久しぶりにモダマの立派なサヤを見ました。 始めての川を登った成果です。 1mくらいは裕にあります。 以前は何所にでもあったんですが最近ではなかなかお目にかかれません。 目先のお金に目が眩んだ人達が盗りまくり、サヤだけ盗ればまだ良かったんですが、弦ごと引っ張り下ろしブッた切ってしまうので、モダマ本体はありますが実(花)が付かなくなってしまったんです。 個人的に1本くらい欲しいと思うのは理解できますが、ネイチャーガイドをやってる人まで何本も盗りまくって、自慢げに紹介してたのには驚きました。
モダマというのは海流散布で子供達(種)をバラ撒きます。 大海原をいつ漂着するかも分らない漂流生活をしながら新天地を求めて流れていくのでした。 だからこういう子供(種)達は非常に丈夫な殻?を持ち、逆にそれが腐ってきたり削れたりしないとなかなか芽が出せないという難点もありますが、そうなるまで死ぬわけじゃありません。 固い殻の中でジッと絶えながら機会を待ち続けてるんです。 ただ芽を出す箇所は決まっているので、条件が整えばそこが割れるなり隙間が出来たりするんでしょうね。 それでも人が条件を整えた鉢の上に置いた種が芽を出すのに1ヶ月位かかったと書いてある記事を見た事がありますが。
もちろん山の中のモダマが現代に流れ着いたんじゃありませんよ。 遥か昔、海の水面が今より高かった時代、陸地が今より低かった時代に流れ着き、無事芽を出し大人になれた勝者であり、勇者の子孫な訳です。 この場所にも新しい足跡があったので心配ですが、こういった長い長いルーツの末、子孫を反映させる事に成功させた勇者の末裔だと想像して頂くと、少しは気持ちも違って来るかも知れませんね。