今週の安レコたち。 旧いアメリカ音楽をコーラスで聴く愉楽は他の何にも代え難い。 でも、イマドキは誰も聴かないんだろう、総じて安レコである。
もったいないなあと思いながらも、黙々と拾っておく。 いいのかなあ、こんなに安くて、と思いながら。
やっと見つけた、もう1枚のディック・レーン・カルテット。 凄まじいヴォイス・テクニックを駆使したスピード感のある仕上がりは他の追随を許さない。
これと比べると、マンハッタン・トランスファーも霞んでしまう。 音質も抜群に良くて、重層的なコーラスの姿が生々しく捉えられている。
ビーチ・ボーイズもカヴァーした名曲 "Graduation Day" が聴ける、フォー・フレッシュメンの夢見るようなバラード・アルバム。 他の曲も名曲ばかりだ。
一般的に代表作とされる "5 Trombones" よりも、こちらのほうが好き。 彼らにはたくさんアルバムがあって、当時いかに人気があったかがよくわかる。
ミルス・ブラザーズのきれいな10インチがいとも簡単に転がっているなんて、時代が変わったんだなあと実感させられる。
こういうのを見つけると、つい、ニコニコしてしまう。
コーラスものからは外れるけど、これも探していた1枚。 まあ、とにかく最高の内容だ。 カウント・ベイシー・オーケストラのこの只ならぬドライヴ感は、
一体何なんだろう。 そして、フル・バンドよりも大きな声量で爆発するトニー・ベネット。 これを聴いて興奮しない人なんて果たしているんだろうか。
アメリカのTVドラマを見ていると、トニー・ベネットの名前がよく出てくる。 きっと今でも広く尊敬されている人なんだろう。
トニー・ベネットを聴くアルバムだけど、カウント・ベイシー・オーケストラを聴くアルバムでもある。