先週は雨の日が多く風も強かった為、せっかく来て頂いたお客様を自然の中に案内する事が出来なかったんですが、それでも何所か行きたいと言って頂いたので、戦跡・遺跡、不思議巡りをしてきました。オイラはもともと、冒険とか謎とか心霊とかUFOとか何々文明とか、未知なるモノ、不思議な物が大好きなんで、石垣島のそんなのも勉強してます。と言うか文化も案内するのが本当のエコツアー何ですが・・・、
天気に関係なく始めからそういう場所をリクエストされる方も意外といて、今回は初めて行く場所や数年ぶりに行く場所などを何回かに分けて紹介しようと思います。
最初は2年ぶりくらいに行く「白保千人墓」です。この場所は1771年に起こった明和の大津波の時にこの近辺で亡くなった方々を埋葬した洞窟です。当時の島の人口が約17000人、津波により亡くなった方が約8500人。島の約半数が亡くなりました。この場所(海抜約30m)より少し下のラインにも多くの犠牲者が打ちあがりましたが、大津波直後、一人一人埋葬出来る状況でもなく、かといってどんどん朽ち果てて行く亡骸を見るに忍びないと同時に暖かい石垣島、腐敗臭も酷くなると言う現実もありました。石灰岩で出来たこの近辺には洞窟が多かった為、他の洞窟にも埋葬されましたが、この場所が一番多かったようです。もともと人には(実際は人間に限らず)母体回帰(胎内回帰)願望と言うのがあり、海(水)の中や狭い所、暗い所などを好んだり懐かしんだりするし、宗教にもあります。まして家族や見知った顔もあったでしょうから、津波直後の大変の時でも放ってはおけなかったんでしょう。
そんな大切なお墓だったんですが、今現在洞窟の中に骨はありません。戦時中に旧日本軍が壕として使う為、全部骨を取り出し別の場所に移してしまったからです。しかも、戦争が終われば改めて埋葬しようと考えていたはずなのに、その場所が何処にあるのか分からなくなってしまっています。島の人でなくとも何とかして見つけ、ちゃんと埋葬してあげたいと思うのが心情と言うものですが、何かのきっかけでもない限り難しいでしょう。おじぃおばぁで覚えている人いないのかな?それとも軍人が勝手にやったのかな?
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