【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

幸せくれる黄金色の微笑

2014-04-11 18:58:28 | 路傍の花~道草







【黄金色の絨毯 ~ 「菜の花・蒲公英」】







アンは窓を開け放って
春へと身を乗り出した。
(中略)
夕日はかえで林の後ろに
柔らかく淡紅色に沈もうとしており、
窪地から微かに子供達の
美しい笑声が響いて来た。
「春があまりにも美しいので、
眠って少しでも逃すのがいやだわ」
と、アンは言った。   
               【「炉辺荘のアン」 第23章】






   今日も、気持ちの良い花日和となりました。
  ただ、開花に一喜一憂し、咲けば咲いたで今度はお天気に気を揉み・・。
  それでも結構長い間、私達の目を楽しませてくれた桜。

   それも、いよいよ終焉を迎えつつあります。
  日本各地で桜便りが聞かれるようになってから、
  およそ20日間位でしょうか・・。

   題して 「20日間の夢色ドラマ」。
  しっかりと堪能(たんのう)させて頂きました。

   それにしても桜は散り始めると早いですね。
  でも良くしたもので、今まさに世は春!

   赤、ピンク、黄色・・。
  彩り溢れる春の花が、それぞれ出番を競っています。

   そんな中、桜の淡いピンクから
  今日は黄金色に輝く旬の花にスポットを当ててみました。










   さて、一面に咲いた黄金色の
  菜の花と蒲公英(タンポポ)。
  やはり幸せ気分になりますね。

   「菜の花畑に入り日薄れ・・」
  ~なんて、つい口ずさんでみたり。

   日本人は何と言っても
  楓林より菜の花畑ですものね。

   背比べでもするように、
  それぞれ空に向かって立ち・・。

   折からの春風には、
  しなやかに揺れてもみせる・・。

   そんな姿にはただ眺めている
  だけで心地良くなります。

   一方、蒲公英。
  こちらは背が低く、
  何とも可愛らしいですね。

   これはどうしても
  幼子の姿を連想してなりません。

   ところで “黄金色は幸せ気分・・”
  と先に申しましたが、菜の花も蒲公英も
  花言葉には確かに 「幸せ」 が含まれています。

   菜の花は、「元気一杯」 「小さな幸せ」 「快活な愛」 「競争」。
  一方蒲公英も、「小さな幸せ」。

   この中で 「競争」 がそぐわない気がしますが、
  各々が高く咲こうとする姿を、どうやら競争に見立てたようです。

   そうそう、因みに今日のおまけの花、姫踊り子草は 「春の幸せ」。  
  ここでも春は幸せ尽くしなのですね。

   

      
  
   






【「姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)」】

流れる歴史の優しい余韻

2014-03-29 16:25:18 | 路傍の花~道草









【半分以上木が抜かれた 「梨園」。そのずっと奥には・・】 







けだるい日々、太陽の輝く青空、
まだ青草の萌え出ぬ大地に
喜び迎えられるにわか雨の柔らかな音、
水仙やいちはつやすみれ
淡紅色と白の妖精国と化した 果樹園
小川のせせらぎ、小鳥の美しい歌。
そうだ、妙なる春の喜びが満ち満ちていた。                   
                  【「アンをめぐる人々」 5.】





   
   
   早くも真珠色の空で迎えた今朝。
  それでも日中は時折、日も射して暖かくなりました。

   どうやらお天気は下り坂のようですね。
  何とか今日一杯は持つようですけれど。












【二代目 「雪の女王」】



   さて、今日も昨日の続き。
  やはり・・と言いますか、
  私の足は 【例の場所】 へと
  向かっていました。

   建物が残るそうで、
  一応安心はしたものの、
  その後、どうなったのか
  気になります。

   周辺の木が切られ、
  様相は少なからず
  変わっていました。

   白い花の咲く梨園は、
  手前半分がもうありません。

   勿論、中には入れません。
  (立ち入り禁止の立看板)

   そんなこんなで。
  ぐるりフェンスの張られた
  周辺を歩いてみる事に。

   “アラッ!? 梨園の奥に
  こんな木、あったっけ・・?”

   そう言えば・・。
  フェンスに沿って夾竹桃の木が鬱蒼(うっそう)と
  茂っていた事を思い出しました。

   道理で中が見渡せなかった筈です。
  淡いピンクの木。これも梨の木なのでしょうか・・?

   そうそう、これまでリラ版 「雪の女王」 と呼んでいた梨の原木は、
  元の場所に1本だけ残っていましたが、もう盛りを過ぎていました。
  でも、二代目の 「雪の女王」 も、こちらに発見。

   それにしても何事も終焉・・というのは物哀しいですね。
  跡地は公園に生まれ変わるそうですが、
  歴史の余韻が感じられるものになって欲しい・・
  と願うばかりです。

私は風の花

2014-03-28 18:16:18 | 路傍の花~道草



【「薺(ナズナ)」~ペンペン草】




【菜の花】







樅とえぞ松の織り成すレースで飾られた
この内気な小さな赤い道は
よじれたり曲がったりして隠れようとしていた。
辺りは日に温もり実を結んだ
草の香でみなぎっていた。
木々はジェーンに今は知る人もない
美しい言葉で昔の物語を全て語っていた。              
                  【「丘の家のジェーン」 24.】






   朝早い時間こそ、少々冷えましたが、
  日中は今日も、春爛漫を思わせる陽気となりました。

   まだまだと思っていた桜も、この暖かさですから、
  場所によっては、ちらほらと綻び始めました。

   桜は、開き始めると早いですものね。
  今年は花期が短いなんて言われていますが、
  果たしてどうなのでしょう・・? いよいよ心騒ぐ日々の到来ですね。







【「仏の座(ホトケノザ)」】


【「オオイヌノフグリ(星の瞳)」】




   そんな春がやって来た今日。
  私は、またしても道草です。
  今日は野の花にスポットを。

   そう言えば・・。
  最近は目を奪われるのは、
  古い建物ばかりでしたものね。

   道端の小さな野の花に
  目を遣(や)るのは随分、
  久し振りな気がします。

   スクッと背を伸ばし、
  気持ち良さそうに
  春風に揺れているのは、
  「ペンペン草」 や 「菜の花」。

   ペンペン草は、もうそろそろ・・
  の感もありますが、菜の花は、
  やっと花芽を付けた段階。

   もう一つ、背丈こそ低いものの、
  ペンペン草に良く似た、
  これも小さな白い花も
  畦(あぜ)道にズラ~リ状態。

   かと思えば水色の星の絨毯や
  ピンクの仏の座が彩りを添えて。
  春の野の花、勢揃いです。

「臘月(ろうづき)」 のすがれた華

2013-12-04 17:16:08 | 路傍の花~道草













こけももの繁みは緋色に変わり、
枯れた羊歯しだは深い赤褐色をしていた。
納屋の裏のうるしの葉が赤く燃え、
上グレンの乾いた収穫畑のあちこちに
緑の牧場が点在しているのが見えた。
芝生のえぞ松がある隅には
金色や赤褐色の菊が咲いている。                
               【「炉辺荘のアン」 第29章】





   昨日同様の、ほとんど何もない空で明けた今朝。
  午前中は太陽がいっぱいで、昨日以上の暖かさとなりました。

   ただ昨日は終日、真っ青な空でしたのに、
  今日は午後になってから淡~~い水色。
  それに、どうやら太陽より雲の方が優勢のようです。













   さて、昨日も触れましたが、
  昨日は秋色・・
  それも葡萄酒色に染まった
  野の花を採集して来ました。

   薄(すすき)、狗尾草
  (えのころぐさ)、蓬(よもぎ)。

   これらには普通の白い
  ものもありますが、こんな風に
  霜焼けして赤くなったのが好き。

   特に薄(すすき)、
  赤い薄はほとんど見ませんので、
  もしかすると品種が違うのかも
  知れません。

   薄と言えば、「尾花」 の事。
  花穂が出た頃は 「初尾花」、
  そして今の季節は 「枯れ尾花」。

   「幽霊の正体見たり
         枯れ尾花


   この川柳は、あまりにも有名ですね。
  言い得て妙で、思わず笑ってしまいます。

   そして蓬(よもぎ)。
  蓬の葉っぱも紅葉するのですね。
  立ち枯れた花と共に持ち帰りました。

   さすが、和草ハーブ。
  プ~ンと良い匂いが鼻孔をくすぐります。
  こんなに豊かな自然な秋色に囲まれて、小さな幸せに浸っています。

加速する季節の中で

2013-11-21 18:55:18 | 路傍の花~道草













「こんな美しい、可愛い所って、
あたし、見た事も想像した事もないわ」
アンは大喜びだった。
「まるで物語の本か夢の中から
抜け出したようじゃないの」
(中略)
・・・家全体に絡んでいる蔦は のため、
青銅色や、葡萄酒のような
赤色に紅葉していた。   
                【「アンの青春」 第21章】





   こんな空で明けた今朝。
  朝の早い時間には随分、
  寒く感じたものです。

   しかしながら、
  日中は気持ちの良い
  小春日和となりました。

   「今日は暖かいですね!」
  「本当! 家の中より
  外の方が暖かいみたい・・」

   たまたま落葉の掃除をして
  いらした、ご近所の方との会話も弾みます。












   暑くもない寒くもない、
  そんな今日は、恒例の? 
  道草にピッタリです。

   少々、遠回りは
  しましたが、駅から
  家までの帰り途の道草。

   見上げたり屈んだり、
  はたまた横を向いたり。

   いつもの見慣れた景色が
  何の変哲もない道端の植物が、
  何とも言えない色に染まっています。

   秋の色は百色・・と言いますが、本当ですね。
  今日の 『アンの世界』 にもありますが、
  それらは霜に焼け、素敵なグラデーションを織り成しています。

   これからもっともっと深みを増す紅葉、そして風を鳴らす枝。
  やがて朽ちる・・それまで、まだまだ個性を増す葉の色に目が離せません。

野趣に溢れた散歩道

2013-10-04 19:52:28 | 路傍の花~道草



【「石蕗(ツワブキ)」】




【「秋色昼顔」 の衝立(ついたて)】







アンは翌朝早く起き、日の出を迎えた。
日の光を全身に浴びた
グリーン・ゲイブルズの家に、
ポプラと柳が踊る影を投げていた。
小径の向こうには、
黄金色に色付き始めたハリソン氏の麦畑が
波打つ海の如く広がっていた。
あまりの美しさに、アンは10分間ほど、
庭木戸の所で、うっとり眺めていた。                    
                  【「アンの青春」 第20章】




   


   今日も概ね晴れの天気となりました。
  昨夜からぐっと気温が下がり、一気に秋らしくなりました。

   今日もカラッとした天気になっています。
  そろそろお天気も下り坂との事。

   もう随分、降っていませんから、
  雨も丁度、良い頃かも知れません。













【収穫を待つばかりの波打つ稲の海】



   さて、一週間振りの
  道草です。

   季節をどこで知るのか、
  きちんと花を付ける野の花
  には、いつも驚きます。

   今日は路傍の素朴な草花に
  視点を当ててみました。

   普段は、ほとんど注目される
  事はありませんが、
  それでも我関せずと咲く花。

   先日、写真を撮るのを忘れた、
  秋色昼顔の衝立や、ススキ、
  狗尾草(エノコログサ)に
  似たもの? など。  

   そう言えば、そろそろ
  金木犀の季節ですが、
  今年は、まだのようです。

   でも、これは “ある日突然”
  ですものね。楽しみです。

   突然と言えば・・。
  夕方、急に明るくなった気がして外に。

   見上げた空は、何と薔薇色。
  まるで切り絵細工のような光景がそこにありました。
  

   

   


【まるで切絵細工の薔薇色の黄昏】



これは何色? 秋の色

2013-09-27 19:16:38 | 路傍の花~道草



【秋色の 「昼顔」】






【「萩」 の花 ~ ピンク&ブルー】







・・・アンとダイアナ・バーリーは、今、
日溜りでほっと息を付いているところだった。
あざみの綿毛の空軍が風の翼に乗って、
ふわふわとこの一隅へ押し寄せて来たが、
「お化けの森」 の羊歯の上を吹く
かぐわしい風にはまだ、
快い夏の名残りが漂っていた。
だが、二人を巡る風景は
全て秋を囁いていた。                 
                   【「アンの愛情」 第1章】




   カラッとして本当に気持ちの良い秋晴れとなりました。
  こんな快晴の空の下、近くの中学校では運動会をやっているらしく、
  風に乗って、そのざわめきが伝わります。

   これから本格的な秋に向けて色々な秋の行事が
  目白押しですね。楽しみです。




 




【曼珠沙華】



 
【韮(ニラ)】


   さて、本当に久し振り
  野の花です。

   最近は何かというと、
  古い家ばかり撮って
  いましたものね。

   ついこの間まで、
  ムッとした草いきれに
  強烈な “夏” を感じて
  いたいつもの散歩道は、
  少しずつ秋色に変遷。

   あの暑かった夏、炎天下にも関わらず元気一杯、
  ピンクの花びらを付けていた昼顔が薄紫色に色を変えれば、
  その向こうにある燃える赤の大群は 「曼珠沙華」。

   少し離れた所に今度は白い群れ、「韮(ニラ)」 と・・
  秋の植物の出現に、あっちにキョロキョロ、こっちに・・状態の私。

   そうそう、薄紫色に変身した昼顔は、題して 「秋色昼顔」。    
  この秋色昼顔、次から次へと蔓を伸ばし、
  土手一面を覆っています。そこは、ちょっとした薄紫色の絨毯。

   そして、その葉っぱも。(冒頭の写真)
  まだほとんど緑ですが、中には秋色に変色しているものも。

   それにしても緑一色だった葉っぱが日毎に、
  こんなに個性的な色になるなんて。
  四季のある日本って、本当に有り難いですね。

   かと思えば、真っ青な空を背景に小さなピンクの 「萩」 の花。
  萩は盛りを過ぎていましたが、思わず感嘆。

   何となくですが、古人(いにしえびと)に一番愛された
  花だという事が、今日の花を見ていると実感出来ます。

   散歩道・・これからもっと秋が深まるにつれ、
  更にワクワク道になる事、請け合いですね。

濃緑積もる!

2013-05-27 18:32:52 | 路傍の花~道草



【「春紫苑(ハルジオン)」】







 「・・・アンという名を呼ぶんでしたら、
 e の付いた綴りのアンで呼んで下さい」
 「字なんかどんな風に綴ったって、
 たいした違いはないじゃないの?」
 錆び付いたような微笑が再び
 マリラの顔へ出て来た。

 「あら、大違いだわ。
 その方がずっと素敵に見えるのですもの。
 名前を聞くと、すぐ目の前に、
 まるで印刷されたみたいに、
 その名前が浮かんで来ないこと?
 あたしはそうだわ。
 Ann はひどく感じが悪いけれど、
 Anne の方はずっと上品に見えるわ・・・」     
       【「赤毛のアン」」 第3章】




                                    【「春紫苑」】
   週間天気では曇りと
  傘マークだった今日。

   五月晴れ! という
  天気ではありませんが、
  一日得した気分。

   得したとなれば、
  休日明けの今日は、
  溜まった野暮用を片付けに
  街まで下りましょう。

   九州は、もう梅雨に
  入ったそうですが、
  この季節になりますと、
  目に入る緑がより濃く
  なった気がします。

   今日は空気が湿っぽく
  感じたものですが、
  それでもまだ50%ちょっと。

   これまでが乾燥
  し過ぎでしたものね。

   これから梅雨に入り、
  70、80%台になる事が今から思いやられます。








【母子草】


【マダガスカルジャスミン】


【知らぬが花?】




   さて、帰り途、
  いつもの道草です。

   久し振りに
  道端の草花に。

   毎年、同じ草花ですが、
  中には見慣れぬものも。
  勿論、名前は知りません。

   先日の星野富弘の詩では
  ありませんが、敢えて
  名前を知る必要はありませんね。

   しゃかりきになって、
  名前を探す事は止しましょう。

   ~なんて。
  単にめんどうなだけかも
  知れませんけれど。

   「知らぬが花」 も
  ご愛敬・・? という事で。

   そうそう、上から5枚目の写真、
  「マダガスカルジャスミン」。

   ジャスミンに似た香りで、
  こんな名前が付けられたそうですが、本来のジャスミンとは全くの別種とか。

   そろそろ終わりを迎えた我家のジャスミン。
  こちらは竹林の中に自生しています。

   ところで冒頭の写真、「春紫苑(ハルジオン)」。
  この 「春紫苑」 を目にする度に、今日の アン の言葉を思います。

   無機質な 「ハルジオン」 よりどれだけ良いでしょう。
  初めて、この花の名前の漢字が 「春紫苑」 と知った時、
  どんなに嬉しかった事か・・。

   「薔薇(バラ)」 もそうですが、漢字の薔薇は文字からして豪華絢爛。
  どなたがこの漢字を考えられたのか存じませんが、
  日本に漢字がある事を嬉しく思います。

   勿論、ひらがな、カタカナ、ローマ字も。
  これら豊富な文字を持つ日本という国を誇りに思います。      

野の花の小さな世界

2013-05-19 16:35:16 | 路傍の花~道草

【オキザリス】


【「長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)」】


【「鬼田平子(オニタビラコ)」】







 エムおばさんはジェーンが帰る時、
 三色菫さんしきすみれを一束とゼラニウムの挿枝さしえだ
 一掴ひとつかみくれた。
 「月の今頃植えると丁度いいからね」   
         【「丘の家のジェーン」 24.】




   



   およそ一週間続いた五月晴れも、やっと終焉を迎えました。
  お昼頃からポツポツと雨が降り出しましたが、
  それでも午前中は、薄日も。

   お陰様で自治会一斉清掃も無事、終える事が出来ました。
  こんな時、久し振りに会う人もいて。

   この際、お花などのちょっとした物々交換も始まります。
  勿論、その交換は清掃が終わってからですけれど。

   育てやすい花と聞いていますのに、
  なぜか我庭では淋しい 「ミント」 を頂けば、私は 「ジャスミン」 を。
  エムおばさん よろしく、今の時期、挿木に持って来いですものね。
  
  




【「赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」】




   さて、今日は庭に咲く、
  小さな野の花を。

   その小さな花はどこか
  淋し気で可憐です。

   ところが見かけとは
  対照的に、その繁殖力と
  言いましたら・・。

   「藜(アカザ)」 の旺盛な事は、
  過去のブログでも述べましたが、
  今日の長実雛罌粟も。

   そう、よく線路際や
  原っぱなどで見掛けます。

   この時期、青い空を背景に
  風に揺れる姿は素敵ですが、
  これが狭い庭で・・
  となりますと勝手が違いますね。

   葉っぱの繁殖力は、
  花の二、三倍。

   それに咲いている時はいいけれど、
  花の終わった後が、もう少し。当然ですが美しくありません。
  こんな所が雑草と言われる所以(ゆえん)かな・・と。

   そう言えば、「昼顔」 や 「ヘクソカズラ」 なども
  花は可愛いけれど、蔓(つる)の絡まり方などは強烈ですものね。

   庭の隅に芽を出したかと思うと、
  急速に蔓を伸ばして辺り構わず絡み付きます。

   「朝顔」 は育てても昼顔を育てる人はいませんね。
  花は同じですのに。

   私も例に洩れず引き抜きますが、
  「赤花夕化粧」 と 「オキザリス」 は別。

   その他のものは、抜き残していたものです。
  でも、そのたくましい生命力は、あやかりたいものですね。

   今、思い付いたのですが、押し花にするといいかも知れません。
  親しい人の手紙に添えてみたり。~なんて手紙自体、書きませんけれど。
  心の中だけの思い、今日も 「想像の余地」 になってしまいました。

自分に寄り道~その2

2013-05-01 18:29:38 | 路傍の花~道草









―― 今日の道 ――
私はこの小さな道が大好きだ。
人間の友達のような気がする。
“ぶらつく” という言葉は
それなりに美しい言葉だと思う ――
ある言葉のように言葉そのものが
美しいというのではなく、その意味を
いかにも良く表現しているからである。
例え今まで一度も聞いた事がなくても
この言葉の意味ははっきり分かる ――
ぶらつくはぶらつく以外の意味ではあり得ない。               
                 【「エミリーはのぼる」 第11章】



   青葉薫る五月となりましたね。
  その最初の一日から、まるで季節が一ヶ月以上、
  後戻りしたかのような寒い一日になりました。おまけに風もあります。

   どうせなら・・気候だけでなく、
  時間も戻ってくれれば良かったのですけれど。

   「やっと暖房器具しまったのに、
  もう一度出そうかどうしようか迷っているのよ」

   ~とは、ゴミ出しの時出会った、ご近所の方。
  本当に着る物だって迷いますものね。








   さて、こんな空の下、
  いつもの寄り道です。

   となれば自然に足は、
  『アンの世界』 に一番
  近い場所をぶらつく事に。

   尤も私は、今日のエミリー
  の “ぶらつく” より、
  アンの “辿(たど)る” の
  言葉の方が好きですけれど。

   そんなこんなで。
  「自分に寄り道」 第二弾です。
  (前回は 【こちら】

   先ずは、黄色に染まった
  蒲公英(たんぽぽ)の原っぱに。

   蒲公英って、背丈が低くて
  可愛いですものね。

   それはそのまま、幼い男の子と
  女の子が遊んでいるシーンを
  連想します。私だけの物語。
  現実には人っ子、一人いませんが・・。

   蒲公英の原っぱを抜けると、蓮華(れんげ)畑に。
  この蓮華、今年はいつまでもここにあります。

   時期的にはやはり遅いのでしょうね、
  そのせいか、花はもうすっかり開いています。