バロニアって知ってますか? シュノーケルで底をジックリ見てると緑色の透明でキラッと光ってて、とってもキレイな玉状のや、しずく型みたいのがあります。 初めの頃、中には気体が入っているのかな?と思っていたんですが、良く見ると液体の中に気体が少し入った状態のもあり、中身は液体なんだとわかりました。 で結局これ何なの?と言うと、実はこれ深所型緑藻と言う仲間の海藻なんです。 そしてこれ一個の細胞で出来ている、単細胞の生き物なんですよ。 単細胞なのに核が沢山あって多核体と言うんですが、それがまたこいつの特徴なんです。
画像のは手に取ってしまったのであんまり元気なくしぼんでますが、水中で見るとキレイなんですよ(笑)。 そして色無しの透明なのがありますが、こうなってくるともう直ぐ寿命らしく、細胞壁(ブドウで言う皮の部分と言ったら分かりやすい?)が破れ、さっき言ってた核がそれぞれまた成長して増えるそうです。 だから子供に説明する時は、「この粒々が卵なんだよ」、と言ってます。 本当は葉緑体も混じってるんですけどね。
他にも球体の状態の時に新たな小さい球体が表面に出来てきてやがて分裂すると言う、細胞分裂でも増えます。 細胞分裂というと良くある単細胞の生き物が同じ大きさの2つに分裂する、と言うのを想像しがちですがそうではなくて、ミッキーマウスの耳のように小さい玉が出来てきて、ある程度大きくなってきたら、「じゃぁそろそろ行くね、元気でね、バイバイ!」、って感じで増えていきます。 ちなみにしずく型のはマガタマモと言って、これもキレイですよ。 検索して見てね。
ところで、以前水中で撮ったのがあるはずなんだけどなぁと思ったら、フィルムの頃でした。