 アート・ファーマーの日本制作にハズレなし。 日本人が愛して大事にしたアーティストの
1人として我々の身近なところに常にいる人で、そういう雰囲気が濃厚に漂っている。 それが嬉しい。
昔は幻のシグネチャー・レーベルという理由でそこそこの値段が付いて買えなかったけど、今や身近な存在となった。 ジャケ写通りのギターとハーモニカを
自在に操る佳作。 ハーモニカが切々と謳う "Misty" が最高の名演。 モノラル期の作品では、これが1番いいと思う。
こんな顔ぶれが揃うのは後にも先にもないだろう。 そういう意味では奇跡の1枚。 ショーターの優し気な振る舞い、ホールの瑞々しいプレイ、それらの
視線の先には常にペトルチアーニがいるような気がする。 ジャケットを見ているだけで、なんだか胸を打たれる。
ジム・ホールのコンコード時代の傑作。 ピアノレスでガッツリとギターを弾いている。 バラードでの幻想的で深い音色が素晴らしい。
レコードではあまり流通していないのか、この5枚の中では1番値段が高かった。
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先週のとある昼下がり、閑散としたDUの某店で安レコを漁っていると、ジャズ・レコードのコレクターとしても有名なあのお方が店に入ってきた。 最初は
よく似た人かと思ったけど、髪型でご本人だとわかった。 白いものが混じった無精ひげ、モスグリーンの古着っぽいTシャツ、膝丈に切ったジーンズ、
手にはCDの入ったDUの袋をぐしゃっと持っていた。 年齢を感じさせない贅肉のないがっしりとした体形で、アスリートのような感じだった。
廃盤コーナーには目もくれず、新入荷の安エサ箱に直行し、とても熱心に漁っておられた。 でも、いい物が無かったようで、全部見終わると残念そうにエサ箱を
じっと見つめて、その後は店内をブラブラと歩き、壁棚に置かれたボックスセットを手に取ったり、壁に掛かった高額盤を眺めたり、廃盤コーナーのインパルス欄を
眺めたり、と去り難く名残惜しそうな感じだった。
店員たちも気付いていて何やらヒソヒソと話をしていたけど、声をかけるような無粋なことはせず、もちろん私もそんなことはしなかった。
レコード屋で見かけてもそっとしておいて欲しい、と常々言っているを知っているから。
新入荷のところだけを探していたということは、よく来ているということなんだろう。 あれだけたくさんのレコードを持っていながら、それでも猟盤を
しているわけだから、この趣味には魔物が潜んでいるんだな。
安レコは回転が速いので、こうやってキャッチできるものは流通しているブツの中のごく一部に過ぎない。 買い切れずに一旦は見逃して、やっぱり買っておこうと
再度訪れてみても、もう無いということも多い。 このあたりの匙加減はなかなか難しい。
キング・プレジャーは好きなヴォーカリスト。 このアルバムは傑作。 United Artists のグレイサックスのステレオプレスだけど、これがとてもいい音場感。
1つ1つの音の艶やかさもモノラル盤を上回る。 コンテンポラリーのレコードと同じパターンだ。 こうなると、アンダーカレントのステレオ盤も聴いてみたいなあ。
East Wind オリジナルのライヴらしい寛いだ雰囲気が好ましい作品。 アート・ファーマーの日本制作にハズレなし。 日本人が愛して大事にしたアーティストの
1人として我々の身近なところに常にいる人で、そういう雰囲気が濃厚に漂っている。 それが嬉しい。
昔は幻のシグネチャー・レーベルという理由でそこそこの値段が付いて買えなかったけど、今や身近な存在となった。 ジャケ写通りのギターとハーモニカを
自在に操る佳作。 ハーモニカが切々と謳う "Misty" が最高の名演。 モノラル期の作品では、これが1番いいと思う。
こんな顔ぶれが揃うのは後にも先にもないだろう。 そういう意味では奇跡の1枚。 ショーターの優し気な振る舞い、ホールの瑞々しいプレイ、それらの
視線の先には常にペトルチアーニがいるような気がする。 ジャケットを見ているだけで、なんだか胸を打たれる。
ジム・ホールのコンコード時代の傑作。 ピアノレスでガッツリとギターを弾いている。 バラードでの幻想的で深い音色が素晴らしい。
レコードではあまり流通していないのか、この5枚の中では1番値段が高かった。
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先週のとある昼下がり、閑散としたDUの某店で安レコを漁っていると、ジャズ・レコードのコレクターとしても有名なあのお方が店に入ってきた。 最初は
よく似た人かと思ったけど、髪型でご本人だとわかった。 白いものが混じった無精ひげ、モスグリーンの古着っぽいTシャツ、膝丈に切ったジーンズ、
手にはCDの入ったDUの袋をぐしゃっと持っていた。 年齢を感じさせない贅肉のないがっしりとした体形で、アスリートのような感じだった。
廃盤コーナーには目もくれず、新入荷の安エサ箱に直行し、とても熱心に漁っておられた。 でも、いい物が無かったようで、全部見終わると残念そうにエサ箱を
じっと見つめて、その後は店内をブラブラと歩き、壁棚に置かれたボックスセットを手に取ったり、壁に掛かった高額盤を眺めたり、廃盤コーナーのインパルス欄を
眺めたり、と去り難く名残惜しそうな感じだった。
店員たちも気付いていて何やらヒソヒソと話をしていたけど、声をかけるような無粋なことはせず、もちろん私もそんなことはしなかった。
レコード屋で見かけてもそっとしておいて欲しい、と常々言っているを知っているから。
新入荷のところだけを探していたということは、よく来ているということなんだろう。 あれだけたくさんのレコードを持っていながら、それでも猟盤を
しているわけだから、この趣味には魔物が潜んでいるんだな。