夏秋くらいに咲くモロコシソウ(サクラソウ科)が咲いていました。同時に種子とツボミ、種が弾けた跡も見られます。沖縄では「ヤマクニブー」と言われ、蒸すと昔の日本でのミカンの主流だったクネンボ(九年母)の匂いに似てる事から山のクニブー(クネンボの沖縄方言)と言う事でヤマクニブーです。内地ではヤマクネンボと言う別名があります。同じですね。
じゃあ「モロコシソウ」の名前の由来は?と言うと、トウモロコシから来てるのではなく、漢字で書くとモロコシソウのモロコシは「唐土(中国の古称)」と言う意味で、中国由来の植物だと勘違いされて名付けられたそうです。
モロコシソウは蒸して使うとミカンのような匂いがして昔から虫除けに使われて来ましたが、沖縄では今でも売買され、ちゃんとした農作物として流通しています。蒸すと蒸す前には無い成分も検出され、最近では有用植物・ハーブとして研究対象にもなっています。飲み薬としても利用出来るというのも分かってきました。オイラも一度蒸して見たいと思っているんですが、なにぶん石垣では少ないので未だ試した事がありません。種を採取して増やして見る事も試みたいですね。
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