【素朴な花とかそけき葉 ~ 「藜(アカザ)」】
「何ていいお天気でしょう・・・ 私達に誂え向きじゃないの・・・」 (中略) 「かまわないわよ。 例え明日は日光が消え失せようととも、 今日は日光の美しさを満喫しましょうよ。 たとい明日は別れなくてはならなくとも、 今日はお互いの友情を温め合いましょうよ。 あの長い金緑色の丘を・・・ あの青く霞んだ谷をご覧なさいな。 あれはあたし達のものよ、ダイアナ」 【「炉辺荘のアン」 第1章】 |
【午後4時半の空】
【今日の薔薇】
秋晴れが続きます。
ただ少々、風が冷たくて日溜りが恋しくなりました。
この分ですと、今年は冬の訪れも早まりそうですね。
吸い込まれそうな青い空は、午後4時半の空。
どうやら明日も晴れそうです。
ところで、昨日の蕾の薔薇は、今日は僅かに綻びました。
今日のタイトルは、「秋を映す枯葉色」 ですが、
白薔薇は殊の外、青空に映えますね。
さて、性懲りもなく
今日も藜の登場です。
同様に紫蘇も。
あの白かった花も、
今では焦げ茶色に。
それでも芳香は
たっぷりです。
藜は兎も角、
これらは枯葉色を
していて、白薔薇とは
全く対照的です。
客観的に見れば、
決して美しいとは
言えない花。
しかしながら、
庭の一角を占める
その場所に、
どういう訳か無性に
引き付けられるのです。
どちらかと言えば、
くすみ、色彩を抑えた、野趣に富んだ植物たち。
だからこそでしょうか、癒し色のそれは、
思わずハッとさせられる程、美しくて。
そうそう、右斜め上の写真の花は、インウォールクラータ。
あの夏の日、(虫に食われ)切り絵細工のようだった葉っぱは、
ここに来て見事に再生。この花に限って枯葉色とは縁がありませんね。