大三島 リモーネ、Limone

島にIターン就農 無農薬柑橘で大三島リモンチェッロを製造 オリジナル柑橘商品&雑貨 大三島の小さなお店リモーネです

 せとか の重大なお知らせ

2011-02-11 13:46:07 | 有機・無農薬 果樹園♪
先日暖かったのも 束の間。

急激な寒波がまたもや到来しております・・

去年も年末に寒波があり せとかは なんとか・・乗り越えられたように
思うのですが 今年は、先日の 大三島観測地点での マイナス5.9度を記録(すごいでしょう)

もちろん、愛媛県の中で 一番の気温の低さです(夕方テレビで県内の気温ランキングがあります)
あの 久万高原を抜いて??と驚きもあるのですが・・
事実。

リモーネの園地の中で もっとも谷にある レモン畑は ほとんど凍害で
落としました。
(でもこの畑は 11月にとても良いグリーンレモンが収穫できるのでまぁなんとか・・なのですが)

陽のあたる園地でも レモンの凍害が出てきています。


見た目では分かりずらいのですが 寒さで果実が凍ってしまうので
少し スカっとなり、味も少し変わってしまいます。

レモンだけでも かなりの量が 被害にあり すでに50㌔近くは・・ダメっぽいです。


そして、今、柑橘農家として 重要な決断をせねばならない。

そのお知らせ・ご報告がございます。

このご報告をするのに 色々な方からのアドバイスやご意見 主人とも 話し合いました。

今年の せとか が 今 凍害の被害が深刻な状況です。

3月中旬を予定しているので まだ樹にならせています。

レモンのように ペコっとならずに中心部が少し スあがりになったり
味が、少し苦くなったりと せとか の凍害は、見た目にもわかりにくく 
食してみないと・・という判断なのでとても難しいです。

その苦みというのは 柑橘自体が 寒さから身を守るために ナリンギンという
成分で必死に耐えて凍らないようにしている為で そのナリンギンというは
ほろ苦さが人気の八朔にも含まれている自然の成分です。

せとかも、凍らない為に、必死なんですっ!


樹の外側が被害が大きいので 内側のものは 大丈夫かもしれません。
でも 見た目でわかりにくいんです。



この時は、大丈夫なタイプでしたが、その前に試食した分は 凍害になっていました。
外見からわからず。

他の農家さんたちからも 「せとか」の凍害被害や、農協でのアナウンスなどなど・・・

農業普及員の O氏に連絡。
現状報告と どういう状況なのかなど。

農協のY氏にも相談。(せとかの園地を紹介してくださったり柑橘のエキスパート)

現在、ほとんどの農家の せとかは凍害になっている状況だそうです。
露地栽培でも、サニーセブンというシーツをかぶせたり(これは一枚とても高価なんです)
袋を二重にしたり・・とそれでも被害が多く 今年の せとか はこれは大変な事です・・・
リモーネでは、サンテとうタイツタイプを一つ一つにかぶせています。
(これも結構するのよね・・農業って経費もかかります。)

リモーネでは 有機肥料や雑草処理や夏の潅水作業 1年間の苦労が・・
収穫を目前にして・・という無念さが言葉になりません。

これが農家の現実で 厳しさでもあると思います。

自然のものなので 自分達でどうこうできない無念さがこみ上げます。

すでにご注文・ご予約いただいておりますお客様へは
現状今日のご報告なども含め
変更可能かのご連絡や、ご返金のご連絡も順番にさせていただく予定です。
(明日、以降に必ずご連絡しますので今しばらくお時間ください)
もちろん、ご確認のご連絡はどしどしお寄せ下さいませ。


現段階で ご理解、ご了承いただいてからのご予約となります。

被害総額は 考えたくない怖くて・・というのもありますが

できる分は ストレートジュースにできたらと思います。
ジュースは 火入れ加工する事と、皮ごと搾汁するので せとか特有の豊かな香りとの
ハーモニーで 寒〆せとかジュースのミラクル★になれば・・と少しでも
可能性を信じ なんとか前に進めたら・・と思います。
(無農薬栽培だから安心★)

そう思わないとできないくらい・・農業って 色々あります。
新米農家なんで 不安ばかりですが これらが将来的に経験となって
ゆけたらと思います。