【黄金色の絨毯 ~ 「菜の花・蒲公英」】
アンは窓を開け放って 春へと身を乗り出した。 (中略) 夕日は楓林の後ろに 柔らかく淡紅色に沈もうとしており、 窪地から微かに子供達の 美しい笑声が響いて来た。 「春があまりにも美しいので、 眠って少しでも逃すのがいやだわ」 と、アンは言った。 【「炉辺荘のアン」 第23章】 |
今日も、気持ちの良い花日和となりました。
ただ、開花に一喜一憂し、咲けば咲いたで今度はお天気に気を揉み・・。
それでも結構長い間、私達の目を楽しませてくれた桜。
それも、いよいよ終焉を迎えつつあります。
日本各地で桜便りが聞かれるようになってから、
およそ20日間位でしょうか・・。
題して 「20日間の夢色ドラマ」。
しっかりと堪能(たんのう)させて頂きました。
それにしても桜は散り始めると早いですね。
でも良くしたもので、今まさに世は春!
赤、ピンク、黄色・・。
彩り溢れる春の花が、それぞれ出番を競っています。
そんな中、桜の淡いピンクから
今日は黄金色に輝く旬の花にスポットを当ててみました。
さて、一面に咲いた黄金色の
菜の花と蒲公英(タンポポ)。
やはり幸せ気分になりますね。
「菜の花畑に入り日薄れ・・」
~なんて、つい口ずさんでみたり。
日本人は何と言っても
楓林より菜の花畑ですものね。
背比べでもするように、
それぞれ空に向かって立ち・・。
折からの春風には、
しなやかに揺れてもみせる・・。
そんな姿にはただ眺めている
だけで心地良くなります。
一方、蒲公英。
こちらは背が低く、
何とも可愛らしいですね。
これはどうしても
幼子の姿を連想してなりません。
ところで “黄金色は幸せ気分・・”
と先に申しましたが、菜の花も蒲公英も
花言葉には確かに 「幸せ」 が含まれています。
菜の花は、「元気一杯」 「小さな幸せ」 「快活な愛」 「競争」。
一方蒲公英も、「小さな幸せ」。
この中で 「競争」 がそぐわない気がしますが、
各々が高く咲こうとする姿を、どうやら競争に見立てたようです。
そうそう、因みに今日のおまけの花、姫踊り子草は 「春の幸せ」。
ここでも春は幸せ尽くしなのですね。
【「姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)」】