【まだ葉の残っている 「半夏生」】
【「紫陽花」 の虫食い葉】
【元気に咲く夏の花 「ハイビスカス」】
風が吹く。 どこから来るか知らぬ風がすうと吹く。 黄ばんだ梢こずえは動ゆるぐとも見えぬ先に 一葉二葉がはらはら落ちる。 あとは漸ようやく助かる。 【夏目漱石著 「野分」】 |
こちらは昨日、今日と少々、蒸し暑くなっています。
尤も、9月に入ってからは思いの外涼しくて。
「今年は例年とは違うわ」 ~なんて思っていたものです。
これでも今年は概ね過ごし易かった夏に入るのでしょう・・。
さて、夏と秋の狭間(はざま)の今頃の季節、晩夏。そして続く白い秋。
渡る風も白く秋は密やかに、そこはかとなく忍び寄るので、
色に例えれば白なのでしょう。
旬の季節とは違った趣がありますね。
滅びの美学とでも言いましょうか・・。
まだまだ朝顔やハイビスカスなどの夏の花も
変わらず咲いてくれていますが、気のせいか愁いと言いますか・・
翳(かげ)りのようなものを感じます
一方、半夏生(ハンゲショウ)のように様相を一変する植物も。
葉を白く染め、まるで蝶のように優雅だったそれも、
黄色や茶色になった葉をはらはらと落とし、
今では棒切れのように佇んでいます。
毎年の事ながら一番最初に秋を教えてくれる植物です。
(写真は比較的葉の残ったもの)
そして見事に虫に食べられた紫陽花の葉。
そう言えば、紫陽花の葉って毒ではなかったかしら!?
どうやら紫陽花の葉だけを食べる虫がいるそうですね。
最後に野の花、「海老草」 と 「水引草」。
海老草は花瓶に挿したら、その日のうちに発根。
これにはびっくり。即、野の花認定です。
それにしても凄い生命力ですね。怖いくらいに。
【「海老草(エビソウ)」】
【「水引草(ミズヒキソウ)」】
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