【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

かそけき秋の “おもてなし”

2013-11-10 15:31:31 | 四季のスケッチ







【藜(アカザ)】





「だめよ! 
もっと 趣きのある やり方をしなきゃ」
ソックスなる娘が言った。
“趣きのある” というのが
彼女のお気に入りの言葉で、
何かというとそれを使った。
「どうせ僕は趣きのない 男さ」
ジミーは言った。                
            【A・クリスティー 「七つの時計」】
 






   




   
   早くも雨となりました。今はやんでいますが・・。
  降ったりやんだり。それにしても最近、良いお天気が長続きしません。

   “11月って、こんなに雨が多かったかしら・・?”
  ~なんて思うことしきり。(趣きのある写真の空は昨日の午前6時半頃)

   雨が降りますと、当然の事ながら辺りの世界は鉛色。
  おまけに太陽の恩恵を受けない分、気温の割に肌寒さも覚えます。

   尤も、これだって色彩がないという、
  『アンの世界』 にピッタリだと思えば、我慢も出来ますね。
  本当にものは考えようです。

   ところで余談になりますが、
  『クリスティーの世界』 にも又々、思わぬ発見。
  今読んでいるA・クリスティーの 「七つの時計」 から。

   何と “趣きのある・・” という言葉を多用する登場人物が。
  この言葉、何を隠そう私の口癖でもありますから。

   やはり・・と言いますか・・。改めて 『アンの世界』 も
  『クリスティーの世界』 も 同類 だと。意を強くした私です。








【サフラン】





   前置きが長くなりました。
  空の写真と同様、今日の写真は昨日撮ったものです。
  今日も相も変わらず、藜(アカザ)のかそけき写真。

   ピンクの小さい塊が寄り集まった、お世辞にも美しいとは言えない花。
  それなのに、なぜなのでしょう・・。妙に魅かれてしまうのです。

   ピンクの花の色は、見方によっては藤色にも茶色にも。
  紅葉(モミジ)のような華やかさは全くありませんが、
  素朴でひなびた、すがれて行く秋の景色に見事に溶け込んでいます。

   とは言っても、その輝きは風に散るまでのほんの僅かな間。
  でも精一杯、季節を謳歌しているのですね。

   最後に 「サフラン」 の花。
  このサフラン、蜂たちにモテモテ。余程、美味しいのでしょうね。


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