【藜(アカザ)】
「だめよ! もっと 趣きのある やり方をしなきゃ」 ソックスなる娘が言った。 “趣きのある” というのが 彼女のお気に入りの言葉で、 何かというとそれを使った。 「どうせ僕は、趣きのない 男さ」 ジミーは言った。 【A・クリスティー 「七つの時計」】 |
早くも雨となりました。今はやんでいますが・・。
降ったりやんだり。それにしても最近、良いお天気が長続きしません。
“11月って、こんなに雨が多かったかしら・・?”
~なんて思うことしきり。(趣きのある写真の空は昨日の午前6時半頃)
雨が降りますと、当然の事ながら辺りの世界は鉛色。
おまけに太陽の恩恵を受けない分、気温の割に肌寒さも覚えます。
尤も、これだって色彩がないという、
『アンの世界』 にピッタリだと思えば、我慢も出来ますね。
本当にものは考えようです。
ところで余談になりますが、
『クリスティーの世界』 にも又々、思わぬ発見。
今読んでいるA・クリスティーの 「七つの時計」 から。
何と “趣きのある・・” という言葉を多用する登場人物が。
この言葉、何を隠そう私の口癖でもありますから。
やはり・・と言いますか・・。改めて 『アンの世界』 も
『クリスティーの世界』 も 同類 だと。意を強くした私です。
【サフラン】
前置きが長くなりました。
空の写真と同様、今日の写真は昨日撮ったものです。
今日も相も変わらず、藜(アカザ)のかそけき写真。
ピンクの小さい塊が寄り集まった、お世辞にも美しいとは言えない花。
それなのに、なぜなのでしょう・・。妙に魅かれてしまうのです。
ピンクの花の色は、見方によっては藤色にも茶色にも。
紅葉(モミジ)のような華やかさは全くありませんが、
素朴でひなびた、すがれて行く秋の景色に見事に溶け込んでいます。
とは言っても、その輝きは風に散るまでのほんの僅かな間。
でも精一杯、季節を謳歌しているのですね。
最後に 「サフラン」 の花。
このサフラン、蜂たちにモテモテ。余程、美味しいのでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます