アンはトルコ人のように 炉端の敷物の上で丸くなり、 燃え盛る炎を見ていた。 楓の薪からは何百年も蓄えられた日光が、 輝き出ているかのようだった。 読んでいた本は床に滑り落ち、 半ば開いた唇に微笑を浮かべながら アンは夢見ていた。 【「赤毛のアン」 第30章】 |
冬日和が続きます。
お天気が良いと、日溜りはぽかぽかで気分はすっかり春。
家の中にいると、寒さを忘れます。
しかしながら日が傾くと、冬に逆戻り。
こんな時です、暦の上だけの “名のみの春”
という事を思い知らされるのは・・。
そうなると私は、
いそいそとアンの部屋へ。
そこには薪がパチパチと
爆(は)ぜている暖炉が
あり、居心地の良い空間が
広がっています。
アン ではないけれど、
その心地良さに思わず、
うとうとしてしまいそう。
~なんて。
兎にも角にも
「想像の余地」 満載の
部屋になっています。
今日のような冬の日は、
椅子に座らないで床に
直接座る事にしましょう。
でもこれって、
「赤毛のアン」 に描かれて
いる挿絵に、そっくりですね。
大好きなバロック音楽を流しながら、ゆっくり雑誌でも。
今日は、バッハの「コーヒーカンタータ」 を。
ところで以前、ベートーヴェンが大の珈琲好きと
記しましたが、バッハも同様のようですね。
「ああ、珈琲って何て美味しいのでしょう。
千のキスより素晴らしく、マスカットワインより甘いわ」
~珈琲を巡る父娘の会話がユーモラスに歌われています。
尤も、今日の飲み物は珈琲ではなく久し振りに、
マリラ? の生姜湯。至福のひと時です。
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