アンは窓を開け放って 春へと身を乗り出した。 子供達の庭には既にレタスの新芽が 曲がった小さな列を作っていた。 夕日は楓林の後ろに柔らかく 淡紅色に沈もうとしており、 窪地から微かに子供達の 美しい笑い声が響いて来た。 「春があまり美しいので、 眠って、少しでも逃がすのがいやだわ」 と、アンは言った。 【「炉辺荘のアン」 第23章」】 |
快晴の空となった今日。
気温もぐんぐんと上がり、汗ばむような陽気となりました。
尤も、それは戸外だったり動き回ったりした時。
家の中でじっとしていると意外にそうではありません。
寧ろ、しんとしている室内は、暗くて冷たいくらい・・。
さて、檸檬色の木香薔薇が満開となりました。
この花が咲くと、いよいよ春もたけなわという感じがします。
ただ残念なのは、こんなにたわわに咲いているのに香りがない事。
今の所、足元に咲くフリージアで代用していますが。
もうすぐ香りの王様、ジャスミンが控えていますものね。
勿論、本家の薔薇も。ここは、暫(しばら)く我慢するしかなさそうです。
そうそう、午後も遅くなって急に思い立って近所の友人を呼びに行きました。
幸い在宅でしたので木香薔薇を眺めつつ、珈琲を飲みながらお喋り。
今の季節は日が長いのでいいですね。
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