リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

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アイフィンガーガエル

2014年05月05日 | 生き物

「夜回りツアー」中にアイフィンガーガエル(アイガエル科)が鳴いてるのを頼りに探してると、見つけました。 小さい体で「ピッ、ピッ、ピッ」と鳴いてます。 アイフィンガーガエルと言うのは日本で唯一子育てするカエルです。 子育てするカエルと言うと有名なのがテレビなどでも紹介されたアマゾンにいるピパピパ(標準和名コマリガエル(お母さんの背中に埋もれて育つ)やアフリカウシガエル(オタマジャクシのいる水溜りが枯れてくるとお父さんが水路を作って移動させる)とか、インド西部で見つかった新種のジョグズ・ナイト・フロッグ(卵が孵るまで両親で守る)とかが有名どころですが、中にはお腹の中でカエルになるまで育てる絶滅したかも知れないといわれるイブクロコモリガエルなんてのもいます。

さて、石垣島と西表島にしかいないとされるアイフィンガーですが、子育てするのはお母さんの方です。 アイフィンガーガエルと言うのは木の洞(うろ)とか(ファイトテルマータ)、たまたま雨水が溜まった窪みなんかに卵を産みます。  たまたま水が溜まった場所なんかには田んぼや池と違って水草なんかありません。 じゃオタマ君達は何を食べて大人になると思いますか? 木の皮、ボウフラ、何も食べない・・・、答えはお母さんガエルが産卵した場所を覚えていて、時々帰って来ては水際に無精卵の卵(エッグフード)を産み、オタマ達はそれを食べて大人になるんです。 

ここで注目してほしいのは卵を食べる事が凄いんじゃなくて、お母さんが時々帰って来てご飯をくれる(子育てする)って事が凄いんです! 普通カエルは産んだら産みっぱなし、人間だったらネグレクトで大問題ですが、カエルの世界では当たり前ですね。 そんな中で唯一日本で子育てするのがこのアイフィンガーガエルなんです。 しかも一箇所だけじゃなく何箇所かで産卵し、ちゃんと各所を回ってご飯をあげるんですね。 まぁあっちこっちに子供がいるのは人間だったら問題ですが(笑)、カエルだから良いんです。 ここでお気付きの方、そうこのオタマは肉食なので他種のオタマと違って日本人と欧米人が違うように、腸の長さが短いそうです。 しかも上についてる無精卵を食べるので口が上向きについてます。 じゃぁ有精卵は食べられないのか?!、と言う事で有精卵は間違って食べられないようにオタマが届かない様に水面より少し上の方に産むそうですが、雨が降って水かさが増したら駄目だよな~。 

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